西慶司郎が準優勝、中塩佳那3位、都築虹帆4位。シエラ・カーとカイアス・キングがQS5000台湾オープンで優勝

(現地時間2024年11月14日木曜日) – シエラ・カー(AUS)とカイアス・キング(AUS)が、パンプした波で開催された2024年台湾オープン・オブ・サーフィン・ワールド・サーフ・リーグ(WSL)クオリファイ・シリーズ(QS)5000イベントで勝利を収めた。

波のコンディションが3~5フィートと非常にクリーンではあったものの、台風25号が台湾に接近中のため、イベントを前倒しし今日中に終了させることが決定。マンオンマンヒートから4人ヒートに変更されて試合は暗くなるまで行われた。

 

 

 

オーストラリアのシエラ・カー(AUS)は、台湾オープン・オブ・サーフィンで勝利を収め、クラウド9に続く2週連続でQS5000イベント2勝目を挙げた。

10代のスターは、2025年のチャレンジャー・シリーズ復帰を目指し、地域ランキングのトップの座を固めた。決勝では、カーはジャリー・ストークス(AUS)と、今週の台湾で絶好調の日本人デュオ、中塩佳那(JPN)と都築虹帆(JPN)と対戦した。

 

シエラ・カー(AUS WSL / Matt Dunbar

 

「この2つのイベントで目指していたのは、良い結果を残して、これ以上多くのイベントに出場する必要なく、チャレンジャーシリーズに出場できることでした」とカーは語った。

「それはもう間違いなく達成できたと思う。波は私が海に出た途端に大きく変わったので、ゲームプランを変えてバックハンドに集中しました。それがうまくいった。母が家にいて、今日は目の手術をしたので、母に喜んでもらえることをしたかったし、それができたと思う。とても嬉しいです。 」

 

シエラ・カー(AUS) WSL / Matt Dunbar
シエラ・カー(AUS) WSL / Matt Dunbar

 

フロントサイドのサーフィンを武器にファイナルまで勝ち進んだシエラ・カー(オーストラリア)は、波が高くなるにつれ、バックハンドでトータル12.83(20点満点中)というスコアを出し、その中にはファイナルで最も大きなレフトの波でクローズアウト・リエントリーした際のシングルウェイブ・スコア7.33(10点満点中)という大技も含まれていた。

 

カーは今後、1月に開催されるWSLワールド・ジュニア・チャンピオンシップにフォーカスを移し、2023年のタイトル防衛を目指すことになる。

 

カイアス・キング(AUS)WSL / Matt Dunbar
カイアス・キング(AUS)WSL / Matt Dunbar

 

バイロン・ベイ出身のカイアス・キング(AUS)は、台湾オープン・オブ・サーフィンで優勝し、キャリアベストと同じ成績を収めた。超スタイリッシュなナチュラルフッターは、ジンズン・ハーバーの長いレフトハンダーと完璧に調和し、12.07を記録。キングは、西慶司郎(JPN)、ブロンソン・メイディ(INA)、ダコダ・ウォルターズ(AUS)を破り、それぞれ2位、3位、4位で決勝を終えた。

 

過去2年間、負傷と闘いながら戦い続けてきたキングは、今回の優勝で地域ランキングを再び上昇させ、2025年のチャレンジャー・シリーズへの復帰を目指している。

 

カイアス・キング(AUS)WSL / Matt Dunbar

 

「これは本当に信じられない。言葉も出ないほどだ」とキングは語った。「興奮して言葉もありません。ここ2年ほど、体調を整えるのに苦労してきましたが、ようやく本来の自分を取り戻し、また勝てるという自信が戻ってきたことは本当に素晴らしい気分です。

今回初めて台湾に来ましたが、とても気に入りました。波も最高に楽しく、海岸線もとても美しい。自分にとって特別な場所になることは間違いありません。」

 

ブロンソン・メイディ(INA)WSL / Matt Dunbar

 

ファイナルで勝利を収めることはできなかったが、ブロンソン・メイディ(INA)はクオーターファイナルで2つの巨大なフルローテーションのエアリバースを披露し、2ウェイブ合計18.77(9.77+9.00)というイベント最高のパフォーマンスを披露した。これはイベント最高得点となった。

