ビラボン・パイプ・マスターズ開幕。シーバスが10。メディーナもハイポイントをマーク。
パイプライン、オアフ/ハワイ(2013年12月8日日曜日)今シーズンのASPワールド・チャンピオンシップ・ツアー(WCT)最終戦となる「ビラボン・パイプ・マスターズ in Memory of Andy Irons」が、6~8フィートのコンディションでスタート。ラウンド1とラウンド2までがデュアル・ヒートで行われ、世界のベスト・サーファーたちは、パイプラインとバックドアで信じがたいテクニカル・バレル・ライディングを見せた。
ガブリエル・メディーナ(BRA)はパイプラインのアイコニック・レフトで素晴らしいショーを披露。彼のオープニング・スコアでヘビーなバレルをナビゲート。パーフェクトに近い9.67をスコアした。更にメディーナはすばやくバックアップ・ライドを見つけ、ディープ・パイプ・チューブから巨大なアリーウープをメイク、2本目のエクセレントとなる9ポイントでブルース・アイアンズ(HAW)を下した。
「ちょっとラッキーでしたね。と、メディーナが言った。「僕は3本の本当に良いバレルを手に入れて、最後にはエアも決めました。僕はバックドアでビッグスコアをゲットしている選手を見ていて、彼らのように自分もするつもりでした。どうにか僕はレフトを見つけて、最高にファンなヒートでしたね。いつもムービーなどでブルース(アイアンズ)を見てきたので、本当に彼を尊敬していて、そんな彼とサーフィンできるなんて。夢が叶いました。」メディーナは、ラウンド3のヒート5でジョン・ジョン・フローレンス(HAW)と対決する。
昨年のVANSトリプルクラウンであるセバスチャン・ジーツ(HAW)は、すぐにリズムをパイプラインで見つけ出し、今大会初の10ポイント・ライドをマークした。「それはドリーム・スタートでしたね。」と、ジーツが言った。「僕はリトル・パイプ・ウェイブをゲットしたあと、パドルバックして、あの波を掴んだんです。ハワイ・ボーイじゃなくてライアン(キャリナン)で良かったですよ。ヒートの前半は分かれて波を待っていましたから。彼はあまり僕にバトルを仕掛けて来なかった。
デュアルヒートで海の中に一緒にいたブールスは、あの波を見ていたと思う。彼が何を考えていたかは分からないけど、恐らく、あの波なら容易に10を出せたはずなので、彼は行くべきでしたね。ドロップして、フォーム・ボールにヒットして一瞬片足になって、足を踏みしめて立て直し、最後までずっとバレルを掴むためのパーフェクトなスピードをキープしました。本当にパーフェクトな波でしたよ。」ジーツは、ラウンド3のヒート8で、エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)と戦う。
2014年のASP WCTへクオリファイを決めたミッチ・クルーズ(AUS)は、ビッグウェイブ・チャージャで元WCT選手だったシェーン・ドリアン(HAW)を破る、本日最大の番狂わせを起こした。また、クルーズは、本日午後に行われたラウンド2でもマット・ウィルキンソン(AUS)を下し、ビラボン・パイプ・マスターズ・キャンペーンを続けた。
「僕にとって、これまでで最高のハワイ・シーズンです」と、クルーズが言った。「信じがたい感じですね。あのヒートは素晴らしい時間でした。ヒートドローを見たとき、ハワイアンの誰かと当たるとは思っていましたが、シェーン・ドリアンとは思わなかった。僕は先日彼に会って、彼は有名スター選手ですよ。僕はバックドアでやることを決めていたんです。普段なら波さえ掴めない場所で、本当にハッピーでした。」クルーズは、ラウンド3のヒート9で、11タイムASPワールド・チャンピオン・ケリー・スレーター(USA)と対決する。
本日のビラボン・パイプ・マスターズは、いくつかの素晴しいハイライトを届けたが、一方で危険と隣り合わせであることを忘れてはならない。元ビラボン・パイプ・マスター・キーレン・ペロー(AUS)は、ヒート後半に突っ込んだバックドア・バレルでヘビーなワイプアウトをして肩を脱臼。ヒートを棄権する事を強いられた。今後コンペティションからの引退が予想される彼にとって、ビラボン・パイプ・マスターズが、彼の最後の試合となった。
VANSトリプルクラウンの最終戦でもあるビラボン・パイプ・マスターズ。現在ランキングでトップを走るイズキール・ラウ(HAW)がラウンド1で破れたため、ラウと第1位のポジションを分け合っていたミシェル・ボウレズ(PYF)、フレデリック・パターチア(HAW)、ジェレミー・フローレスに、VANSトリプルクラウン・タイトルのドアが開かれた。
イベント主催者は明朝、ローカル・タイムで午前8時のスタートを目指し、午前6時30分(日本時間12月10日1時30分)にファーストコール。重なり合うNNWスウェルは、日曜日から火曜日までグッド・サイズの波をパイプに届けるという予報だ。
現地時間の 2013年12月9日8時 は、日本時間の 2013年12月10日3時です。
パイプ・マスターズの日本語放送が決定。
ビラボン・パイプ・マスターズは、日本時間の12月9日から12月21日までの期間中、最も波のコンデイションの良い3日から4日間で開催。そして、今年もパイプ・マスターズの日本語放送が決定。パイプ・マスターズ日本語放送のメインコメンテイターには、世界が認めるパイプスペシャリスト、脇田貴之と堀口真平に加え、辻裕次郎が今回より初参加。実際にパイプラインでの彼らの経験を織り交ぜながらの解説、実況で放送される。要チェック!
