
バリート、クワドゥクザ、クワズール・ナタール、南アフリカ(2024年6月30日日曜日)- サリー・フィッツギボンズ(AUS)とルーク・トンプソン(RSA)は、バリートの1−2フィートの厳しいコンディションで行われたQS1,000「バリート・オープン」で優勝した。
スウェルは下がったが、今日のファイナリストたちは、コンペティションを勝ち上がり、表彰台まで勝ち上がる気迫を見せた。
女子ファイナルは、ベテランのサリー・フィッツギボンズ(AUS)が、ジャニール・ゴンザレス・エチェバリ(EUK)、都筑有夢路(JPN)、ベラ・ケンワーシー(USA)という圧倒的な新世代と対戦することとなった。
ファイナルは、エチャバリが最初に波を捕まえ、その間に他の選手たちはラインナップの中で自分のポジションを見つけようとした。フィッツギボンズはチャンスを求めてラインナップを縦横に動き回った。

ヒート中盤、別のバンクに移動したフィッツギボンズは良い波を見つけ、2本の力強いターンで6.00(10点満点)をマーク。すべてのスイッチが入り、さらに楽しいセクションを見つけてはスコアを伸ばし、ライバルたちにプレッシャーをかけ続けたサリーには、誰も追いつくことができず、そのまま圧勝した。

「ファイナルまでは波があったのですが、その後は少しスローダウンしてしまい、誰一人としてジャンプスタートを切ることが出来ませんでした。 」とフィッツギボンズは、語った。
「どうすればこのヒートに勝てるかと考え、とにかくエネルギーを振り絞りました。6点を取れたのは本当にラッキーだったけど、それをバックアップしないといけないと思いました。
ここで次世代の子たちから元気を貰えるなんて。私がこの試合を始めたのは、彼女らがまだおむつをしている頃だったでしょうから。だから、みんなが私をサポートしてくれたのは本当に嬉しかったわ! お互いにスパーリングをして、残りの1週間のパフォーマンスを引き上げることができた、本当に素晴らしい1日でした。」

フィッツギボンズはセミファイナル第1ヒートで素晴らしい演技を見せ、ボードの上で低い姿勢でキレのあるターンを決め、ジャニール・ゴンザレス・エチャバリ(EUK)を抑えてトップ通過でファイナル進出。セミファイナル第2ヒートは、都筑有夢路(JPN)とベラ・ケンワーシー(USA)がスモールスコアで勝ち上がった。

男子のファイナルでは、スローなコンディションの中で、シオン・クロフォード(HAW)が素早く2つのスコアを出し、ライバルにプレッシャーをかけた。しかし運はルーク・トンプソン(RSA)に傾き、良い波を見つけて2つのビッグターンをフェイスに叩き込み7.00をスコアすると、それを4.50でバックアップしてリードを奪った。
一方でジャクソン・バンチ(HAW)は、このヒートで一番の波を見つけ、バックハンドで3つのビッグターンを繰り出し、エクセレントな8.83をスコア。この日のシングルウェイブのハイエストスコアをマークしトップに躍り出る。
しかし、地元のトンプソンは再びプライオリティを使い、もう1本の素晴らしい波を見つけ、全力で波に切り込んだ。最後にクロフォード、バンチ、大音凛太(JPN)も波を掴み、スコアがコールされるのを待ちながらカウントダウンが行われた。
ジャッジはトンプソンに7.33を与え、14.33(20点満点中)という今日一番のヒート・トータルをスコア。激しいデッドヒートの末に大逆転で勝利を掴んだ。

「ジャクソン(バンチ)が8.83をドロップしたとき、僕はとてもストレスを感じました」と、トンプソンは認めた。「幸い、僕にはプライオリティがあったし、まだ時間はたくさん残っていたから、チャンスが来るのをじっと待つしかないと思っていました。
そして最後にあの波が来て、これはチャンスだと思ったし、すべてがうまくいった。ヒートのスタートでもノー・マンズ・ランドに波が来て、すべてがタイミングよくやってきた感じでした。ホームでみんなの前で優勝したかった。友達もいるし、お母さんもいるし、本当に感謝しています」とトンプソンは語った。
男子セミファイナル第1ヒートでは、ジャパニーズハワイアンのクロフォードがパワフルなサーフィンで8.17をスコアしてエクセレントスコアにプッシュし、バンチと共にファイナル進出を決めた。

セミファイナル第2ヒートでは、最後に残った2人の南アフリカン、トンプソンと コナー・スライペン(RSA)が、日本の大音凛太とウィンター・ヴィンセント(AUS)と対戦し、エキサイティングなエアの応酬が繰り広げられたが、勝ち上がったのはトンプソンと大音凛太だった。
都筑有夢路と大音凛太がQS1000で3位


明日から開幕するチャレンジャー・シリーズ出場のために南アフリカに来ている選手たちが今回のQS1000にも出場。日本からは大原洋人、大音凛太の2名が出場し、大音がファイナル進出を果たし、3位入賞。


女子では、都築虹帆、脇田紗良、都筑有夢路、松岡亜音が出場。都築虹帆、都筑有夢路、松岡亜音がクオーターファイナル進出を決め、都築虹帆と松岡亜音がセミファイナルで敗れて7位。都筑有夢路がファイナル進出を決めて3位入賞となった。
この大会はアジアリージョンの試合ではないのでWSLアジアランキングにポイントは加算されないが、都筑有夢路と大音凛太は、ファイナル進出を決めて、明日から開幕するチャレンジャー・シリーズ(CS)に弾みを付けた。

男子QS1000結果

女子QS1000結果
今回のCSには、西慶司郎と野中美波が出場。ラウンドオブ80から西慶司郎(H1)大音凛太(H2)大原洋人(H3)安室丈(H5)、ラウンドオブ60からH15に伊東李安琉。
女子は、ラウンドオブ48から都筑有夢路(H2)野中美波(H3)脇田紗良(H6)都築虹帆、松岡亜音(H7)が出場予定。
詳細はWorldSurfLeague.comをご覧ください。