ジョン・ジョン・フローレンス(USA)といったCT選手が順当にメインラウンドを勝ち進む。日本は国別暫定7位。

ジョン・ジョン・フローレンス Credit: ISA / Pablo Jimenez

プエルトリコ、アレシボ – 2024年2月28日

2024年パリ・オリンピックのサーフィンの最終予選を兼ねた2024年ISAワールド・サーフィン・ゲームズ(WSG)は大会の5日目を迎え、2~3フィートのコンディションの中で再開。男女メインラウンド3とリパチャージラウンド3が終了した。

 

 

多くのオリンピック出場希望する選手が浮き沈みする波乱の一日となったが、6チームが6人のサーファー全員が負けなしで大会6日目につなげている。

ペルー、フランス、ブラジル、オーストラリア、スペイン、ドイツがチームランキングで同率1位をキープ、大会終了後に男女別の最上位チームに与えられるオリンピック出場枠に関して、これらの国々が現在優位に立っている。

日本は男子リパチャージで五十嵐カノアが破れて、国別順位は暫定7位。

 

波乗りジャパンの大会5日目の活躍はこちら。

 

今日、多くの夢と希望が膨らんだ一方で、多くの夢も打ち砕かれた。女子では3人のアルゼンチンチームをはじめ、ペイジ・ハレブ(ニュージーランド)、エリン・ブルックス(カナダ)などが2024年パリ大会への出場権を逃した。

男子では、ケトゥ・アグス(INA)が早々に敗退し、元WSG金メダリストのサンティアゴ・ムニーツ(ARG)、ジョニー・コルソ(メキシコ)も敗退。

 

ガブリエル・メディーナCredit: ISA / Pablo Franco

 

コルソのチームメイトであるセバスチャン・ウィリアムズ(メキシコ)は、ガブリエル・メディーナ(BRA)と共にブザービーターを決め、再びこのラウンドで最も高いヒートトータルを獲得してメインラウンド4へ進出。

 

カイ・オドリオゾラ(ESP)Credit: ISA / Jersson Barboza

 

一方、リパチャージでは、カイ・オドリオゾラ(ESP)が2日連続でビッグスコアをマーク。そして、モーガン・シビリック(AUS)がこの日の最終ヒートで、これまでの男子で最も高いヒート・トータル16.16を叩き出した。

 

 

キャロライン・マークス(USA) Credit: ISA / Sean Evans

 

現世界チャンピオンのキャロライン・マークス(USA)と5度の世界チャンピオンのカリッサ・ムーア(USA)という2人の世界チャンピオンが登場したヒートでは、ペルーのソル・アギーレがエクセレントな8.00のライディングでオープニングを飾り、ヒートの大半をリード。終盤にマークスがトップに立ち、女子のこの日の最高ヒート・トータルをマークしたが、ムーアをリパチャージに回ることとなった。

 

 

ジョン・ジョン・フローレンス(USA)とブライアン・トス(PUR)がスーパーヒートを突破

 

ジョン・ジョン・フローレンス Credit: ISA / Pablo Jimenez

 

2度のWSLチャンピオンであるフィリッペ・トリード(BRA)、東京2020オリンピアンのマヌエル・セルマン(CHI)、そして地元のレジェンドであるブライアン・トス(PUR)が登場したヘビー・ヒートで、ジョン・ジョン・フローレンス(USA)がトップ通過。

ヒートスタートと同時に6.17をスコアしたトスは、セルマンとトリードがアドバンテージを奪おうとする中、アーリーアドバンテージを獲得。

 

ブライアン・トス Credit: ISA / Jersson Barboza
ブライアン・トス Credit: ISA / Pablo Jimenez
ブライアン・トス Credit: ISA / Pablo Franco

 

7.17のバックハンドのエアリバースを決めたフローレンスは、この対戦のハイマークとなり、ヒート勝利を決めるのに十分なものとなった。メインラウンドに進むトスへの地元の声援は増すばかりで、彼はオリンピックのクオリファイに一歩近づいた。

 

ジョン・ジョン・フローレンス Credit: ISA / Pablo Franco

 

「地元のサポートを見るのはとても素晴らしいことです」とフローレンスは言った。「世界中を旅して、みんながサーファーにエネルギーを注いでいるような場所に行くのは、本当に楽しいことです。

彼らの応援するエネルギーを見るのはとてもエキサイティングなことだけど、そのエネルギーに逆らってサーフィンをするのは難しいですね。彼は10点を出したのか?何が起きたの?って感じです。

でも本当に楽しいし、素晴らしい。トシー(ブライアン・トス)と一緒にサーフィンするのが好き。彼はレジェンドだから、彼とヒートでサーフィンができて本当に楽しかった」。

 

タイナ・ヒンケル(BRA)Credit: ISA / Pablo Jimenez

 

ブラジルチームで現在WSLチャンピオンシップ・ツアーに参加していない唯一のサーファーであるタイナ・ヒンケル(BRA)は、このイベントを通して素晴らしいサーフィンを見せており、これまでにサーフィンをした各ヒートで圧勝。

今日、この20歳のブラジリアン・ナショナル・チャンピオンは、彼女が対戦した他の3人のサーファーのヒート・トータルを2倍以上にし、オリンピック・クオリファイに迫り、その勢いは衰えることを知らない。

 

 

2021年WSG金メダリストのジョアン・ドゥルがグーフィーフットの戦いを制す

 

ジョアン・ドゥル Credit: ISA / Pablo Franco

 

ラストリアルのロングレフトで、オールグーフィーフッターによる壮絶なバトルが行われた。ジョアン・ドゥルとカウリ・ヴァーストという2人のフランス・チームメイトが、ラムジ・ブキアム(MAR)とレオン・グラッツァー(GER)という2人の東京2020オリンピック選手と対戦。

 

ブキアムが5.83を記録してトップに立つと、6分のカウントダウンから激しいバトルが展開。3分後、2021年WSG金メダリストで、元WSLチャンピオンシップ・ツアー選手であるドゥルが、2本目の5.93をスコアして1位となり、その後6.60をスコアして完勝。

 

一方、このヒートで唯一のパリ2024クオリファイサーファーであるヴァーストは、土壇場で6.50をスコアして4位から2位にジャンプアップし、ブキアムとグラツァーをリパチャージに送り込んだ。

 

競技は、女子リパチャージ・ラウンド4がラストリアルで、男子リパチャージ・ラウンド4がエル・ピコで、現地時間の午前7時30分に再開される予定。

 

NAMINORI JAPAN 日本代表選手

 

男子:五十嵐カノア、稲葉玲王、コナー柄沢オレアリー
女子:松田詩野、都筑有夢路、前田マヒナ

 

大会名:2024 ISA World Surfing Games
主 催 :国際サーフィン連盟(ISA)
期間. :2024年2月23日〜3月3日
場所. :プエルトリコ

https://isasurf.org/event/2024-isa-world-surfing-games/