プエルトリコ、アレシボ – 2024年2月28日

パリ五輪の最終予選となるISAワールド・サーフィン・ゲームズ（WSG）5日目は、エル・ピコとラストリアルのツインブレイクで男女メインラウンド３、男女リパチャージ・ラウンド３が終了した。

 

 

女子のリパチャージR3ではH2に日本の都筑有夢路、H3に松田詩野、H8に前田マヒナが登場し、大活躍を見せ、強い日本の力をアピールした。

 

 

都筑有夢路は、ヒート後半にレフトの波を掴み、バックハンドでエクセレントに近い7.33という高得点をスコア。最後はライトでバックアップを5.53まで押し上げてトップでラウンドアップ。

 

 

続けてH3に登場した松田詩野は、スタートからフォアハンドで２本の5.00を続けてスコア。そのままトップを維持して見事ラウンドアップ。

 

 

 

前田マヒナも前半からチャージを見せ、レフトの波で6.00と4.67をスコアしてトップを独走。しかし、終盤に逆転されるも２位でリパチャージのラウンド４へ勝ち進んだ。

 

男子メインラウンド3に日本で唯一人勝ち進んでいる稲葉玲王がH8 に登場。マルコ・ミニョ、フレデリコ・モライス、コディ・ヤングと対戦。スタートからマルコが7.00と6.00をスコアして、ヒートをリード。

 

レイバック・スラッシュなど大技を披露し、最後までチャージを見せた稲葉だったが４位となりリパチャージのラウンド４H7へ回った。

 

 

男子リパチャージR3ではH2に五十嵐カノアが登場。ラフなコンディションの中でスローなヒートな展開となり、スコアリング・ポテンシャルのある波を探し続けるのカノア。

 

後半に掴んだレフトの波を高速ターンで切り抜けて、エンドセクションでエアリバースを仕掛けるもメイク出来ず。最後まで波を探し続けたカノアの前に波は現れず。日本のエースがまさかの４位で敗退となり、今大会64位でフィニッシュとなった。

 

 

H8にコナー柄沢オレアリーが登場。スローな展開となったヒートで、じっくりと波を選んで6.33をスコアしてヒートを開始したコナー。レフトの波に的を絞り、コナー得意のテールをドリフトさせるフォアハンド・アクションが炸裂。

 

ヒート終盤には激しいトップ争いの展開となり、残り１分でコナーが7.60をスコアして大逆転。トップでリパチャージ４へ勝ち進んだ。

 

 

2024年パリ大会出場へのラストチャンス

 

2度目のサーフィン競技が行われる2024年パリ五輪まで、あと数カ月となった今、世界のトップ選手たちには今大会が最後の予選通過のチャンス。

今大会に出場する266名の選手のうち、女子で上位ランクの8名、男子で上位ランクの6名（に加えてユニバーサリティ枠が男女各１名）が、2024年パリ五輪への出場権を獲得することとなる。

 

またプエルトリコで行われるパリ五輪の最終予選となる今大会では、個人の出場権に加え、女子と男子のランキング上位チームには、国別出場枠が与えられる。

 

2024年パリ大会の基本的な国別出場枠は、1カ国につき２名が上限だが、今大会でトップとなったチームには3人目のサーファーが追加されることになる。日本はハンティントン大会で男子でトップチームとなり３枠目を獲得。現在日本の女子は松田の１枠のみ確定で、今回の大会で女子チームでトップとなり１枠を追加したい。

 

 

 

負けられない試合が続く波乗りジャパン。リパチャージもメインラウンドを取りこぼしたビッグネームが揃い始めて、面子がかなり濃くなってくる。勝ち上がれば２度ラウンド行われる明日からが正念場となる。

大会６日目の明日は女子のリパチャージR4ではH2に都筑有夢路、H3に松田詩野、H7に前田マヒナが登場。男子リパ４H7に稲葉玲王、H9にコナー柄沢オレアリー。

 

現地時間の 2024年2月29日7時30分 は、日本時間の 2024年2月29日20時30分です。

がんばれ！日本！

 

 

NAMINORI JAPAN 日本代表選手

 

男子：五十嵐カノア、稲葉玲王、コナー柄沢オレアリー
女子：松田詩野、都筑有夢路、前田マヒナ

 

大会名：2024 ISA World Surfing Games
主 催 ：国際サーフィン連盟（ISA）
期間. ：2024年2月23日〜3月3日
場所. ：プエルトリコ

https://isasurf.org/event/2024-isa-world-surfing-games/