ジンズン・ハーバー、台湾・台東(2024年11月13日水曜日) – 2024年台湾オープン・オブ・サーフィン・ワールド・サーフ・リーグ(WSL)クオリファイ・シリーズ(QS)5000の大会5日目は、男子ラウンドオブ64のヒート9~16。女子ラウンドオブ32までが終了。ジンズン・ハーバーは、サイズダウンしたもののファンウェイブが押し寄せた。
本日はラウンドオブ64から再開。H10で田中大貴は、ビリー・ステアメンドとディラン・モファットら強豪選手と対戦。
田中はスタートからコミットメントとフローのあるビッグターンのコンボで5.83をスコアしてヒートをリード。後半にはビッグエアリバースをメイクし5.00をスコア。見事トップ通過を果たした。
「このヒート熱いなって正直思っていて、でも先手必勝でペースを上げてスコア出来たら自分のリズムになるかなって思ってました」と田中大貴が語った。
「最近エアの調子が良くて今回もトライしてみようって感じで、飛んだら運良く決まって良かったです。最初はレフトを狙っていたんですけど、海に入ったらライトが見えたんで直ぐライトに切り替えて、ライトを狙っていました。」
H14では岩見天獅、矢作紋之丞、森友二が対戦。ヒートは岩見がライトの波で4.50をスコアしてヒートをリード。一方レフトの波に的を絞った森は2位のポジションをキープ。岩見はジリジリとバックアップを上げてリードを広げていく。
前半スコアを伸ばせなかった矢作だったがヒート終盤にバックハンドのストレートアップで4.57をスコアして2位に浮上。バックアップも3.50まで上げて逃げ切り。岩見1位、矢作2位でラウンドアップ。
「怖いヒートでした。上手い選手たちだったので、いつ逆転されるかわからない状況でドキドキして試合をしていました。」と岩見が語った。
「このサイズで自分ができるのは大きいターンとカービングだなと思って、とにかく自分の得意なカービングで攻めました。プラン的には5点台を2本揃えれば上がれると思っていたんですが、厳しい中でもやることはやれたなって感じでよかったです。」
H11の大音凛太、H13の増田来希、渡邉壱孔、H15小濃来波は惜しくも敗退。
女子ラウンドオブ32がスタート。
続けて行われた女子ラウンドオブ32ではH1に、この台湾オープンで優勝経験のある現在WSL-QSアジアランク1位の都築虹帆が登場。スタートからバックハンドで5.17 をスコア。バックアップを3.67としてトップでラウンドアップを決めた。
「4日間デイオフがあったので調整しずらい部分もあったんですけど、1回ヒートをやって改善点とかも見つけることができたので、そこを徐々に上げて行けたら良いなと思っています」
H4の脇田紗良は、ライトブレイクに的を絞り2位のポジションをキープするも後半に逆転されて4位に転落。6.00をスコアしたフレヤ・プルムがトップを独走。僅差の2位争いとなる。
残り5分でフォアハンドで3ターンコンボを決めた脇田は3.87をスコアして逆転2位に。しかし最後はオセアナ・ロジャースと激しい2位争いを繰り広げた脇田だったが惜しくも3位で敗退となった。
H5の鈴木莉珠は、優勝候補のシェラ・カーらと対戦。鈴木はスタートからフォアハンドで鋭いリエントリーを決めて6.00をスコアしてヒートをリード。最後にエアを決めたシェラに逆転されるも鈴木は2位でラウンドアップを決めた。
H6では佐藤李、芳田花瑚が、ページ・ハレブ、チャーリー・ハーストと対戦。佐藤はスタートからキレのあるバックハンドで6.10をスコア。続けてフォアハンドで4.33をスコアしてヒートをリード。そのままトップを維持して圧倒的な強さでラウンドアップを見せた。
「CSもまだチャンスがあると思っているので、勝ち上がりたいと思っていて、波をしっかり観察してて良かったなと思います。」と佐藤が語った。
「あの6点の波は見えてたと言うよりは、とにかく動いて張っている波はどんどん乗っていこうという作戦だったので、前半に波が私と合ってくれて乗れたって感じです。」
H7では都筑有夢路、中塩佳那が登場。中塩が5.50と4.00をスコアしてヒートをリードする一方で、都筑有夢路がグリーンの選手に対してインタフェアを侵す展開に。
中塩は後半にワンターンで7.17の高得点を叩き出し、2位以下をコンビネーションに。都筑は一時は2位に浮上するも2本目のスコアが半分になるペナルティが最後まで響いて4位でまさかの敗退。中塩は1位でラウンドアップを決めた。
「1本目から5点台出せて、1発で7点も出せたので、試合運びは楽でした。」と中塩が語った。
「7点の波は1本目に比べると自分のベストのリップができたので、それなりの点数はくれるかなと思って自信をもってスコアを聞いてました。前の前のヒートでシエラ・カー選手がエアしてたんで、その波を待ってたんですけど、見つけられず終わってしまいました。」
H8では松田詩野、松岡亜音が登場して、コーラル・デュラント、アン・ドス・サントスと対戦。松岡がヒート開始から5.17というヒートのベストスコアをマークしてリード。松田もヒート後半に4.40をスコアして追い上げる。松岡は1位で勝ち進み、ラストライドでビッグリエントリーを見せた松田は大逆転で2位でラウンドアップを決めた。
「最初に5点台の波に乗れて、その5点台よりも良い波をプライオリティを持って待とうと思ったんですが、潮も上げていてスローになっていて来なかったんですけど、バックアップを揃えられて良かったです。」と松岡。
「三角波でフィニッシュがない波なので、フィニッシュを決められた選手が高得点を出していると思ったので自分もそういう波を狙うのと、イン目の方がつるんとした良いポケットに入れそうなので、それを目指してました。
H2の池田美来、川瀬心那、H3の野中美波は惜しくも敗退。
安室丈がラウンドオブ16進出
本日最後に男子のラウンドオブ32のH1とH2が行われ日本の安室丈が登場。安室丈はスタートから6.67という高得点でスタート。ハイタイドでスローな展開の中で貴重なスコアを手に入れた。
ヒート後半にマックリン・フリンがエアリバースを決めて6.77をスコア。トップに躍り出る。ヒート終盤までじっくりと波を待った安室はキレのある3ターンのコンボで4.57をスコア。逆転に成功。トップでラウンドオブ16へ勝ち上がった。
台湾オープン・オブ・サーフィン
11月14日(木)6日目のスケジュール
男子RD32ヒート3より現地時間6:30amスタート予定。
台湾政府および気象局の判断により、明日がファイナルデーとなる可能性がある。
台風25号Usagi の動向が不透明なため、イベントを明日中に終了しなければならない可能性がある。その場合、6:30amにスタートし、4人ヒートに変更となる。
この場合、スケジュールは以下の通りとなる。
男子RD32 ヒート3~8、女子QF、男子QF、女子SF、男子SF、女子ファイナル、男子ファイナル
明日ラウンドオブ32では、H3西慶司郎、萩田泰智、H4金沢呂偉、稲葉玲王、伊東李安琉、H5田中大貴、H7岩見天獅、H8矢作紋之丞がクレジット。
女子ラウンドオブ16にはH1都築虹帆、H3佐藤李、松田詩野、H4中塩佳那、鈴木莉珠、松岡亜音がクレジット。
2024年台湾オープン・オブ・サーフィンQS5000は、2024年11月9日から16日まで台湾の台東県にあるジンズン・ハーバーで開催される。 詳細情報やイベントのライブ観戦については、WorldSurfLeague.comにアクセスするか、WSLアプリを無料でダウンロードしてほしい。