浜瀬海と吉川広夏がファイナルデイに駒を進める。ISAロングボード世界選手権5日。日本は現在暫定4位。

吉川広夏 浜瀬海 Credit: ISA / Pablo Franco

サーフシティ・エルサルバドル – 2023年5月12日  スウェルが4~5フィートと小さくなり、2023サーフシティ・エルサルバドルISAワールド・ロングボード・チャンピオンシップ(WLC)5日目は、男女メインラウンド4が終了、リパチャージラウンド4、5、6まで終了した。

 

 

大会5日目が終わり16人のサーファーが残り、2つの国がその半分の選手を占めている。ブラジルとフランスのチームは、4人のサーファー全員がファイナルデーに出場を決め、チームランキングで1位タイを維持。ペルー、日本、フィリピンは、チームメダル獲得に向けたキャンペーンを続けている。日本は現在暫定4位。もう負けられない。

 

 

非常にタイトなヒートの中、ディフェンディング・ゴールドメダリストのアリス・リモイン(FRA)は、チームメイトのゾーイ・グロスピロン(FRA)とともに、女子メインラウンド5に進出した。

 

また、元銀・銅メダリストのクロエ・カルモン(BRA)もリパチャージラウンドを僅差で回避して、女子メインラウンド5に進出した。カルモンは、残り時間2分を切った時点でグッドスコアが必要だったが、小さめの波で7ポイントを獲得し、勝ち進んだ。

 

ブノワ・ピッコロ・クレメンテ(PER)Photo: Jersson Barboza

 

男子メインラウンド4 HEAT2には、エルサルバドルにいる3人の元金メダリスト全員が出場した。

 

アントワン・デルペロ(FRA)Photo: Jersson Barboza

 

ディフェンディング・チャンピオンのブノワ・ピッコロ・クレメンテ(PER)と2010年のゴールド・メダリストのロドリゴ・スファイアー(BRA)がベスト・ファイトを見せたが、2度のゴールド・メダリストのアントワン・デルペロ(FRA)が、ロジェリオ・エスキベールJr(PHI)とともに、この日のハイエスト・ヒート・トータルで勝ち上がった。デルペロは、25分のヒートの最後の8分間で、2本の波をキャッチする圧巻の戦いであった。

 

浜瀬海 Credit: ISA / Pablo Franco


男子ラウンド4・ヒート1で浜瀬海は、強豪フランスのエドゥアール・デルペロ、カルロス・バヒア、サム・クリスチャンソンと対戦。

 

カルロス・バヒア、ブラジルチーム / Photo: Jersson Barboza

 

浜瀬はスタートからクリーンなグッドセットを掴み、クリティカルセクションでのノーズライドとドロップニーカットバックなど、常にパワーポケットを意識しながら、飲茶磯までつなぎコンプリート。5.50をスコアしてヒートを開始する。

 

浜瀬海 Photo: Jersson Barboza
浜瀬海 Photo: Jersson Barboza

 

しかし、デルペロとカルロスがエクセレントの圧巻の演技で高得点をマーク。浜瀬はヒート後半、パドリングした波に乗れなかったと判断されて優先権をなくしてしまう。そのミスが最後まで響いて4位敗退。リパチャージへ回った。

 

吉川広夏 Credit: ISA / Pablo Franco

 

吉川広夏は、女子ラウンド4・ヒート2でゾーイ・グロスピロン、アリス・リモイン、ケイトリン・ミケルセンという強豪と対戦。グロスピロンとアリス・リモインがスコアをまとめ、リードしていく中、吉川もヒート終盤に優先権を使ってグッドセットをキャッチ。

 

ハングファイブ、クロスステップ・ターンと多彩なテクニックで波を乗りこなしていくもインサイドまで繋げず。ニード5.66には僅かに届かず。浜瀬同様、吉川もリパチャージを戦うこととなった。

 

ファイナルデイを前に崖っぷちに追い込まれたチームジャパン。しかし浜瀬海と吉川広夏はリパチャージ6で踏ん張った。

 

ソウルアーチを決める浜瀬 Credit: ISA / Pablo Jimenez

 

浜瀬海は、リパチャージでピッコロ・クレメンテ、マーティン・ペレス、コール・ロビンスと対戦。どんどんセットの数が減りサイズダウンする中で、浜瀬は6.33のワインライドのみでヒート終盤へ。

 

残り時間5分で波を掴んだ浜瀬はアウトサイドでのロング・ハングファイブから、ソウルアーチ、ドロップニーターンと決め、7.30をスコアして逆転。2位のポジションをキープしてラウンドアップを決めた。

 

吉川広夏 Credit: ISA / Pablo Jimenez

 

吉川はヒート終盤まで3位を強いられていたが、残り10分を切って6.00をスコア。しかし4位まで順位を落とす。ぼよつく波に苦戦しながらも、しっかりとノーズライド、クロスステップターンとドロップニーターンを織り交ぜて、インサイドまでメイク。ラストウェイブで6.43をスコアしてトップで勝ち上がった。

 

ついにファイナルデイに残ったチームジャパンの浜瀬海と吉川広夏。リパチャージ7で浜瀬は、クレメンテ、ロドリゴ・スファイアー、ジョアオ・ダンタスと対戦。吉川は、アタランタ・バティスタ 、セバ・ジャラード 、ケイトリン・ミケルセンと対戦。ここを勝ち上がり、リパ8を超えればグランドファイナルだ。がんばれ!日本!

 

 

また、今回の大会では、2023年バリ島で開催されるANOCワールドビーチゲームズの出場国も本日決定された。男子は9、女子は10の国内オリンピック委員会(NOC)がそれぞれ1枠を獲得。男子の大陸別出場枠は5つのNOCが追加で獲得し、女子の大陸別出場枠は4つのNOCが追加で1枠ずつ獲得した。日本も出場権を獲得した。

 

 

男子バリ 2023年ANOCワールドビーチゲームズ出場NOC

アルゼンチン
ブラジル
フランス
日本
ペルー
フィリピン
ポルトガル
南アフリカ
USA

大陸別割当て:
アフリカ – モロッコ
アメリカ大陸 – コスタリカ
アジア – チャイニーズ・タイペイ
ヨーロッパ – スペイン
オセアニア – ニュージーランド

 

女子バリ 2023年ANOCワールドビーチゲームズ出場NOC

アメリカ領サモア
オーストラリア
ブラジル
カナダ
フランス
日本
ペルー
フィリピン
南アフリカ
USA
* アフリカから出場できる国がないため、10番目の枠を割り当てた。

大陸別割り当て
アフリカ – 該当なし、上記参照
アメリカ大陸 – メキシコ
アジア – チャイニーズ・タイペイ
ヨーロッパ – スペイン
オセアニア – ニュージーランド

 

競技は、現地時間明日午前7時30分より、男子リパチャージラウンド7から再開される予定です。

 

https://isasurf.org/pdfs/2023_WLSC_Schedule_Day-6.pdf

 

■大会中の情報

ISA HP  https://isasurf.org/event/2023-surf-city-el-salvador-isa-world-longboard-surfing-championship/

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