大原洋人、シドニーでのタフな初戦を突破。CS第2戦「GWMシドニー・サーフ・プロ」男子R1から開幕

大原洋人© WSL /Ryder/ Dunbar

ノースナラビーン、シドニー、ニューサウスウェールズ、オーストラリア(2023年5月17日水曜日) – 2023年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャレンジャー・シリーズの第2戦、GWMシドニー・サーフ・プロ presented by Bonsoyがスタート。

 

 

スウェルは一晩でサイズアップし、大会初日のノース・ナラビーンは強いクロスオンショアの影響を受けた3~5フィートのタフなコンディション。そんな中で男子R1となるラウンドオブ80が8ヒート行われた。

 

タフなコンディションの中、経験豊富なサーファーが輝きを放つ

ビリー・ステアマンド(NZL)© WSL / Dunbar

 

ベテランのビリー・ステアマンド(NZL)は、ヒートトータル15.20(20点満点)というエクセレントなスコアをまとめ、ヒート1で際立ったパフォーマンスを披露した。ステアマンドの鋭いバックハンドはナラビーンのレフトとシンクロし、特に彼の最高得点となったライディングでは、強烈なブローテールリエントリーを決め、リードを固めた。

 

「今朝、大会がコールされたとき、コンディションが少し不安だった。」とステアマンドは言った。「チャンスがあるのは間違いない。そして、僕はレフトへ行くのが大好きだから、この勝利は嬉しかった。残りの期間もいい波が期待できそうなので、勝てて良かった。ここノースナラビーンはとても居心地がいい。何度も来ているし、現地の家族の家に泊まっているので、快適に過ごしています」

 

 

ジョージ・ピター(AUS)© WSL / Dunbar

 

また今日のオープニング・ヒートでは、マンリー・ビーチのサーファー、ジョージ・ピター(AUS)が快勝し、ラウンドオブ64への出場権を獲得した。ピターは、今年最後の地域クオリファイングシリーズイベントで2位となり、チャレンジャーシリーズ入りを果たしたばかりだが、世界の新進気鋭のサーファーと対戦し、そのチャンスを最大限に活かしている。

 

地元のワイルドカードであるジョーディ・ローラー(AUS)は、ホームスポットでの大会初日を突破するために必要な波を見つけることができなかった。また、トライアル優勝者のサクソン・リーバー(AUS)もラウンドオブ64に進めず、男子ではピターがノーザンビーチの旗を掲げることになった。

 

ジョシュア・モニーツ(HAW© WSL / Dunbar


ハワイのジョシュア・モニーツ(HAW)、シェルドン・パイション(HAW)、カイ・マーティン(HAW)、ブロディ・セール(HAW)は、ノースナラビーンでのオープニングラウンドを通過した。

 

大原洋人、シドニーでのタフな初戦を突破。

 

大原洋人© WSL /Ryder
大原洋人 © WSL / Dunbar

 

先週、CS開幕戦が行われたスナッパーロックスでは、非常にキレのある好調なサーフィンを見せていた大原洋人がヒート3に登場。ジャベ・スィエルコッキ、ビリー・ステアマンド、カイアス・キングと対戦した。

 

大原はスタートからバックハンドでクローズセクションでのリエントリーを決めて、5.50をスコア。好調な滑り出しを見せた。

 

大原洋人 © WSL / Dunbar

 

続けて掴んだセカンドウェイブでは、コンビネーション・マニューバーで4.60をスコアし、ヒートをリード。バックハンドのクリティカルなムーブで5.67とスコアを上げていく大原。後半にステアマンドに逆転されてトップを譲るも、トップスコアを6.17まで上げて2位でラウンドアップを決めた。

 

 

ヒート8では、田中 大貴が、シオン・クロフォード、ブロディ・セール、タジ・リンドブラッドと対戦。田中はヒート前半、スコアリング・ウェイブを見つけられずに後半戦へ。

 

 

バックハンドで2ターンのコンビネーションを見せた田中は4.30をスコアするも4位を強いられる展開。ヒート終盤、4位と追い込まれた田中は更にバックハンドのワンマニューバーで4.87をスコア。ニード5.93まで追い上げるも、4位で敗退となった。

 

 

明日女子のラウンド1がスタートすれば、ヒート3では、 脇田紗良が、アリアン・オチョア(EUK)、ニキシー・ライアン(AUS) vs. ベラ・ケンワージー(USA) と対戦。

 

ヒート 4では、野中美波(JPN) vs. エリー・ハリソン(AUS)、 カロリーナ・メンデス(POR)、ノラ・リオッタ(HAW)と対戦。

 

ヒート7では、都築虹帆と松岡亜音が同じヒートで、 ダニエラ・ロサス(PER)、エリン・ブルックス(CAN).と対戦する。

 

 

WSLツアーズ・アンド・コンペティション・チームは、明日5月18日(木)現地時間で午前7時15分(AEST)に再び集まり、競技再開の判断を下す予定だ。

 

 

GWMシドニー・サーフ・プロ・男子ラウンドオブ80の結果:
HEAT1: ジョージ・ピター(AUS)13.66 DEF. マイケル・ダンフィー(USA)10.00、シェルドン・シムカス(AUS)8.70、レオ・カサール(BRA)7.13
HEAT 2:コナー・スライペン(RSA)12.44 DEF. シェルドン・パイション(HAW)10.30、ジョン・マーク・トコン(PHL)10.00、ギレルモ・サット(CHL)8.77
HEAT 3:ビリー・ステアマンド(NZL)15.20 DEF. 大原洋人(JPN)11.84、カイアス・キング(AUS)9.50、ジャベ・スウィアコッキ(USA)9.17
HEAT 4:マーク・ラコマー(FRA)14.07 DEF. アディン・マセンキャンプ(RSA)12.24、ラファエル・テイシェイラ(BRA)10.17、サクソン・リーバー(AUS)7.76
HEAT 5:キアン・マーティン(SWE)11.83 DEF. テバ・ブシュグア(MAR)11.66、ジョシュ・バーク(BRB)8.17、ティアゴ・カリケ(FRA)7.36
HEAT 6:ジョシュア・モニーツ(HAW)11.83 DEF. カイ・マーティン(HAW)10.10、ジョーダン・ローラー(AUS)9.36、ライアン・カイナロ(BRA)7.73
HEAT7:ソリ・ベイリー(AUS)12.07 DEF. アリスター・レジナート(AUS)11.67、ディミトリ・プーロス(USA)11.43、ダニエル・エムズリー(RSA)7.47
HEAT 8:ブロディ・セール(HAW)12.77 DEF. タジ・リンドブラッド(USA)10.80、シオン・クロフォード(HAW)9.37、田中大貴(JPN)9.17

 

オフィシャルサイト:

GWM Sydney Surf Pro Presented By Bonsoy