ジョーディとトリードは脱落。イタロ、メディーナ、コロヘの3名にタイトル・レースは絞られる。

世界タイトルを争う3名の選手。コロヘ、メディーナ、イタロ

バンザイパイプライン、オアフ島/ハワイ(2019年12月11日水曜日)VANSトリプルクラウンのファイナル・イベントでCT最終戦である「ビラボン・パイプ・マスターズ in Memory of Andy Irons」は3日連続で開催。

コンテスト会場は更にサイズアップを続け、8〜10フィートのコンディションでラウンドオブ32の激しいマッチアップが終了。戦いは16名の選手に絞られた。

 

2019 Billabong Pipe Masters – Day 2 Highlights | Triple Crown of Surfing | VANS

 

本日は、世界No.1イタロ・フェレイラ(BRA)とNo.2ガブリエル・メディーナ(BRA)が、サスペンスフルなラウンド3から抜け出し、数字的に可能性が残されているNo.5コロヘ・アンディーノと世界タイトルレースはこの3名に絞られた。

 

ジェシー・メンデス (BRA). Credit: © WSL / Cestari

 

世界No.3のジョーディ・スミス(ZAF)と4位のフィリーペ・トリード(BRA)は、それぞれリカルド・クリスティ(NZL)と2018年のバンズ・トリプル・クラウン・チャンピオンのジェシー・メンデス(BRA)に敗北しレースから脱落した。

 

 

またトリードは、この敗退でライバルのメディーナとイタロが勝ち上がっていることからオリンピックの代表争いにも敗れたこととなる。

 

イタロ・フェレイラ Credit: © WSL / Heff

 

「昨夜は寝れなくて、午前1時30分に起きて映画を見ました」とカレントリーダーのイタロ・フェレイラは言った。 「アウトはとてもハードですよね。ベスト・ウェイブを手に入れようとトライしていました。良い波を1つ手に入れましたが、最後に落ちました。すべてのヒートが歴史的です。キープゴーイングですね。次のセッションでは、今回よりうまくやれることを願っています。」

 

 

今回フェレイラは、同じビラボンチームでパイプラインとバックドアを熟知したシェーン・ドリアンにアドバイスを受けてヒートに挑んだ。「我々は試合に取り組んでいます。シェーンは素晴らしい人で、バックドアとパイプに関する多くの事を教えてくれました。 彼は今でもビッグウェイブツアーにおける最高の選手の一人です。彼と一緒に仕事ができてとても幸せです。彼はレジェンドなんです。」

 

 

ガブリエル・メディーナ (BRA). Credit: © WSL / Sloane

 

世界No.2ガブリエル・メディーナ(BRA)は、トライアル2位のワイルドカード出場であるイマイカラニ・デヴォルト(HAW)と対戦。イマイは9.57という高得点をマークするもバックアップスコアを見つけることができなかった。

 

メディーナの17.07は、このイベントにおけるベスト・スコアラインの1つであり、ワールドタイトルとビラボンパイプマスターの両方のタイトル保持するメディーナは、複数のフロントサイド・バレルにロックインした。

 

「楽しいヒートでした。彼が最後に良い波を手に入れたので本当に緊張したヒートでした」とメディーナは言った。 「このような波を二人だけでサーフィンできてうれしいです。本当に楽しかったです。神に感謝したいですね、次のヒートを楽しみにしています。」

 

 

ケリーの度肝を抜くパーフェクト10とジョン・ジョンの復活

 

11回の世界チャンピオンで7度のビラボン・パイプ・マスターであるケリー・スレーター(USA)は、驚愕のバックドアバレルでパーフェクトとなる10ポイント・ライドをスコアした。スレーターのジョアン・ドゥル(FRA)に対するヒート勝利は、オリンピック代表への期待を高めた。「それは自分が思うに、ここ数年の中でバックドアで乗った最高の波です」とスレーターは言った。

 

 

 

次はセス・モニーツ(HAW)と対戦となるケリー・スレーター(USA)。スレーターは代表争いでジョン・ジョンJJFの結果はともかくファイナル進出が必須。トリプルクラウンではトップのイーサン・ユーイングを逆転するためには3位以上も必要となる。今回好調なスレーターなら実現できるのかも。

 

しかしJJFが3位以上になった場合、JJFのオリンピック代表が決定。 JJFが5位になった場合、ケリーは2位以上が必要。 JJFが9位ならケリーは3位以上が必要。ケリーにとっては厳しい条件となっている。

 

コロヘは、優勝しか世界タイトルへの道は残されていないが、メディーナとイタロが次のラウンドを勝ち上がるとアウトとなる。

 

 

一方で2度の世界チャンピオンであるジョン・ジョン・フローレンス(HAW)が水を得た魚のように息を吹き返し、美しいパイプバレルで複数のセクションを疾走し、9.70というパーフェクトに近いスコアをたたき出した。

