ビラボン・パイプ・マスターズR1終了。メディーナとウィルソンR3進出。トリード、五十嵐カノアR2へ。

世界タイトル獲得へ一歩前進したメディーナ  PHOTO: © WSL / Cestari

バンザイ・パイプライン、オアフ/ハワイ(2018年12月13日木曜日)2018WSLチャンピオンシップ・ツアー&トリプルクラウン最終戦「ビラボン・パイプ・マスターズ in Memory of Andy Irons 」はメインラウンドが本日からスタート。風に影響を受けた4-6フィートのコンディションでラウンド1が完了した。

2018 Billabong Pipe Masters – Day 1 Highlights

 

メディーナ PHOTO: © WSL / Cestari

 

注目のワールドタイトルレース。ガブリエル・メディーナ(BRA)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)、フィリーペ・トリード(BRA)という3名の選手がタイトル争いの渦中にいて、本日のラウンド1を勝ち上がったのメディーナとウィルソン。トリードはラウンド2へ回った。

 

 

世界タイトル争いのシナリオは以下の通りである。

 

ガブリエル・メディーナがビラボン・パイプ・マスターズで優勝か2位ならば、彼の世界タイトルが決定。

 

ガブリエル・メディーナがビラボン・パイプ・マスターズで3位ならば、ジュリアン・ウィルソンとフィリーペ・トリードは優勝する必要がある。

 

ガブリエル・メディーナが5~25位でフィニッシュするならば、ジュリアン・ウィルソンとフィリーペ・トリードはパイプで2位か優勝が必要となる。

 

 

2014WSLチャンピオンで2度のビラボン・パイプ・マスターズ・ファイナリストのメディーナは、今朝のウインディ・ランプで純度の高いプログレッシブ・アプローチを披露。トータル13.16ポイントをスコアして勝利した。

 

ラウンド3へ勝ち上がったメディーナ Credit: © WSL / Sloane

 

「多くの波を掴もうとしていただけ」とメディーナ氏が言った。「勝ち上がれて嬉しいですね。今日の波はチャレンジングでした。今年は浮き沈みのある厳しい戦いでした。他の選手に比べて少し有利な状態でハワイに来ることが出来て嬉しいですけど、僕は本当に自分自身に集中しています。ファイナルをメイクする必要があるので、集中して毎回ベストヒートにするつもりです。」

 

 

2014年のビラボン・パイプ・マスターであるウィルソンは、トーマス・ヘルメス(BRA)とリプレイスメント・サーファーのセス・モニーツ(HAW)と対戦。バックドアで4-マニューバー・コンビネーションで5.57。パイプ・リップでのストレート・ターンでバックアップし、ラウンド3へ勝ち上がった。

 

「僕はチャンスを見つけることに集中している」とウィルソン氏は語った。「良い波はあまり来ていなかったけど、何本か見つけられました。今年はタイトルにかなり近いですが、まだそれを得るには本当に大きな結果が必要です。レースの渦中にいる我々3人は、タイトル獲得のために大きな結果が必要だと思っているはずです。我々全員は、同じボートの中にいる。だから、あのようなトリッキーなヒートを切り抜けることが出来て本当に嬉しいですね。」

 

パーコ PHOTO: © WSL / Heff

 

2012年の世界チャンピオンで元パイプ・マスターのジョエル・パーキンソン(AUS)は、ヒート10で完璧なパイプラインのコンディションを味わい、大きなバレルをメイクして8.33をスコアして勝ち進んだ。このイベントで引退するパーキンソンは、現在トリプルクラウンのランキングで素晴らしいポジションにあり、彼の素晴らしいプロキャリアの終焉を有終の美で飾るためにチャージを続ける。

 

 

「タフな1日だった。自分は良いチャンスを見つけたのがラッキーだった」とパーキンソンが言った。「家族とハワイに来ています。妻と娘が昨夜の私の引退パーティーでのスピーチは本当に素晴らしく感情的でした。ファンを含めて私が皆から受けた愛とサポートは圧倒的でした。新しい章の始まりが楽しみなんです。最後は大成功をおさめて引退したいですね。」

 

