
プエルトリコ、アレシボ – 2024年3月1日
2024年ISAワールド・サーフィン・ゲームズ(WSG)7日目は、会場をラストリアルの1つに絞り、強いトレードウインドを受けたトリッキーな2~3フィートのコンディションで再開。
7日目が終了し、5人のサーファーが2024年パリオリンピックへの出場権を獲得した。プエルトリコの選手が男子6枠の最初の1枠を獲得し、さらに女子4名も出場権を獲得した。



女子のリパチャージ・ラウンド6のヒート1で、日本の最後の砦となった都筑有夢路が、カミラ・ケンプ、レイラニ・マクゴナグル、サノア・オリン と対戦した。
ヒートはレイラ二がスタートから5.17を叩き出して開始。続けて3.67でバックアップしてヒートをリードする。

カミラもバックハンドのビッグリエントリーを決めて7.00をスコアして2位につける。都筑はトリッキーなコンディションにスコアリング・ポテンシャルのある波を見つけられず、4位を強いられる展開となった。

後半に入り、バックハンドで4.10をスコアし反撃開始するも後が続かない。残り時間7分を切り、バックハンドのビッグリエントリーを決めた都筑は4.00をスコアして3位に浮上するも、4位だったサノアが5,50を叩き出して、4位から2位へ。都筑は逆転されて再び4位へ。最後までカミラにマークされて、そのままタイムアップとなり、都筑は惜しくも敗退となった。



メダリストとしての重圧に苦しみ、楽しさとプレッシャーのバランスが取れず、自分の気持ちを整理できなかったと辛かった昨シーズンをインタビューで振り返っていた都筑。
昨シーズン後半には、しっかり自分と向き合え、楽しんでやることが大事だと改めて思えたと語り、結果を残してきた都筑有夢路。今大会もアムちゃん・スマイルを見せて試合に臨み、高得点を叩き出してクオリファイに向けて邁進していた。
そんな都筑にとっては、今日ばかりは相当なプレッシャーだったことは間違いない。 勝ち残りは自分だけ。 さらに勝てば残りの3ヒートの結果次第ではあるものの代表決定。 プレッシャーは想像つかないほどだったと思う。オリンピックを経験しているからこその重圧だった。

波乗りジャパンは最終日を前に男女全員の敗退が決まった。チームとして近年のISAの試合では稀に見る敗退を喫することとなった。
これにより、パリ五輪代表の女子は松田詩野の1人だけ。2022年大会で国別枠を獲得し3枠を得ている男子は、五十嵐カノア、稲葉玲王が確定。最後の1枠に関しては今後、理事会で正式決定となる予定で、オーストラリアから移籍したコナー柄沢オレアリーの代表入りが確実となっている。
東京五輪代表の都筑有夢路と前田マヒナは今回のプエルトリコの最終選考会で代表出場権獲得のラストチャンスに駆けていたが、無念の敗退となり、2大会連続の五輪出場を惜しくも逃す結果となった。
都筑有夢路の世界への挑戦はこれからも続く。日本のみんなが応援している。がんばれ!アムちゃん!がんばれ!日本!
NAMINORI JAPAN 日本代表選手
男子:五十嵐カノア、稲葉玲王、コナー柄沢オレアリー
女子:松田詩野、都筑有夢路、前田マヒナ
大会名:2024 ISA World Surfing Games
主 催 :国際サーフィン連盟(ISA)
期間. :2024年2月23日〜3月3日
場所. :プエルトリコ
https://isasurf.org/event/2024-isa-world-surfing-games/