世界を舞台に活躍中のウォーターマンで三刀流プロサーファーの井上鷹が、WSLワールド・ロングボード・ツアーのシーズン・ワイルドカードを獲得したと自身のSNSで発表した。ワールド・サーフ・リーグの正式な発表はまだないがハンティントンビーチでの初戦に合わせて発表することが考えられる。
井上鷹はショートボード、ロングボード、SUPボードの3刀流プロサーファーで、2019年に史上最年少でJPSA ロングボードグランドチャンピオンを獲得。同年スペインで行われたWSLワールドロングボード・チャンピオンシップツアーで 3 位入賞。2022年11月プエルトリコで開催されたISAのSUPサーフ世界選手権 4 位 となるなど、活躍の場を日本のみならず世界へと広げている。
昨年2022年のWSLロングボード・ツアーは、シドニー、ハンティントンビーチ、マリブの3箇所で行われ、世界ランキング11位となった井上鷹は、今年からフォーマット変更になったWSLのロングボード・ツアーのチャンピオンシップ・シリーズ出場権獲得のために、日本を含めたアジアで行われる予選に出場し、ランキング1位にならなければならなかった。
予選はフィリピンとバリで行われ、井上は2位と3位となり、どちらも優勝した男子ジェイアールことことロジェリオ ・エスキベル(PHL)と女子では日本の田岡なつみ(JPN)がアジアの代表権を獲得。井上は惜しくもランキング2位でクオリファイすることはできなかった。
しかしランキング2位でアジア予選で高得点を出した井上がシーズンのワイルドカードを得て、7月29日から始まるWSLのロングボード・ツアーのチャンピオンシップ・シリーズ全3戦(ハンティントンビーチ、シドニー、エルサルバドル)に出場できることとなった、ということだ。
最終戦のマリブには、この3戦で男女共ランキングのトップ8のみが出場できて、そこで勝ったものが世界チャンピオンとなる。ショートボードのWSLファイナルに寄せたシステムだ。
バリ島のアジア予選の時、引退しようと思っていると言ったことについて、井上鷹は「もう余裕がないので、そうせざるを得ないだけなんです。本当は、できることならサーフィンを続けたい。 ワイルドカードをもらったし、多くのサポーターがサーフィンを続けるよう励ましてくれたので、ツアーに参加することにしました。」と説明。
またツアー参加費用を募るクラウドファンディングも始めた。「ツアー遠征のための資金が全く足りないので、寄付をしていただけるか、このキャンペーンを家族や友人にシェアしていただけると本当にありがたいです。
使いやすいプラットフォームを選んでください。ツアーでは、自分の得意なサーフィンを披露し、皆さんを楽しませ、挑戦する勇気とモチベーションを与え、応援していることを誇りに思ってもらえるようなものにします。ご理解とご支援をよろしくお願いいたします。」
下記のリンクは海外向けだが日本からも使用可能。日本向けは現在準備中だ。
才能ある選手が資金不足のために夢を諦めなくてはならないのは非常に悲しいこと。彼の想いが人々に伝わり、多くの協力者が集まり、思い通りの選手活動が送れるようになることを願いたい。がんばれ!井上鷹!
https://sportfunder.com/takainoue
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