海との距離を取ることで、その素晴らしさを再認識することが出来た。BEWETインタビュー:川畑友吾

海は自然のバランスを保つ、 かけがえのない財産。 世界を旅するプロサーファーたちは、 素晴らしい景色や人の優しさ、 海の厳しさや感動を体験する特別な機会を得ている。 そんな彼らは、海から感動を得て、大切な人に伝えている。

そうした能力を大いに発揮し自然や家族を守る力になる。そんなプロサーファーたちに、『あなたは海から何を得て、誰にどう伝えたいですか? 』という問いをぶつけてみた。

 

僕たちは、サーファーとして海から何を感じて、誰に何を伝えるのか。presented by BEWET

 

川畑友吾

@yugokawabata

プロサーファーである父親の影響で8歳でサーフィンを始め、日本でも有名なサーフィン一家に育った。 10歳のときに波を求め家族で千葉に移住。 その後、18歳の時にJPSA公認プロサーファーとなり、日本国内だけでなく世界中のコンテストに出場。現在は千葉県一宮に加え、宮崎県青島にもハワイアンテイスト溢れるビーチカフェLaniをオープン。海好きが集まるビーチコミュニティを拡大中。

 

 

「自分がやっているLaniは、Laniコミュニティというものから始まっていて、繋がりを支えるというのがコンセプトです。繋がりが出来ればサーフィンに限らず、始めやすいし、続けやすい。それをやって人と人をつなげたりするコミュニティとして始まったんです。

 

ビーチ好きを集めたビーチコミュニティ。サーフィンに限らず海が好きな人をいっぱい集めて、サーフィンがベースなんですけど、サーフィンイベントに限らず、いろんなことをやりながら、輪をつなげていく。最終的にはサーフィンにつなげたいんですけどね。

 

川畑友吾 WSL / Andrew Nichols

 

人間は海から生まれたんじゃないかなっていう感覚になるんです。

 

サーフィンができない時期があって。期間が空いてしまって、久しぶりにサーフィンしたりすることがあるんです。この前も沖縄に2週間行っていたんですけど、その前は忙しくてサーフィンできなくて。

 

久しぶりに沖縄行って毎日サーフィンしていたんですけど。そうやって期間が空いてサーフィンに接すると、ポジティブになれるというか、自分らしくいれると感じます。人間は海から生まれたんじゃないかなっていう感覚になるんです。

 

久しぶりに海に入ると、帰ってきた感じがあるんですよね。全部の気持ちが良くなるんです。海に居続けることは大事だなって思うんですけど、一回離れないと、その素晴らしさに気付けなかったと思うんです。

 

コロナの前はサーフィンすることが当たり前になっていたんです。毎日サーフィンして、トレーニングやって、スクールやるぐらいで今のように仕事もしていなかったし、サーフィンが隣り合わせにある生活。その中で海の有り難みを感じるようになりましたね。

 

 

 

 

新たなインスピレーションが沸いた感じですね。ずっと海に居てもダメだし、ずっと街にいてもダメだし、ずっと同じ環境にいるっていうのは、新しい発見がない。海に帰ると、瞑想じゃないですけど、新しいインスピレーションが湧くんです。感覚的な問題なんで、理屈じゃ説明できないんですけど。

 

プロサーファーって海にずっといるのが当たり前みたいな感覚がありますけど、その良さとかを外から見たときとは違うんですよね。

 

今回の沖縄で、浅い岩のところで割るトリプルぐらいの波でやって死にそうになって、恐怖心とワクワクで物凄いアドレナリンが出て、怪我して痛いけど痛くないみたいな。でもその時に、生きている実感が沸いたんです。「俺、めっちゃ生きてる」って。

 

 

取材協力:BEWET