マーガレット・リバー、ウェスタン・オーストラリア、オーストラリア(2023年4月28日金曜日)-ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2023チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第5戦「ウェスタン・オーストラリア・マーガレット・リバー・プロ」が終了。
メインブレイクで4~6フィートのソリッド・サーフのコンディションの中、ガブリエル・メディーナ(BRA)とカリッサ・ムーア(HAW)が優勝。今日の勝利で、ムーアとメディーナはランキングを大きく上げ、現在それぞれ世界ランキング2位と7位につけている。
ミッドシーズン・カットでは、2023年のCTシーズン後半まで戦い続けるトップ22男子とトップ10女子のみに絞り込まれた。マーガレット・リバーで準優勝を果たしたタイラー・ライト(AUS)は、黄色のリーダージャージを着て、第6戦のサーフランチプロに臨む。
ジョアン・チアンカ(BRA)は、セミファイナルで見事勝利を収め、ランキング首位をキープ。これから選手たちは、2023年のリップカールWSLファイナルに出場し、ワールド・タイトルを獲得するため、ファイナル5に進出することに集中することになる。
ガブリエル・メディーナ、2021年以来のCTイベントを制す。
ガブリエル・メディーナ(BRA)は、ファイナルでグリフィン・コラピント(USA)を相手に、今日最高のヒートトータル17.50(20点満点中)と、パーフェクトに近い9.50(10点満点中)で圧勝。彼が3度の世界チャンピオンであることを改めて証明した。
メディーナは、クオーターファイナルで現世界ランキング1位のフィリッペ・トリード(BRA)、セミファイナルで現世界ランキング1位のジョアン・チアンカ(BRA)を下すなど、イベントを通して勢いをつけていった。
メディーナにとって今回はCTキャリア17回目のイベント優勝となり、マーガレットリバーでは初優勝。2022年シーズン前半に休養を取り、今シーズンはスロースタートを切ったメディーナが、力強く復活したことは間違いないだろう。
「ここで勝つのはかなり特別なことです 」とメディーナは言った。「ヒートをメイクするのに苦労してきた会場です。良い波に恵まれ、優勝できて最高に気分が良い。またリズムに乗れたような気がして、気分が高まっています。グリフ(コラピント)とは、いつも良いバトルになる。彼等とバトルするのは好きだし、そのためにここにいるんです。この波は本当に難しい波で、自分のレベルアップに満足している。」
メディーナとコラピントは、爆発的な連続技の応酬でファイナルをスタートさせた。コラピントはメディナを上回り、8.17(10点満点中)という素晴らしいスコアをマークした。しかし、コラピントは残りのヒートでバックアップスコアを見つけるのに苦戦した。
一方、メディーナは海のリズムに乗り、大きなメインブレイクの壁にバックハンドアタックを投げかけていた。そして、クリティカルなターンをポケットで成功させ、2つのエクセレントスコアを叩き出し、イベント優勝を飾った。
今回のメディーナの優勝は、グーフィーフッターの男子が33年ぶりにCTマーガレットリバーで優勝したことを意味する。
グリフィン・コラピント、2023年2度目の準優勝を果たす
コラピントの今シーズン2度目のファイナル進出は、その過程で激しいライバルを倒さなければならなかったため、十分に報われたものとなった。この日最大の番狂わせとなったのは、コラピントがセミファイナルで2度の世界チャンピオンに輝いたジョン・ジョン・フローレンス(HAW)を倒したことだった。
フローレンスは、セミファイナルまでのすべてのヒートで素晴らしいパフォーマンスを披露し、ここマーガレットリバーで倒すべき存在であることを明らかにしていた。
しかし、コラピントがこの対戦でセットウェーブのチャンスを生かした素晴らしい演技を披露。8.50と9.00をマークし、2023年に2度目のファイナルに進出した唯一の男となった。このソリッドな結果を受けて、彼は現在CTリーダーボードの4位に位置している。
カリッサ・ムーア、CT27勝目を挙げる
カリッサ・ムーア(HAW)は、本日メインブレイクで今シーズン2度目のイベント優勝とCTキャリア通算27度目の優勝を果たした。5度の世界チャンピオンであるムーアは、ファイナルで2度の世界チャンピオンであるタイラー・ライト(AUS)を倒し、マーガレットリバーで3度目の優勝を飾ったのである。
タイラー・ライト、2大会連続のファイナル進出
タイラー・ライト(AUS)は本日、マーガレットリバーで2年連続、2023年CTシーズン3度目のファイナル進出を果たした。クオーターファイナルでは、8度の世界チャンピオンに輝いたステファニー・ギルモア(AUS)を破り、ファイナルに進出。
セミファイナルでは、好調のキャロライン・マークス(USA)と対戦。後半はマークスがリードする展開となったが、ライトは珠玉のセットを見つけ、エクセレントの8.50をマークし、ファイナル進出を果たした。
コナーが11位、カノアは20位、リオは19位
男子クオーターファイナルまで勝ち上がったコナー・オレアリー(AUS)は、HEAT 2で現在ランキングトップのジョアン・チアンカ(BRA)と対戦。惜しくも敗れたものの、3試合連続で5位入賞を果たし、ランキングを一つ上げ、11位となり、後半戦に向けて好調さをキープしている。
また、ミッドカットをギリギリのラインでクリアした五十嵐カノアは、現在20位という厳しい状況に置かれている。しかし、後半はカノアの得意なロケーションでの大会も多く、これまでの結果を払拭する活躍を見せてくれることだろう。がんばれ!カノア!
インドネシアのCTルーキー和井田リオは、好調な成績を収めていたものの、最下位が2回続いて現在ランキング19位。リオも巻き返しに期待したい。
ウエスタン・オーストラリア・マーガレット・リバー・プロ
女子ファイナル結果:
優勝:カリッサ・ムーア(HAW)11.10
2位:タイラー・ライト(AUS)9.17
男子ファイナル結果:
優勝: ガブリエル・メディーナ(BRA)17.50
2位:グリフィン・コラピント(USA)12.27
女子セミファイナル結果:
HEAT1: カリッサ・ムーア(HAW)12.50 DEF. ブロンテ・マコーレー(AUS)4.07
HEAT 2:タイラー・ライト(AUS)15.33 DEF. キャロライン・マークス(USA)11.34
男子セミファイナル結果:
HEAT 1:ガブリエル・メディーナ(BRA)12.50 DEF. ジョアン・チアンカ(BRA)10.67
HEAT 2:グリフィン・コラピント(USA)17.50 DEF. ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)11.27
男子クオーターファイナル結果:
HEAT 1:ガブリエル・メディーナ(BRA)14.00 DEF. フィリッペ・トリード(BRA)7.00
HEAT 2:ジョアン・チアンカ(BRA)11.24 DEF. コナー・オレアリー(AUS)5.50
HEAT 3:グリフィン・コラピント(USA)11.77 DEF. バロン・マミヤ(HAW)8.83
HEAT 4:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)14.83 DEF. イーサン・ユーイング(AUS)11.23
ネクストストップ:サーフランチプロ
2023 WSLチャンピオンシップ・ツアーの次の開催地は、2023年5月27日(土)、28日(日)に開催されるサーフ・ランチ・プロとなる予定です。この大会は、WorldSurfLeague.com、WSLのYouTubeチャンネル、無料のWSLアプリでLIVE放送される予定です。お楽しみに。
イベントサイト:
Western Australia Margaret River Pro