mens-akimoto-shohei-nishiguchi — 西口京佑と秋本祥坪

大会３日目。「さわかみ千倉プロ」はDAY-2を迎えた。今日の会場は晴れながら、雲も多い。朝は風が微風。波はモモコシとサイズダウンながら、面はクリーン。砂がついて、地形が整ったのか、形のキレイな波が割れる。

同じ演技でもノーズをかける場所、そして、演技のつなぎ（フロー）とエンドセクションの処理を総合的に見て、ジャッジは採点。午前中は特にボードコントロールの差で勝敗がついた。

午後にはオンショアが強く吹きだし、干潮に向けて波はインサイドのワイドブレイク。こうなると演技の前にポテンシャルのある波をゲットできるかが勝負の分かれ目。マキシマムウェイブ10本と限定されているから、なおさらだ。

ノーズにリップならば、5点台。マニューバー単発勝負なら3点台と、時間と波との戦いにおいて、それぞれの選手の得意とする演技での勝負となった。

まずはトライアリストの結果から。男子は高貫佑麻（資格獲得済）と池谷京将。見事、R-3、R-4を勝ち上がったのは高貫佑麻（資格獲得済）。池谷はR-3で敗退。

女子は深澤のり子と関口紗稀。深澤はR-2で敗退。関口は公認プロ資格を獲得できるR-3まで進出したものの、残念ながら僅差で敗れた。これで「千倉トライアル」の合格者は本宮世雅、高貫佑麻、太田将希の3人だけという結果。

続いて「さわかみ千倉プロ」はトップシードの登場で、男子はベスト16、女子はベスト8まで絞られた。午後の厳しいコンデイションでも強さを見せたのは、森大騎、堀井哲、秋本祥坪、増山翔太ら。これに尾頭信弘も逆転でラウンドアップ。若手は小熊海ノ介、櫻井鳳二が敗退する中、武川慎、櫻井凰太が喰らいつく。

あと調子が良さげなのは、ショートボード出身の石井乃亜、西口京佑。シングルハイスコアは秋本祥坪の8.17ポイントに譲るものの、西口京佑はR-3でトータルハイエスト14.83（=8.00＋6.83）ポイントを叩き出す。R-4でもトータル12.23ポイントと好調をキープ。また、高貫佑麻は常に違うアプローチでスタイル全開。今大会の注目の一人だ。

女子は菅谷裕美と大村結衣が頭一つ抜けた演技。ノーズを引っ張る演技にリエントリーのコンボでトータルで10点以上を出したのはこの2人。女子のシングルハイエストは大村の6.83ポイント。トータルハイエストも12.00（=6.83＋5.17）ポイントで大村がゲット。

また、ショートボード出身の関口海璃は、一際、大きなマニューバーを見せてラウンドアップ。ボードコントロールを評価された形だ。

明日が大会最終日となる。集合は7時とコールされた。今大会の混戦模様に終止符を打つのは誰なのか。ライブはAbemaで放送される。絶対、見逃すな！

女子のR-2終了後に千倉海岸をビーチクリーン。選手、スタッフ、関係者総出でゴミを拾った。

「ReWave」は、JPSA（日本プロサーフィン連盟）が取り組む海洋環境保全プロジェクト。https://rewave.jpsa.com/

秋本祥坪
「３日前からずっと見ているんですけど、波が見えなくて、特に潮が引いているときは水が無くなっちゃうんで、凄く難しいんです。自分が普段練習している波とは違っていて苦戦しました」とはいえ、8.17をスコアして余裕のラウンドアップ。

西口京佑
今回はEPSのスタビライザーで出場。自分で作った板で8.00をたたき出した。千倉の波にあったボードの選択がハマった。菅谷裕美
まだ子供が小さいので、今年は茅ヶ崎と最終戦が国内であれば出たいと思っているとコメント。今回の優勝候補の一人。
関口海璃
産後初めての１位通過。「ノーズが不得意なんで、オンショアも吹いているし、アクションで攻めました。掘れる波が多いんですけど、その中でも一つでもアクション入れられればと思っていました。」大村結衣
去年の４月から家族でハワイに移住している大村。普段はアラモアナのボウルズで練習している。今回はチャンスなので優勝したいと明言した。
森大騎
「来た波に乗ろうかなという感じでした。サーフボードも今日２回目で、会場も今日２回目でよく分からず。動き回って乗ってみようかなっていう感じでした。」
榊原　彩大
市川　貴大