WSLアジアリージョナルプロジュニアツアー第2戦「Ginza 78 Clinic Chiba Ichinomiya Open Pro Junior」はDAY2。今日は男子のR-3、R-4と女子はR-2を行い、マンオンマンの戦いとなるクォーターファイナルまで。これで男女ともベスト4まで絞られた。
会場は薄雲もありながら晴れ。風は朝は弱かったものの、8時ぐらいから南寄りのサイドが吹き始め、昼にはドン吹きの強風に変わる。波も朝はまだクリーンなハラムネだったが、その風の影響もあり、面は乱れ、女子のR-2がスタートする9時過ぎには、潮の影響もあるのか、ボヨついた難しいコンディションに変わってしまった。
選手は速い波に翻弄されて、テイクオフから1発当てるのみ。キレた波を選ばないと演技すらままならないから、波のポジショニングが勝負の分かれ目。優先権も使いながら、駆け引きで勝敗が決まった。
今日のハイエストは、やはり朝の良いコンディションで行われた男子のR-3(ラウンドオブ32)のH-4の佐藤利希、H-6の守城海の11.83(6.00+5.83)ポイントがトータルハイエスト。シングルハイエストはクォーターファイナルのH-2 長沢侑磨が出した7.33ポイントが最高点となった。
まず男子から。R-3でアジアJrランキング5位 鈴木一歩、9位 加藤翔平、9位 金沢太規、9位 Varun Tandjung(IDN)が、早々と姿を消した。R-4ではトータルハイエストを出していた7位 佐藤利希、9位の小濃来波も敗退。また、昨日、エアー勝負で岩見天獅を破った Noah Arkfeld(PHL)もここまでとなった。
昨日からハイスコアを連発していた松原渚生はその勢いをキープ。戦いながら調子を上げてきたのが長沢侑磨。それにQSでも素晴らしいサーフィンを魅せていた山本來夢も再び、志田の波に合ってきた。また、最後の最後で逆転する勝負強さを見せた和氣匠太朗といったところが、目立つ存在。
そのクォーターでは、山本來夢と和氣匠太朗。松原渚生と長沢侑磨。それに今大会での生き残、アジアJrランキング 3位の I Made Ariyana(IDN)は、松永健新と。4位 矢作紋乃丞は安室弦とのマッチアップ。結果は山本來夢、長沢侑磨、I Made Ariyana(IDN)、矢作紋乃丞が勝ち上がり、明日のセミファイナルへ。
続いて女子。アジア Jrランキング1位の中塩佳那は余裕のラウンドアップ。中塩だけ波が見えているのか。常にキレた波を選んで、ヒートをコントロール。クォーターファイナルでは先ほど男子が出したトータルハイエスト11.83(6.33+5.50)ポイントを叩き出す好調ぶり。
中塩に加え、アジアJrランキング 9位 池田美来、馬庭彩、13位の Lidia Kato(IDN)も積極的に攻めてラウンドアップ。明日のセミファイナルは中塩佳那と池田美来、馬庭彩と Lidia Kato(IDN)の組み合わせ。
アジアJrランキング 3位 川瀬心那、5位 Sky Brown(GBR)、7位 佐藤李、13位 松野杏莉、松永莉奈は敗退。また、クォーターで敗退となったものの、清水ひなの、清水ひなた姉妹もここ最近、力をつけてきた選手。これからの戦いににも注目したい。
明日の「Ginza 78 Clinic Chiba Ichinomiya Open Pro Junior」DAY-3は最終日。試合も残すところセミファイナル、ファイナルのみとなる。6:00AMにファーストコール。6:30AMに試合開始予定。ライブは下記から。
https://www.chibaichinomiyaopen.com/live-jr/
QS3000のセミファイナルでは25分波に乗らなかった中塩佳那。その教訓を生かして、20分ヒートを積極的に攻めて勝ちにつなげた。「右奥より少し左にいて、良い波だけを待って。良い波乗れば点数出せるとわかっていたので、とりあえず勝てて良かったです。
QSの時に比べて、サイズも下がっているので、小波に対応したサーフィンを心がけています。サーフボードもフィットしているし、一つ一つやれば優勝できると思うので、ゆっくり休んで明日は頑張ります」現在WSLアジアのジュニアランキング・トップである中塩はこのままトップを独走するか。
QS3000では3位入賞を果たし、プロジュニアでも順調にセミファイナルへ駒を進めた池田美来。「1ラウンド目に比べて、良い波が少なかったかなって思います。4.77のライディングはワンターンで転けちゃったので、すごく悔しいですけど。そこは改善して次に繋げられればなって思っています。自分らしいサーフィンで楽しめたらなって思います。」
クオーターファイナルを勝ち進上がった馬庭彩「莉奈(松永)とは小さい頃からの良いライバルで、一緒に試合とかも回ったりもしているので、互いに刺激し合える存在なので一緒に戦えて良かったです。バックアップをずっと探していたので、最後に形の良い波が入ってきてくれて良かったです。良いウォールが見えて全力で蹴れるように調整しました。」
誰よりも努力してきた自信があると言った長沢侑磨が7.33という本日のシングル・ハイエストをマークして、強敵である松原渚生を下した。
「見てる時には来なかった良い波が来てくれて最高でした。自分が考えていたことを淡々とできたので、良かったなという気持ちと、次に切り替えて明日も勝ちたいと思います。渚生くんは、上手くて2ターンでも点が出るんで、波周りはこっちが優勢になるように作戦を考えました。」
WSLアジア男子ツアーランキングで4位、日本人1位の矢作紋乃丞がベスト4進出。「皆んなよりも左側で波を待っていて、いきなり乗れたんで良かったです。陸から見ていると右が良さそうに見えるんですが、想像よりも早いなと思って左のほうが風は入っているけど、2発は入りそうなんで、左を狙いました。
本当は左のお化けセット乗って、もっと良いの乗りたかったですけど、思い通りにはいかなかったですね。目指しているサーフィンはフィリッペとかジョン・ジョン。好きなサーファーはパーコですね。」
マンオンマンヒートは今回が初めての伊豆の山本来夢。バックハンドで6.00をスコアして見事セミファイナルへ勝ち進んだ。「ヒート始まる前は右側のレギュラーを狙っていたんですけど、思った以上にこなくて、左に動いたらレフトの波が来てそれに乗れて良かったです。
あの波が来た時は凄く早い波に見えたんですけど、1発目フローター気味に合わせたら、張ってきたので、これは自分の得意なレフトの波だと思って、練習通りにマニューバーできて良かったです。」
大会オフィシャルサイト
https://www.chibaichinomiyaopen.com/
「一宮町サーフィンフェスティバル」
https://ichinomiya-surfing-festival.com/