メディーナとスレーターが、リップ・カール・プロ・ポルトガル敗退。タイトルレースはパイプへ

メディーナとスレーターが、リップ・カール・プロ・ポルトガル敗退。タイトルレースはパイプへ 


John John Florence (HAW) イベント初のパーフェクト10 . ASP / Kirstin Scholtz

 

 

スーパーチューボス、ペニシェ/ポルトガル(日曜日、2014年10月19日):コンディション不良でレイデーが続いていたサムスン・ギャラクシーASPワールド・チャンピオンシップ・ツアー第10戦「Mocheリップ・カール・プロ・ポルトガル」は、カレント・リーダーのガブリエル・メディーナ(BRA)と11-タイムASPワールド・チャンピオン・ケリー・スレーター(USA)がラウンド3で敗退という、大番狂わせ&ハイ・ドラマをデリバリーした。

 

メディーナのラウンド3での敗退で、彼のポルトガルでの世界タイトル決定は消えた。そして、タイトル・レースは、今シーズンのファイナル・イベントが行われるハワイへと持ち越されることとなった。

 

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Portugal Highlights: Shockers, Shakeups, and Barrels

 

5-8フィートのバレル・ウェイブで、ラウンド2と、ラウンド3の10ヒートが行われた本日。メディーナとスレーターの敗退に加えて、カレントASPワールドNo.4のジョエル・パーキンソン(AUS)も、ラウンド3でアダム・メリング(AUS)に敗れ、今シーズンにおけるワールドチャンピオンの望みは消えた。

 

メディーナの対戦相手となった、ブレット・シンプソン(USA)は、オープニングライドでハイスコアをゲット。そのあと良い波を待ち続け、ヒート終了間際のに掴んだレフトブレイクで大逆転。1ポイント以下の僅差でメディーナに競り勝った。僅かだったがヒートの残り時間があり、メディーナにはチャンスがあった。しかし、彼はラストウエイブを乗り終えると、勝利を確信したのか、ヒートが終了していないにも関わらず海から上がってしまった。

 

今シーズン、ラウンド2をメイク出来たのは2度目のシンプソン。来シーズンにリクオリファイするための重要なポイントをゲットすることとなった。「最悪のシーズンだった自分にとって、これは素晴しい勝利ですよ。」と、シンプソンが言った。「本当にハッピーです。僕はいつもヒートでたくさんサーフィンしたかった。それがやっと叶い始めた。」

 

「僕は最後の波でスコアが出たと思ったんです。でも充分ではなかった。」と、メディーナが言った。「この結果は、かなり悲しいです。でもケリーが負けたので、少しハッピーになりました。

 

僕はここでタイトルを決めるつもりでした。でも、いまはハワイに集中します。タイトル・レースがまだ続いていて嬉しいです。そして今の状況が、他のライバルの結果ではなく、自力で獲得出来ることを理解しています。何をすれば良いか分からないですが、準備をしてトレーニングしていきますよ。」

 

ラウンド3のヒート7では、スレーターがアリツ・アランブルー(ESP)に敗れ、今シーズン2度目の13位で今大会をフィニッシュするというショッキングな結果となった。メディーナが敗退していたので、スレーターは、このチャンスに差を縮めたかったが、それは叶わなかった。とはいえ、スレーターにはハワイで12回目のタイトル獲得のチャンスは残されており、その戦いの場はスレーターが好成績を残し続けるパイプラインとなった。

 

「ここで良い波を選ぶことは本当にハードなんだ」と、スレーターが言った。「アリツ(アランブルー)がタフな選手であるということは分かっていた。彼は昨日、誰もいないラインナップへパドルアウトして、8フィートの爆弾をゲット。バレルを完全にメイクしていたんだ。彼はバレルの波で危険な選手なんだ。僕は彼のことを全く過小評価していなかった。あの波はヒート一番の波だったね。自分がリズムを掴んでいれば、その波は自分のものだったと思う。

これは自分がこれまでに経験した中で、最もイライラするタイトルレースだよ。自分に毎回チャンスがありながらも、へまをやり続けているからね。」

 

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Florence’s Hot Streak Continues with Perfect 10

 

一方で、好調を続けるジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は、本日のハイエスト2ウェイブ・ヒート・トータル18.77とイベントの初のパーフェクト10をスコア。タヒチの3位、トラッスルズの2位、フランスでの優勝と、シーズン後半に入り勢いのあるフローレンス。今回のメディーナとスレーターの予想外の敗退は、彼にタイトルレースに大きなアドバンテージになり得る。

