脇田泰地&紗良、兄妹揃ってトップ通過。前田マヒナ、野中美波、松永莉奈もR2進出。シドニー・サーフ・プロ

マンリービーチ、シドニー、ニューサウスウェールズ州/オーストラリア(2022年5月20日金曜日)2022年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャレンジャー・シリーズ(CS)の第2戦「GWMシドニー・サーフ・プロ presented by Rip Curl 」は大会5日目。

 

マンリー・ビーチのクリーンな2~3フィートの波で、男子ラウンドオブ96の残り5ヒートから再開。女子のラウンドオブ64のヒート1からヒート14までが行われた。

 

 

男子のR1ヒート21で脇田泰地は、ディビッド シルバ、エドゥアルド・モッタ、シェイン・サイクスと対戦。激しい雨に見舞われたヒートで脇田は、鋭い3ターンのコンビネーションで5.67をスコアしてヒートを開始。バックアップを3.50としてヒートをリードしていく。

 

 

脇田泰地

 

攻撃の手を緩めない脇田は、更にフロントハンドでカーヴィングのコンビネーションを披露し6.67をスコア。開始わずか10分で大きなリードを取る。

 

後半に入っても優先権を持ち波を待つのではなく、アンダープライオリティでも波を取りに行き、チャージを続けた脇田は、見事トップ通過を果たしてラウンド2へ勝ち上がった。

 

 

 

 

ヒート4で前田マヒナは、ブリアンナ・コープ、サラ・スコット、サマンサ・シブリーと対戦。前田はヒート前半から積極的に波を掴んでいき、パワフルなフロントハンドのカーヴィングとリエントリーをコンビネーションで5.57 をスコア。

 

後半に3位を強いられるも、残り10分でセットを掴み5.43をスコアして逆転。2本の6ポイントを持つサマンサに次いで2位でラウンドアップ。

 

 

 

ヒート5で野中美波は、モアナ・ジョーンズ・ウォン、ローラ・ラウプ、ノーラ・リオッタと対戦。 ヒートはパイプで優勝したのが記憶に新しいモアナ・ジョーンズが、開始早々にビッグマニューバーで8.00のエクセレントをスコア。続けてモアナはパワフルなターンを繰り出し7.60をスコア。いきなり下位の選手をコンビネーションに追い込む物凄い展開となる。

 

キレのあるバックハンドで野中は4,17、3.93をスコアして2位のポジションをキープ。後半には5.33 、5.57とスコアをあげて2位でラウンドアップを決めた。

 

ヒート7で都筑有夢路は、ゾーイ・マクドゥーガル、サラ・バウム、レティシア・カナレス・ビルバオと対戦。都筑はスタートから4.33をスコア。それに対してサラ・バウムもフロントハンドのラウンドハウス・カットバックで応戦し6.00をスコア。

 

サラ・バウムとマクドゥーガルがリードを取るなか、3位となった都筑はセカンドウェイブで、バックハンドのリエントリーで4.93をマーク。再びトップへ返り咲く。

 

しかし後半に入りマクドゥーガルもフロントハンドで多彩なマニューバーで5.57をスコア。サラも7.43をスコアして他を圧倒。都筑は再び3位を強いられ、ニード6.04と追い込まれ、惜しくもここで敗退となった。

 

ヒート8で松永莉奈は、前回のCSでも大活躍したモリー・ピックラム、レイラニ・マクゴナグル、サーシャ・ベイカーと対戦。スタートからバックハンドで4.33をスコアして、幸先のいいスタートを切る。レイラニが2本の6ポイントをスコアしてヒートを圧倒。松永もバックアップを3.73として2位につける。

 

松永とレイラニ

 

しかし後半に入り、前半エンジンのかからなかったモリーが逆転。3位となる松永は、優先権を持って波を待った。そして松永がセットの波にテイクオフしようとするも、レイラニが松永のテイクオフを阻止する形になり、レイラニにインターフェア。

 

レイラニはセカンドウェイブのスコアをカットされる罰則を受ける。松永はそれにより2位に浮上。そのままヒートはモリーが物凄いバックハンドで9.27をスコアして圧勝。2位の松永はコンビネーションながら2位でラウンドアップした。

 

 

ヒート14では脇田紗良が、チェルシー・トゥアック、ヴァヒネ・フィエロ、テッサ・タイセンと対戦。

 

脇田はバックハンドのオープニングライドで5.17をスコア。アドバンテージを取る。さらに脇田はセカンドウェイブをインサイドまで乗り継ぎ4.83をスコア。ヒートをリードする。

 

脇田紗良

 

後半に入りチャージを続けていたチェルシーが僅差ながら逆転。トップに躍り出る。2位となった脇田も、素晴らしいバックハンドサーフィンのコンビネーションで6.00をスコアし逆転に成功。最後に駄目押しの6.50をスコアした脇田は、見事トップでラウンドアップを決めた。

 

 

 

明日は試合が再開されれば、男子のラウンド2、ラウンドオブ48のH2に和井田理央、H5に上山キアヌ久里朱、H11に脇田泰地がクレジット。

女子のラウンド2、ラウンドオブ32のH1に前田マヒナ、H3に松永莉奈、H4に野中美波、H7に脇田紗良がクレジットされている。

 

今回もCT入りを目指す彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。がんばれ!日本!

 

 

男子:GWM Sydney Surf Pro

女子:GWM Sydney Surf Pro

 

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