 

 

西慶司郎が準優勝、中塩佳那3位、都築虹帆4位。

 

ファイナリスト WSL / Matt Dunbar

 

大会最終日は男子のラウンドオブ32からスタート。H3の西慶司郎がトップでラウンドアップ、H4の金沢呂偉が2位でラウンドアップ。H5の田中大貴がトップ通過。昨日勝ち上がりを決めた安室丈とともにクオーターファイナル進出を決めた。

 

この男子クオーターファイナルに勝ち上がった4名の日本選手の中で西慶司郎だけがラウンドアップを決めてセミファイナル進出。セミファイナルではレフトに的を絞った西が6.40を5.30でバックアップ。ヒートを終始リードし最後にダコダ・ウォルターズに逆転されるも2位でファイナル進出を決めた。

 

西慶司郎 WSL / Matt Dunbar

「結構スローだったんですけど、乗れればめちゃくちゃ形が良くて、潮も引に向かっている状態で波もパキッとしてて、いつもよりもリッパブルなセクションがあって面白かったです。」と西慶司郎が言った。

 

都築虹帆 WSL / Matt Dunbar

 

女子クオーターファイナルにはH1都築虹帆、H3佐藤李、松田詩野、H4中塩佳那、鈴木莉珠、松岡亜音が登場。H1の都築虹帆とH4の中塩佳那が2位でセミファイナル進出。

 

都築虹帆 WSL / Matt Dunbar

 

セミファイナルでは、H1で都築虹帆は今回好調なバックハンドで7.83 をスコアして6.00でバックアップして1位でラウンドアップ。

 

 

H2の中塩佳那は、優勝候補のシエラ・カーらと対戦。スタートからフォアハンドのビッグターンで6.73 をスコア。 5.47でバックアップして見事シエラ・カーを押さえてトップでファイナル進出。

 

「これまでラウンドオブ16を勝ち上がったことがなかったので勝てて嬉しいのと、4人ヒートになってそれに助けられてるのもあって、ファイナルでも頑張りたい」とQS5000でキャリア初のファイナル進出を決めた中塩佳那が語った。

 

 

女子では中塩佳那と都築虹帆が、シエラ・カーとジャーリー・ストークスとファイナルで対戦。ファイナルはレフトハンダーのジャーリー・ストークスが前半をリード。しかし終盤にバックサイドで7.33をスコアしたシエラが優勝した。

 

 

西慶司郎がアジアQSランキング6位にジャンプアップ。

西慶司郎 WSL / Matt Dunbar

男子ファイナルでは、ファイナル進出を決めた西慶司郎が、ダコダ・ウォルターズ、カイアス・キング、ブロンソン・メイディと対戦。ヒート前半にカイアスが6.67をスコアしリードするも、西がビッグターンで7.10をマーク。ヒートハイエストを持った西だったがバックアップを上げられずに惜しくも逆転ならず。2位でフィニッシュとなった。

 

 

 

それでもQS5000イベントでキャリア初の準優勝となった西慶司郎はアジアQSランキング21位から6位にジャンプアップ。一方で今回3位となったインドネシアのブロンソン・メイディがついにアジアQSランキングのトップに。

ジュニアに続いて、男子のQSもインドネシア勢が追い上げている。日本のサーファーたちも自分たちのポジションを確保するためにうかうかしてられない。

女子はアジアの中では日本が強さを維持しており、今回4位となった都築虹帆はランキング1位は変わらず。中塩佳那は6位から4位にアップした。

 

 

 

 

2024年台湾オープン・オブ・サーフィンQS5000は、2024年11月9日から16日まで台湾の台東県にあるジンズン・ハーバーで開催される。 詳細情報やイベントのライブ観戦については、WorldSurfLeague.comにアクセスするか、WSLアプリを無料でダウンロードしてほしい。

 

オフィシャルサイト:

Nov 9 – 16, 2024QS5000

Taiwan Open of Surfing

Jinzun Harbor, Taitung County, Taiwan