辻裕次郎のJPSA2014グランドチャンピオン決定。JPSA『24SURF presents 鴨川naoプロ 』

辻裕次郎のJPSA2014グランドチャンピオン決定。JPSA『24SURF presents 鴨川naoプロ 』 


 

千葉県鴨川市 東条海岸、10月18日(土):千葉県鴨川市 東条海岸マルキポイントで開催中の、JPSAショートボード最終戦『24SURF presents 鴨川naoプロ supported by GRAND MARBLE』は大会2日目。今大会は賞金総額が450万で各順位の獲得ポイントも1.5倍という、最終戦に相応しいビッグイベント。しかしながら、波の方は、昨日から更にサイズダウンが進み、パワーのない厳しいコンディション。そんな中でも、トップ選手たちはパワーポケットを見つけ出し、見事なライディングを披露して熱いバトルを繰り広げた。

 

JPSA最終戦までもつれ込んだグランドチャンピオン争い。昨日、メンズのトップを独走する辻裕次郎は、グラチャン争いのライバルである、仲村拓久未,高梨直人の待つラウンド4へと勝ち上がり、迎えた大会2日目。男子ラウンド4のヒート2で辻裕次郎と高梨直人が直接対決となった。

 

2014JPSAグランドチャンピオンの辻裕次郎

 

ヒートアップした戦いで辻裕次郎が高梨に対して痛恨のインターフェアを侵す。しかし、辻裕次郎は残り時間1分切って、ライトの波でエクセレントの8.75をスコアして、逆転1位でラウンドアップを決めた。高梨直人も2位でラウンドアップを決めたが、ここで辻が勝ち上がったことで高梨はレースから外れ、仲村拓久未と辻裕次郎の一騎打ちとなった。


仲村拓久未

 

そんなプレッシャーからか、堅さの感じられる仲村拓久未は、ラウンド4をギリギリ2位で生き残った。そして、迎えた運命のラウンド5。ヒート1において1位で辻裕次郎がクオーターファイナル進出をきめ、これで仲村拓久未が、グランドチャンピオンを獲得するためには、優勝しか残されていなかった。

 

 

完全に大きなプレッシャーが仲村にのしかかる。ヒート4はスローな展開。しかし同じチームメイトの加藤嵐が、辻裕次郎の援護射撃をするかのように7.00のハイポイントをマークしてヒートをリード。3位を強いられていた仲村拓久未は、残り時間5分でライトブレイクを掴み、気迫を感じるカーヴィングのコンビネーションで4.70をスコアして2位に浮上。意地を見せる。

 

 

加藤嵐

 

3位となった松下諒大は、必要なスコアが3.45と追い込まれた。しかし終了間際にライトブレイクを掴みバックハンドでチャージを見せた松下。そのライディングで3.75をマークして大逆転。仲村拓久未が2位から3位へ転落して、ここで敗退となり、辻裕次郎のグランドチャンピオンが決定となった。

 

最終結果を待つ辻裕次郎
仲村拓久未の敗退が決まり、辻裕次郎のグラチャンが決定した。

 

 

 

田代、庵原が破れ、水野はファイナル進出すればグラチャンが決まる。 


水野亜彩子は女神を引き寄せられるのか。

 

 

女子のグラチャン争いも激しさを増す。谷口がラウンド3で敗退しレースから脱落。ラウンド4 では、カレントリーダーの代凪沙と庵原美穂が揃って敗退する波乱の展開となった。そして、グラチャン争いを演じる、ランキング3位の水野亜彩子だけが、ファイナルデイのセミファイナル進出を決めた。今日の4位敗退で田代は、今回7位で1665ポイントを獲得し、総ポイント9445となる。

 

 

田代凪沙の運命は水野の結果に託された。

 

それに対し水野は、現在7950ポイント。そこから最低ポイント1000を引くと6950ポイント。次のセミファイナルを勝ち上がり、ファイナル進出を決めると水野亜彩子のグランドチャンピオンが決定となる。土壇場で水野は女神を引き寄せられるか。はたまた田代が逃げ切るか?

 

泣いても笑っても明日のファイナルデイに全てが決まる。

 

 

明日18(土)の集合は7:00AM。

 

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今日のマルキはコシハラ。
昨夜にオフショアが吹き続け、サイズは厳しい状態に。
しかも、長潮であまり潮が動かない。

セット間が長く、ヒートによって波が入る入らないの差が激しい。
今日もインターフェア続出の展開となった。

 

写真、キャプション:山本貞彦

 

 

加藤嵐。決めるとこ決める。怪我の復調も順調とのこと。今末にはハワイ入りとのこと。これからが楽しみだ。
水野亜彩子。田代凪沙、庵原美穂、谷口絵里菜と敗退の中、厳しいコンディションでも気合いでラウンドアップ。グラチャン争いに待ったを掛ける。あと一つ勝てば栄冠が手に入る!自分を信じて頑張れ!

谷口絵里菜。もう少し波のパワーが欲しかった。
佐藤魁。明日のQFでは先輩の辻裕次郎とのマンオンマン。新島のリベンジが果たせるか。
田中英義。マイペースな英義はきっちりラウンドアップ。しっかり仕事して若手を押さえ込む。
椎葉順。敗退したものの、この波の小ささでも自分のスタイル全開。
田中海周。大きい波の印象があるものの、レールワークの上手さで小波でも勝てるようになった。
会場には一越グループの「あなたの夢はなんですか?」というメッセージをTAXIの車体に書くというイベントも。もちろん裕次郎も書いています。あっ!みなとは優勝!!って。目指せ!優勝!
懇親会ではDJブースでさらに盛り上げ。
波が波なんでインターフェアも続出。
松岡慧斗。
今年の最後大会ということで、選手会を行う。田中樹から新しい選手会長には小川幸男が立候補。みんな拍手で承認。
庵原美穂。惜しくも敗退となり、4年連続のグランドチャンピオンを逃すこととなった。
高橋みなと。波が無い中でも積極的な攻めが功を奏した。やはり先手必勝だね。
川合美乃里。セミファイナルでは高橋みなとと対戦する13歳。
懇親会ではステーキまで登場。焼けるのを待つ肉食女子!?(笑)。田代凪沙、宮坂莉乙子、宮坂桃子。
田代凪沙。まだ経験不足も否めないか。コンディションが悪い時の戦い方も実戦で覚える。まずはこれから。
小川直久。最後まで諦めない。このモットーで戦ってきた直久。
敗退ながら会場からは暖かい拍手が。
高梨直人。レースからは外れたがしっかりと仕事をこなした。
須田那月。ヒートを勝ち上がるごとに調子をあげている那月。波がきっちり見えている。
松下諒大。最後の大逆転は見事だった。

仲村拓久未。やはり、固くなったか。負けは許されない中でのプレッシャーは相当なものだったろう。この経験が次につながる。
女子の選手会も行われ、大会の運営も含め積極的意見が交換された。
辻裕次郎。R-4でまさかのインターフェア。追い込まれた中でも冷静になれのは今年の経験からか。
高梨、小野に逆転されても1分切っての逆転劇も実力のうち。
波もハマったが、それを乗りこなすだけの気持ちとスキル。
強くなった!カッコいいぞ!
仲村拓久未が敗退でグラチャンが確定したが、今年の裕次郎の強さは間違いない。
サーフィンの面白さを改めて魅せてくれた裕次郎!おめでとう!

 

 

 

今回もサーフメディアでは現地から最新情報をお伝えしますのでお楽しみに。

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また、今回もライブ中継が行われるので要チェック!

ライブ中継はこちら。http://www.namiaru.tv/ust/jpsa/