24SURF 鴨川naoプロで田中海周と須田那月が初優勝!辻裕次郎と田代凪沙がグラチャン獲得!
千葉県鴨川市 東条海岸、10月19日(日):千葉県鴨川市 東条海岸マルキポイントで開催中のJPSAショートボード最終戦『24SURF presents 鴨川naoプロ supported by GRAND MARBLE』は大会最終日。今大会は賞金総額が450万で獲得ポイントも1.5倍という、最終戦に相応しいビッグイベントとなった。
心配されていた波は、昨日から僅かながらサイズアップ。とはいえパワーのないコシ前後のコンディション。そんな中でも、男女12名に絞られたトップ選手たちは、パワーポケットで見事なライディ ングを披露。今シーズン最後の熱いバトルを演じ、感動的なドラマがあった。
ファイナルデイは、男子のクオーターファイナルからスタート。ヒート1では昨日、グランドチャンピオンを決定した辻裕次郎が、後輩の佐藤魁に破れる波乱の展開。高梨直人、田中海周も勝ち上がるなか、加藤嵐は終了間際の大逆転でセミファイナル進出を決めた。
17歳のルーキー田代凪沙が、JPSA最年少グランドチャンピオンとなる。
女子のセミファイナルでは、ヒート1にグラチャン争いの水野亜彩子と須田那月が対戦。このヒートで水野が勝てばグラチャン決定。負ければランキングトップの田代凪沙がグランドチャンピオンとなる重要なヒートとなった。
ナーバスな水野とは逆に、果敢に波を捕らえる須田は、ヒート中盤にバックハンドのビッグリエントリーをメイクし、6.00をマーク。最後に駄目押しの5.00をスコアした須田那月がファイナル進出。この時点で、17歳の田代凪沙がJPSA史上最年少のグランドチャンピオンとなった。
女子のファイナルは、その須田那月とセミファイナルのヒート2で高橋みなとを下した川合美乃里の戦い。午前10時ぐらいからオンショアが吹き始めた鴨川マルキポイント。「朝波を見た時に、昨日より良い波が来ていて、波数もあったので、自分のサーフィンが出来れば絶対に勝てると思いました。」と言った須田那月は、ファイナルのスタートから果敢にチャージ。
じっくり波を待った川合美乃里が、ライトブレイクでターンのコンビネーションを見せて4.0をスコア。更にバックアップも2.5を揃えてヒートをリードした。ヒート中盤に入り、須田那月がレフトブレイクでバックハンドのチャージを見せて6.50をスコア。続けてライトブレイクでのカーヴィングターンで5.75をスコア。ヒートスコア12.25で逆転し、一気にリードを広げた。
後半に入り、追い上げる13歳の川合美乃里。バックハンドでキレのあるリエントリー、続けてセットのライトでビッグリエントリー2発で6.25をスコアするも僅かに逆転ならず。最後は川合が須田にインターフェアを侵し、万事休す。須田那月が嬉しいJPSA初優勝を決めた。
田中海周がJPSA初優勝!!
男子のファイナルには、セミファイナルで佐藤魁、加藤嵐を下した、高梨直人と田中海周が勝ち上がった。ヒートはオープニングから、田中海周がクリティカルなリエントリーからのエアリバースをメイクし、7.25をスコアして素晴しいスタートを切る。
高梨直人も得意のバックハンドで素晴しいリエントリーのコンビネーションを見せて、6.00をスコアしていく。今シーズン後半に、調子を上げて来た田中海周。今回のイベントでもスピード感のあるキレのあるマニューバーを披露し、さらにバックアップを6.50とし、ヒートスコア13.75でファイナルをコントロール。
6.20と 6.00のベスト2スコアでヒートスコア12.20で追い上げる高梨直人。ノープライオリティでミドルからのハイラインでブロウテールのバックハンドリバースをメイク。ギャラリーから歓声が上がる。しかし、ヒート後半は凪ぎが入る。最後まで諦めず、果敢に波を掴んでチャージを繰り返した高梨だったが、そのままタイムアップ。田中海周がJPSA初優勝を手に入れた。
これで今シーズンのJPSAショートボードは終了。今シーズンを締めくくる素晴しい最終戦となった。ここ数年、サーフィン業界内だけを頼る形でコンテストを開催してきた日本のサーフィン連盟だが、今回のようなビッグスポンサーがイベントの冠となることで、賞金を含め、選手とギャラリーにとって素晴しいコンテストとなった。
※JPSAショートボード最終戦『24SURF presents 鴨川naoプロ supported by GRAND MARBLE』の大会の模様は、11/15 (土) BSフジ 13:00~13:55 1時間番組で放送予定です。お楽しみに!