http://vanstriplecrownofsurfing.com/billabongpipemasters2013/live-jp
トリプルクラウン第3戦/ASP-WCT最終戦「ビラボン・パイプ・マスターズ」
12月8日~20日、バンザイ・パイプライン
賞金:450,000ドル
ディフェンディング・チャンピオン:ジョエル・パーキンソン(オーストラリア)
ビラボン・パイプ・マスターズ:ラウンド1結果
ヒート1:パトリック・グダスカス(USA)13.66 def.イズキール・ラウ(HAW)12.83
ヒート2:ダミアン・ホブグッド(USA)11.27 def.ジョエル・センティオ(HAW)6.66
ヒート3:アレホ・ムニーツ(BRA)16.00 def.マーカス・ヒックマン(HAW)11.67
ヒート4:カイマナ・ハキアス(HAW)16.16 def.キーレン・ペロー(AUS)12.84
ヒート5:ヤイディン・ニコル(AUS)14.83 def.カヘア・ハート(HAW)11.44
ヒート6:ブルース・アイアンズ(HAW)9.24 def.ラオニ・モンテイロ(BRA)7.00
ヒート7:ダスティー・ペイン(HAW)13.73 def.リーフ・マッキントッシュ(HAW)12.84
ヒート8:ジャドソン・アンドレ(BRA)9.30 def.オラマナ・エレオグラム(HAW)8.17
ヒート9:ミッチ・クルーズ(AUS)9.40 def.シェーン・ドリアン(HAW)7.73
ヒート10:グレンジャー・ラーセン(HAW)13.50 def.カラニ・チャップマン(HAW)7.66
ヒート11:タナー・グダスカス(USA)12.17 def.リカルド・ドス・サントス(BRA)5.67
ヒート12:ライアン・キャリナン(AUS)17.76 def.デーン・レイノルズ(USA)9.77
ビラボン・パイプ・マスターズ:ラウンド2結果
ヒート1:カイマナ・ハキアス(HAW)15.67 def.フリーペ・トリード(BRA)11.30
ヒート2:ガブリエル・メディーナ(BRA)18.67 def.ブルース・アイアンズ(HAW)11.87
ヒート3:セバスチャン・ジーツ(HAW)17.83 def.ライアン・キャリナン(AUS)6.06
ヒート4:ジェレミー・フローレス(FRA)17.20 def.タナー・グダスカス(USA)13.43
ヒート5:フレデリック・パターチア(HAW)13.16 def.グレンジャー・ラーセン(HAW)6.30
ヒート6:ミッチ・クルーズ(AUS)14.50 def.マット・ウィルキンソン(AUS)10.66
ヒート7:ビード・ダービッジ(AUS)14.17 def.ジャドソン・アンドレ(BRA)9.04
ヒート8:ダスティー・ペイン(HAW)9.00 def.ブレット・シンプソン(USA)7.24
ヒート9:ヤイディン・ニコル(AUS)7.34 def.トラヴィス・ロギー(ZAF)4.40
ヒート10:ミゲール・プポ(BRA)9.70 def.アレホ・ムニーツ(BRA)4.27
ヒート11:アダム・メリング(AUS)14.56 def.ダミアン・ホブグッド(USA)4.07
ヒート12:パトリック・グダスカス(USA)10.44 def.コロヘ・アンディーノ(USA)8.93
アップカミング・ビラボン・パイプ・マスターズ:ラウンド3マッチUPS:
ヒート1:タジ・バロウ(AUS)対ヤイディン・ニコル(AUS)
ヒート2:C.J.ホブグッド(USA)対フレデリック・パターチア(HAW)
ヒート3:ジュリアン・ウィルソン(AUS)対パトリック・グダスカス(USA)
ヒート4:ナット・ヤング(USA)対ビード・ダービッジ(AUS)
ヒート5:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)対ガブリエル・メディーナ(BRA)
ヒート6:ミック・ファニング(AUS)対カイマナ・ハキアス(HAW)
ヒート7:ジョシュ・カー(AUS)対ミゲール・プポ(BRA)
ヒート8:エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)対セバスチャン・ジーツ(HAW)
ヒート9:ケリー・スレーター(USA)対ミッチ・クルーズ(AUS)
ヒート10:カイ・オットン(AUS)対アダム・メリング(AUS)
ヒート11:ミシェル・ボウレズ(PYF)対ジェレミー・フローレス(FRA)
ヒート12:ジョエル・パーキンソン(AUS)対ダスティー・ペイン(HAW)