稲葉玲王、西慶司郎、伊東李安琉が男子R64をトップ通過、QS5000台湾オープン・オブ・サーフィン大会4日

ジンズン・ハーバー、台湾・台東(2024年11月12日火曜日) – 2024年台湾オープン・オブ・サーフィン・ワールド・サーフ・リーグ(WSL)クオリファイ・シリーズ(QS)5000の大会4日目は、残りの男子ラウンドオブ96と男子ラウンドオブ64のヒート1~8までが終了。ジンズン・ハーバーは、これまでで最もコンディションの良い波となり、2~3フィートのファンウェイブが押し寄せた。

 

大会会場 WSL / Matt Dunbar

 

男子ラウンドオブ96のH5から再開。H5の野呂海利は惜しくも敗退、H6の新井洋人は、バックハンドでスコアを集め、ヒートをリード。堀越力も好調なサーフィンを見せるも苦戦を強いられる。最後はドム・トーマスが、高いエアリバースでエクセレントをーマーク。新井は2位でアップ。堀越は3位で敗退となった。

 

 

H7は日本人ヒートととなり須田喬士郎、萩田泰智、稲葉玲王、岡野漣がショーアップ。ヒートは岡野がバックハンドのストレートアップで5.00をスコア。稲葉玲王もチャージを見せて4.00をスコア。バックアップ3.77でトップに躍り出る。

 

岡野はバックアップを2.93として2位をキープ。稲葉は最後にシームレスな3ターンコンボで4.10をスコア。リードを広げてトップ通過。萩田がラストライドで大逆転して2位でR64へ勝ち進んだ。

 

増田来希

 

H13では増田来希が3名のオージー選手相手にバックハンドでチャージ。キックリバースをメイクするなど4.77と 4.17をスコアしてトップ通過を決めた。

 

「緊張していたんですが、右の狙っていた所で良い波乗れたんでよかったです。」と増田が語った。「作戦は決め過ぎずに、相手の動きを見て左右と動いた感じですね。今回の台湾が2回目です。リラックスして食も楽しみながら楽しんでます。」

 

森友二

H14では渡邉壱孔と森友二が登場。森はレフトのビッグセットを掴み6.00をスコアしてトップに。渡邉はクローズセクションでのビッグリエントリーで5.50をスコアして2位のポジション。

ヒート終盤に渡邉がフォアハンドの3ターンコンボで4.37をスコアして逆転トップに。しかし森は終了間際のラストライドで6.27をスコアして大逆転で1位で勝ち上がった。

 

H9小松凛輝、H10リビィ助主亜、H11末崎晃太、H15仲村拓久未は惜しくもここで敗退となった。

 

男子ラウンドオブ64がスタート。

大会会場 WSL / Matt Dunbar

 

男子ラウンドオブ64も続けて行われ、H1では安室丈と本郷拓弥が登場。WJCの試合でこの場所の経験が豊富な安室丈が2位でラウンドアップ。

H3の鈴木仁は最後まで2位のポジションをキープしたものの最後にオニー・アンワーに逆転されて惜しくも3位敗退。

 

H5では西慶司郎、新井洋人が登場。西がスタートからセットのレフトを掴み、エクセレントに迫る7.67 をスコア。その波は、複数のセクションを持つ超ロングレフトハンドの波だった。

西はバックアップ3.77でヒートを終始リードして、トップでラウンドアップ。新井は最後まで優先権を持ちポテンシャルのある波を探したが逆転できず敗退となった。

 

西慶司郎

 

「正直、インサイドのレフトを狙ってたんですが、タイミング良く沖からサイズのある形のいい波が入ってきてくれたんでラッキーでしたね。スタートからあそこに当たるライトをメインで狙っていたんですが、予想外のレフトって感じでした。

グリーンの選手があっちの方でレフト乗ってたんで、そっちにも行こうかなとも思ったんですが、1本目にあれ乗れちゃったんで、もう1本って欲が出ちゃいましたね」

時間配分に気を使いました。スコア出せる波が少ないんで、自分がどこの位置で拾えるのかというのもキーポイントになってくるのかなと思いました。」

 

H6の加藤翔平、金沢呂偉は、金沢が得意のレイバックスラッシュで6.17をスコアして2位のポジションをキープ。加藤はスコアを伸ばせずに苦戦。バックアップを5.17とした金沢は2位でラウンドアップ。

 

パリオリンピック日本代表の稲葉玲王(JPN)は、大会4日目にヒートを僅差で勝利し、ラウンドオブ32へのスポットを確保した。QSで大きな結果を残し、ランキングを上げることを目指している稲葉にとって、これは重要な勝利となった。

2024年のオリンピックに照準を合わせていた稲葉は、ランキングを下げており、2025年のチャレンジャー・シリーズへの出場権を得るためには、大きな結果を残す必要がある。

 

稲葉玲王 WSL / Matt Dunbar

 

H7で稲葉玲王はパワフルなバックハンドでスタートから5.50の高得点をマーク。3.27でバックアップしてヒートをリード。サイズダウンし波数が減る中、ヒート終盤にフォアハンドのパワーハックでバックアップを4.83に塗り替えてリードを広げ、そのまま1位でラウンドアップを決めた。

 

H8では伊東李安琉、萩田泰智が登場。ヒート前半は萩田がバックハンドでスコアを集めヒートをリード。伊東は思うようにスコアを伸ばせない。しかしヒート後半に入り伊東はバックハンドの3ターンコンボで4.00をスコアして2位に浮上。 更にバックアップを3.77として逆転しトップでラウンドアップ萩田も2位で勝ち上がった。

 

 

明日11月13日(水)5日目のスケジュール

現地時間の7:00にファーストコール。7:30試合開始の可能性がある

• 男子ラウンドオブ64のH9-16。女子および男子ラウンドオブ32はスタンバイ。

 

 

明日ラウンドオブ64が再開されれば、H10田中大貴、H11大音凛太、H13増田来希、渡邉壱孔、H14岩見天獅、矢作紋之丞、森友二、H15小濃来波がクレジット。

 

女子ラウンドオブ32にはH1都築虹帆、H2池田美来、川瀬心那、H3野中美波、H4脇田紗良、H5鈴木莉珠、H6佐藤李、芳田花瑚、H7都筑有夢路、中塩佳那、H8松田詩野、松岡亜音がクレジット。

 

 

2024年台湾オープン・オブ・サーフィンQS5000は、2024年11月9日から16日まで台湾の台東県にあるジンズン・ハーバーで開催される。 詳細情報やイベントのライブ観戦については、WorldSurfLeague.comにアクセスするか、WSLアプリを無料でダウンロードしてほしい。

 

オフィシャルサイト:

Nov 9 – 16, 2024QS5000

Taiwan Open of Surfing

Jinzun Harbor, Taitung County, Taiwan