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最終日の会場マルキはコシハラ。
風はオフで強いものの昨日よりサイズアップ。
これならいけるね。
ただ、朝は寒かったです。
写真、キャプション:山本貞彦
加藤嵐。松岡慧斗とのQF。相手と競りながらプライオリティの優先権を取り、最後の波で逆転は見事。SFでの田中海周とのヒートでは、ワンライドの7.00ポイントのみで終了。待ちに待ったが波が来なかった。
水野亜彩子。最終日までもつれたグラチャン争い。注目度も一番でメディアの包囲網。集中したくてもできないほど、大変なプレッシャーになったと思う。でも、これも経験。この負けを糧にして、また一回り大きくなってほしい。ファイト!
佐藤魁。新島の大会のリベンジをきっちり果たした魁。常に先手先手での積極的な攻めが功を奏した。でも、3分切っての優先権は上手く使いましょう。
田中海周。今大会で波に一番合ってたのはこの海周だと思う。板の調子も良く、スピードある演技で難敵の高梨直人を撃破しての初優勝。おめでとう!
椎葉順。エキジビションは目立ったもん勝ち。1位は文句無しで椎葉順。2位には小川幸男。おめでとう!
高橋みなと。マンオンマンの経験から優位に立つつもりが、空回り。残念ながら3位という結果。しかし、これでまた戦い方を実戦で覚えた。次回に期待。目指せ!優勝!
川合美乃里。まだ波によって出来不出来が出てしまう。でも、13歳。これからです。上手くなるよ。いろんな波で練習だ。
高梨直人。プライオリティの使い方も上手かった。今年一番、コンペの戦い方を工夫した選手だろう。敗退のあとの反省と修正。これがあるから強くなれる。
セミファイナルでは、終了間際の加藤嵐に逆転負けを食らった松岡慧斗。
来シーズンに繋がる最終戦となった松下諒大。
須田那月。板も走っていたし、女子ではこの那月が一番波に合ってた。波に力がないとこでも、うまくメリハリつけての演技は見事でした。
初優勝!おめでとう!須田那月
田代凪沙。17歳にてルーキーオブザイヤーに、2014年グランドチャンピオン。JPSAの女子では初の快挙。おめでとう!でも、明日の月曜日には学校でテストがあるって。こちらもガンバ!
辻裕次郎。QFで敗退という結果。優勝はできなかったものの今年の裕次郎が魅せてくれたサーフィンは素晴らしいものだった。
クリエイティブで大胆。サーフィンにはこれが必要だね。辻裕次郎
大会にはEXILEのナオトも来場。小川直久、幸男とともに観戦。
JPSAショートボード第7戦(最終戦)
「24SURF presents 鴨川naoプロ supported by GRAND MARBLE」
女子
優勝 須田那月
2位 川合美乃里
3位 水野亜彩子、高橋みなと
2014年度
グランドチャンピオン
男子 辻裕次郎
女子 田代凪沙
サーフメディアでは現地から最新情報をお伝えしますのでお楽しみに。
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また、今回もライブ中継が行われるので要チェック!
ライブ中継はこちら。http://www.namiaru.tv/ust/jpsa/