 

また今回、ラウンド3で敗退し、2度目のワールドチャンピオンの望みが消えたカレントASPワールドNo.4のジョエル・パーキンソン(AUS)がメディーナについてコメントした。「彼はおそらく僕がケリー(スレーター)以来初めて見たくらい優秀なサーファーだね。そして、彼はワールド・チャンピオンに値する。」

 

朝の練習中にC.J.ホブグッド(USA)が足を怪我したために欠場することとなった。かかとからつま先に深い傷を負い、イベントからの棄権を余儀なくされ、アダム・メリング(AUS)が不戦勝でラウンドアップした。

 

 

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トリッキーバレルでハイスコア連続。ASP-WCT「Mocheリップ・カール・プロ・ポルトガル」

 

ネクストコールは、日本時間2014年10月20日(月)午後3時30分。

 

オフィシャルサイト:http://www.aspworldtour.com/events/2014/mct/719/moche-rip-curl-pro-portugal
Mocheリップ・カール・プロ・ポルトガル・ラウンド2結果
ヒート1:ミック・ファニング(AUS)17.93 def.ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)7.43
ヒート2:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)11.67 def.ニック・ボン・ルップ(PRT)9.66
ヒート3:ミシェル・ボレーズ(PYF)5.80 def.ラオニ・モンテイロ(BRA)5.27
ヒート4:コロヘ・アンディーノ(USA)10.77 def.ジェレミー・フローレス(FRA)8.83
ヒート5:ブレット・シンプソン(USA)13.87 def.ナット・ヤング13.43(USA)
ヒート6:ビード・ダービッジ(AUS)8.74 def.トラヴィス・ロギー(ZAF)2.67
ヒート7:アリツ・アランブルー(ESP)9.17 def.エイドリアン・バカン(AUS)1.70
ヒート8:アレホ・ムニーツ(BRA)8.23 def.ジュリアン・ウィルソン(AUS)7.83
ヒート9:フレデリック・パターチア(HAW)9.33 def.ミッチ・クルーズ(AUS)5.87
ヒート10:アダム・メリング(AUS)不戦勝、C.J.ホブグッド(USA)怪我で棄権
ヒート11:ディオン・アトキンソン(AUS)13.20 def.マット・ウィルキンソン(AUS)11.00
ヒート12:カイ・オットン(AUS)12.50 def.ティアゴ・ピレス(PRT)6.90

 

Mocheリップ・カール・プロ・ポルトガル・ラウンド3結果
ヒート1:アダム・メリング(AUS)11.66 def.ジョエル・パーキンソン(AUS)7.93
ヒート2:ジョディ・スミス(ZAF)15.83 def.フレデリック・パターチア(HAW)8.83
ヒート3:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)18.77 def.ディオン・アトキンソン(AUS)13.27
ヒート4:エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)11.07 def.ジャドソン・アンドレ(BRA)6.67
ヒート5:ビード・ダービッジ(AUS)10.90 def.オーウェン・ライト(AUS)2.83
ヒート6:ブレット・シンプソン(USA)12.50 def.ガブリエル・メディーナ(BRA)12.06
ヒート7:アリツ・アランブルー(ESP)12.00 def.ケリー・スレーター(USA)6.30
ヒート8:ジョシュ・カー(AUS)13.27 def.ミゲール・プポ(BRA)13.07
ヒート9:ミシェル・ボレーズ(PYF)15.10 def.セバスチャン・ジーツ(HAW)11.50
ヒート10:カイ・オットン(AUS)18.20 def.タジ・バロウ(AUS)6.00

 

アップカミングMocheリップ・カール・プロ・ポルトガル・ラウンド3
ヒート11:コロヘ・アンディーノ(USA)対フリーペ・トリード(BRA)
ヒート12:ミック・ファニング(AUS)対アレホ・ムニーツ(BRA)

 

Mocheリップ・カール・プロ・ポルトガル・ラウンド4:マッチアップ
ヒート1:アダム・メリング(AUS)、ジョディ・スミス(ZAF)、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)
ヒート2:エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)、ビード・ダービッジ(AUS)、ブレット・シンプソン(USA)
ヒート3:アリツ・アランブルー(ESP)、ジョシュ・カー(AUS)、ミシェル・ボレーズ(PYF)
ヒート4:カイ・オットン(AUS)、TBD、TBD