ラウンド2へ回ったカノア五十嵐 Credit: © WSL / Sloane

 

パイプ・マスターズでは良い成績を残している五十嵐カノア。今シーズンはQSランキングで1位となり、来季のCT入りも確保できた状態でのCT最終戦は、プレッシャーもなく少しの余裕もあるのだろう。

 

ラウンド1ではバックドアで4.67、小振りなパイプでバックアップを見つけて1位でラウンドアップかと思われたが、終了間際にフェブラリーに逆転されて、まさかのラウンド2を強いられた。ラウンド2はキアヌ・アシンとの対戦。期待に応えてラウンドアップしてくれることだろう。

 

明日コンテストが開催されるかどうかの次の決定は、現地時間の12月14日金曜日、午前7時30分(HST)、日本時間の12月15日2時30分です。

 

試合復帰したケリーだったが、惜しくもラウンド2へPHOTO: © WSL / Heff

 

 

パイプマスターズ日本語放送
http://www.worldsurfleague.com/posts/364645/its-on-day-1-of-the-billabong-pipe-masters?language=jp

オフィシャルサイト

http://www.worldsurfleague.com/events/2018/mct/2856/billabong-pipe-masters

 

 

Billabong Pipe Masters Round 1 Results:
Heat 1: Jordy Smith (ZAF) 12.00, Kelly Slater (USA) 11.43, Frederico Morais (PRT) 4.47
Heat 2: Yago Dora (BRA) 9.83, Owen Wright (AUS) 9.60, Miguel Pupo (BRA) 2.00
Heat 3: Italo Ferreira (BRA) 13.30, Joan Duru (FRA) 11.67, Keanu Asing (HAW) 5.66
Heat 4: Matt Wilkinson (AUS) 6.03, Filipe Toledo (BRA) 5.04, Caio Ibelli (BRA) 4.93
Heat 5: Julian Wilson (AUS) 8.07, Tomas Hermes (BRA) 6.40, Seth Moniz (HAW) 4.57
Heat 6: Gabriel Medina (BRA) 13.16, Benji Brand (HAW) 9.97, Connor O’Leary (AUS) 9.67
Heat 7: Griffin Colapinto (USA) 7.07, Ryan Callinan (AUS) 6.77, Wade Carmichael (AUS) 4.50
Heat 8: Michael February (ZAF) 6.30, Kanoa Igarashi (JPN) 6.10, Sebastian Zietz (HAW) 4.03
Heat 9: Michel Bourez (PYF) 12.03, Ian Gouveia (BRA) 12.00, Ezekiel Lau (HAW) 10.90
Heat 10: Conner Coffin (USA) 15.07, Jeremy Flores (FRA) 14.00, Jesse Mendes (BRA) 9.20
Heat 11: Joel Parkinson (AUS) 11.23, Kolohe Andino (USA) 8.10, Adrian Buchan (AUS) 5.13
Heat 12: Michael Rodrigues (BRA) 11.44, Patrick Gudauskas (USA) 7.60, Willian Cardoso (BRA) 5.04

 

Billabong Pipe Masters Round 2 Matchups:
Heat 1: Filipe Toledo (BRA) vs. Benji Brand (HAW)
Heat 2: Owen Wright (AUS) vs. Seth Moniz (HAW)
Heat 3: Wade Carmichael (AUS) vs. Caio Ibelli (BRA)
Heat 4: Kanoa Igarashi (JPN) vs. Keanu Asing (HAW)
Heat 5: Kolohe Andino (USA) vs. Miguel Pupo (BRA)
Heat 6: Willian Cardoso (BRA) vs. Kelly Slater (USA)
Heat 7: Adrian Buchan (AUS) vs. Ryan Callinan (AUS)
Heat 8: Jeremy Flores (FRA) vs. Ian Gouveia (BRA)
Heat 9: Ezekiel Lau (HAW) vs. Jesse Mendes (BRA)
Heat 10: Sebastian Zietz (HAW) vs. Patrick Gudauskas (USA)
Heat 11: Frederico Morais (PRT) vs. Connor O’Leary (AUS)
Heat 12: Joan Duru (FRA) vs. Tomas Hermes (BRA)