ジンズン・ハーバー、台東県、台湾（2023年11月10日金曜日）2023年台湾オープン・オブ・サーフィン、ワールド・サーフ・リーグ（WSL）クオリファイング・シリーズ（QS）5000イベント大会４日目は、クリーンなコンディションが続き、少し波数の減少やサイズダウンが見られるも、午前中の潮の低いコンディションを使ってヒートが行われ、男子ベスト16、女子ベスト8が決定した。
朝の第１ヒートとなったH5の田中大貴は、ウィンター・ヴィンセント、ディラン・モファットと激しいデッドヒートを演じた。後半に入り田中は8.00のエクセレントをスコアしてトップに躍り出るも、直後にモファットもエクセレントでアンサーバック。更にトップスコアを9.23まで伸ばしたモファットがトップでラウンドアップ、田中は２位で勝ち上がった。
H６では安井拓海が登場。安井はヒート前半は思うような波をつかめず苦戦し、４位を強いられる展開。しかし残り時間５分でライトのビッグセットをキャッチ。7.67をスコアして３位に浮上。そして終了間際にバックハンドで5.97をスコア。僅か５分余りの大逆転劇でラウンドアップを決めた。
「ヒートの前半は右のほうに波が来てたんで、その波乗れたらいいな、レフトも良いし点数出せるだろうと思っていたんですけど、全然思った波に乗れなくて。逆に他の人が自分の乗りたい波に乗っていたから、結構ヤベェなって感じでした。
7点と5点の２本で勝とうと思っていたんですけど、それよりも今までぎゅーってフォーカスしてきたんで、これしなきゃ、あれしなきゃって思ってやってきたんですけど。シンプルにどうせ負けるならフリーサーフィンしたいなって思って。それでやるなら左だなって思って、そしたら波が来ちゃったみたいな感じでした。」
H8では金沢呂偉、西慶司郎が登場。金沢がヒート前半にチャージを見せて、コビー・クレメンツとトップ争い。しかし、じっくりとセット波を待った西が6.03と7.33という高得点２本を揃えて１位を維持。しかし、ヒート終了間際の攻防でアリスター・レジナードが7.03 をスコアして４位からトップに。西は２位でラウンドアップ。金沢は最後までエアリバースをきめるなどしたが惜しくも４位敗退となった。
男子後に女子のラウンドオブ16がスタート。
H1では、台湾オープンで２連覇を狙う都築虹帆が、スタートからソリッドなバックハンドを披露し7.50をスコア。昨日から勢いの止まらない都築は更にエクセレントの8.50をスコアしてヒートを完全にコントロールした。
今回好調な芳田花瑚もバックハンドでベスト２を揃えて２位をキープ。ヒート前半調子の上がらなかった松岡亜音だったが後半に6.17と6.10をスコアして２位に浮上。そのまま都築と松岡がクオーターファイナル進出を決めた。
「一緒に来ているリアル（伊東）とモンちゃん（矢作）が良いコーチをしてくれて、良いタッグか組めて良い流れになったかなって思っています。二人はライディングを日頃から凄く褒めてくれてて。」と都築が言った。
「ただでさえ気分が良いんですけど、良い波のポイントを教えてくれて、これぐらいで多分良いから、落ち着いてやっていこう！みたいな良いマインドにしてくれてます。良い調子をこのまま続けていけたらなって思っています。」
H2では脇田紗良、野中美波が登場。脇田がスタートからバックハンドでソリッドなターンを披露し7.00と6.33を続けてスコア。素晴らしいスタートダッシュを見せる。野中も２本の５ポイントで２位のポジションをキープ。
脇田はフォアハンドでもハイパフォーマンスを披露し7.67をスコアしてリードを広げる。最後は更にバックアップを7.13まで上げて脇田が１位、野中もトップスコアを6.50まで上げて２位でラウンドアップを決めた。
H3では都筑有夢路が登場。都筑はスタートからフォアハンドでソリッドなビッグパワーターンを爆発させて、この台湾でジュニア世界タイトルを獲得したことを証明するかのように7.67と7.83を続けてスコア。完全にヒートをコントロールした。
ロジー・スマート、ウィロー・ハーディ、トゥルー・スターリングという３人のオージーを相手に、スピードとパワーの違いを見せつけた都筑有夢路は圧倒的な強さでラウンドアップを決めた。
「最初の２本で７点出せたので、後半は落ち着いて試合運びが出来たんだと思います。みんな６点とかをスコアしてたので、みんなサーフィンうまいし、プレッシャーをかけながら試合を進めたいなと思って、後半もやってました。引き続き自分のサーフィンを見せられるように頑張ります。」
男子ラウンドオブ16
ヒート1
サクソン・リーバー
タリー・ワイリー
加藤翔平
キアン ・マーティン
ヒート2
鈴木仁
マーロン・ハリソン
ジョエル・ヴォーン
小濃来波
ヒート3
ディラン・モファット
オニー・アンワー
安井拓海
西慶司郎
ヒート4
ダコダ・ウォルターズ
田中 大貴
アリスター・レジナート
ダニー・ウィディアント
女子のクオーターファイナル
ヒート1
都築 虹帆 vs 野中美波
ヒート2
松岡亜音 vs 脇田紗良
ヒート3
都筑有夢路 vs コーラル・デュラント
ヒート4
ロージー・スマート vs ペイジ・ハレブ
明日は試合はオフ。ネクストコールは日本時間12日８時３０分。
2023年台湾オープン・オブ・サーフィンQS 5000は、11月6日から12日までジンズン・ハーバーで開催されます。イベントの詳細やライブ観戦は、www.worldsurfleague.com にアクセスするか、無料のWSLアプリをダウンロードしてください。
QS 5000 Taiwan Open of Surfing
November 6 – 12.
オフィシャルサイト：
https://www.worldsurfleague.com/events/2023/qs/187/taiwan-open-of-surfing/main