 

 

ジョン・ジョンはグラブレールでドロップし、熟知したパイプの経験からラインを設定し、複数のセクションを駆け抜け、スピッツとともにバレルから飛び出し、パーフェクトに近い 9.70をたたき出した。

 

 

「ケリーとガブにパワーをもらっています。波は今まさに最高な状態ですね。とてもクリーンでパーフェクトです」とフローレンスは言った。 「ウォーミングアップして、カムバックできたような感じですね。再びバレルになったことにとても興奮しています!」

 

 

日本の五十嵐カノアは惜しくもラウンド3で敗退となった。Credit: © WSL / Cestari

 

メディーナ(BRA)、オーウェン・ライト(AUS)、ミシェル・ボレーズ(FRA)がオリンピック代表が内定。

 

試合も大詰めを迎え、勝ち残っている選手も16名になり、最終ランキングが確定してくる中で、ガブリエル・メディーナ、オーウェン・ライト、ミシェル・ボレーズは、2020年東京オリンピックのCT枠で暫定的な内定が確定した。

 

「メイクできてとてもうれしいです」とメディーナは言った。 「オリンピック代表争いは本当にタイトでした、自分と、フィリーペ(トリード)とイタロ(フェレイラ)。今年はこれに向けて取り組んできたので、実現できて本当にうれしいです。オリンピックで自分の国を代表することは自分にとって夢なんです。」

 

明日の予報では、18-25+フェイスのソリッドでロング・ピリオドNWスウェルが、朝にピークに達する見込み。マウイ島のジョーズで「cbdMDジョーズ・ビッグウェイブ・チャンピオンシップ」が開催予定となっているほどのコンディションとなるという予報。果たしてどうなるか。

 

今大会は日本語放送でライブ中継されています。

https://www.vanstriplecrownofsurfing.com/billabongpipemasters2019/live/jp

https://www.worldsurfleague.com/posts/437976/its-on-day-4-of-the-billabong-pipe-masters?language=jp

 

 

Billabong Pipe Masters Round of 32 Results:
HEAT 1: Italo Ferreira (BRA) 8.53 DEF. Jadson Andre (BRA) 7.20
HEAT 2: Peterson Crisanto (BRA) 10.17 DEF. Conner Coffin (USA) 9.77
HEAT 3: Yago Dora (BRA) 11.30 DEF. Owen Wright (AUS) 10.50
HEAT 4: Julian Wilson (AUS) 8.30 DEF. Willian Cardoso (BRA) 3.40
HEAT 5: Ricardo Christie (NZL) 11.04 DEF. Filipe Toledo (BRA) 9.84
HEAT 6: Jack Freestone (AUS) 11.76 DEF. Ryan Callinan (AUS) 7.53
HEAT 7: Seth Moniz (HAW) 15.26 DEF. Billy Kemper (HAW) 13.00
HEAT 8: Kelly Slater (USA) 17.33 DEF. Joan Duru (FRA) 14.23
HEAT 9: Gabriel Medina (BRA) 17.07 DEF. Imaikalani deVault (HAW) 13.90
HEAT 10: Caio Ibelli (BRA) 8.84 DEF. Wade Carmichael (AUS) 4.43
HEAT 11: John John Florence (HAW) 18.50 DEF. Ezekiel Lau (HAW) 4.50
HEAT 12: Soli Bailey (AUS) 9.10 DEF. Kanoa Igarashi (JPN) 7.54
HEAT 13: Jesse Mendes (BRA) 9.10 DEF. Jordy Smith (ZAF) 7.50
HEAT 14: Griffin Colapinto (USA) 9.34 DEF. Adrian Buchan (AUS) 9.10
HEAT 15: Michel Bourez (FRA) 15.24 DEF. Deivid Silva (BRA) 8.94
HEAT 16: Kolohe Andino (USA) 10.17 DEF. Sebastian Zietz (HAW) 8.33

Billabong Pipe Masters Round of 16 Matchups:
HEAT 1: Italo Ferreira (BRA) vs. Peterson Crisanto (BRA)
HEAT 2: Yago Dora (BRA) vs. Julian Wilson (AUS)
HEAT 3: Ricardo Christie (NZL) vs. Jack Freestone (AUS)
HEAT 4: Seth Moniz (HAW) vs. Kelly Slater (USA)
HEAT 5: Gabriel Medina (BRA) vs. Caio Ibelli (BRA)
HEAT 6: John John Florence (HAW) vs. Soli Bailey (AUS)
HEAT 7: Jesse Mendes (BRA) vs. Griffin Colapinto (USA)
HEAT 8: Michel Bourez (FRA) vs. Kolohe Andino (USA)

 

For more information, please visit WorldSurfLeague.com.