プラヤ・デ・パンティン、ガリシア－スペイン（2019年8月31日土曜日）スペイン北西部のガリシアで開催されていたWSL男女ロングボードツアー第２戦「ガリシア・ロングボード・クラシック」が終了。
開幕戦のヌーサに続きクロエ・カルモンとジャスティン・クィンタルという二人の２連勝で幕を閉じた。
女子のファイナルは、 クロエ・カルモン（BRA）ホノルア・ブルームフィールド（HAW）というヌーサ決勝のリマッチとなった。「ホノルアとは常に素晴らしいバトルになります。彼女はいつも私にベストを尽くすようにプッシュしてくれるんです。」と女子優勝のクロエ・カルモンがインタビューで答えた。
「今年、４戦のツアーになって、すべて異なるコンディションでサーフィンをすることができたのは恵みであり、アスリートが自分のレパートリーを実際に見せることができました。」
「ここの波はとても楽しく、ロングボーディングイベントを開催するのに最高の場所でした。楽しい時間と大勢の人たちが応援してくれた素晴らしい一週間でした。今朝目が覚めた時は気分が良く、その日の最初の波が9だったので、この勢いをずっと持ち続けたいと思っていました。」
メンズ・ファイナルは、ジャスティン・クィンタル（USA）とカイ・サラス（HAW）のシングフィン対決。まさにモダン・ロングボード・スタイルのメインストリームが、ここにあることを実感するファイナルとなった。
「スロースタートなファイナルでしたが、このコンテスト全体は素晴らしいものでした」とクインタルは言った。 「子供の頃から尊敬していたカイとのサーフィンは最高でした。ここパンティンでとても楽しい時間を過ごせました。次のイベントを楽しみにしています。年末の台湾での大きなイベントは何も考えていませんが、早い段階でポイントを獲得し、他のサーファーを遠ざけるのは良いことですね。」
日本人として初めて、WSL-LTでセミファイナルまで勝ち上がった井上鷹は、SFヒート２でハワイのカイ・サラスと対戦。井上はインサイド・ウェイブでノーズライドからドロップニーカットバックにリエントリーのコンビネーションで4.10をスコアしてヒートを開始。
サラスはセットの波で5.33をスコアしてヒートをリードする。セカンドウェイブではクイックテンから長いハング５で5.20をスコア。再びサラスからトップのポジションを奪う。しかし直ぐにサラスも応戦。5.27をスコアして再び逆転。シーソーバトルの展開となる。
サラスは素晴らしいハング５と１０のノーズ・コンビネーションを披露し、6.10をスコアしてリードを広げる。井上もバックアップを上げるも逆転は出来ず、ニード6.23で残り時間１０分を切った。
優先権を持って波を待つ井上。しかしピタリと波が止まり、セットが入らず時間だけが過ぎていく。そのままタイムアップとなり、惜しくも井上鷹はここで敗退。３位でフィニッシュした。
本人的には十分勝算のあるヒートで、悔しい敗退となったはずである。しかし、ベテランのサラスと互角の戦いを演じ、「ヤング・ジャパニーズ・タカ」の存在を世界の桧舞台で大きくアピール出来た試合となった。次の第３戦が行われるニューヨークでの試合が今から楽しみだ。
第３戦となる「ロングボード・クラシック・ニューヨーク」9月6-12日まで行われる。
ワールド・ロングボード・ツアー男子トップ5：
1－ジャスティン・クィンタル（USA）
2－ハリソン・ローチ（AUS）
3－カイ・サラス（HAW）
4－カニエラ・スチュワート（HAW）
5－テイラー・ジェンセン（USA）
8ー井上鷹（JPN）
ワールド・ロングボード・ツアー・女子トップ5：
1－クロエ・カルモン（BRA）
2－ホノルア・ブルームフィールド（HAW）
3－レイチェル・ティリー（USA）
4－エミリー・レスブリッジ（AUS）
5－リンジー・ステンライディ（USA）
16ー小山みなみ
22ー吉川広夏
28ー田岡なつみ
https://www.worldsurfleague.com/events/2019/mlt/3184/galicia-longboard-classic
https://www.worldsurfleague.com/events/2019/wlt/3185/galicia-longboard-classic
