コナー・オレアリーがベスト16進出。五十嵐カノアと和井田リオもミッドシーズン・カットをクリアし後半戦の出場確定。

マーガレット・リバー、ウェスタン・オーストラリア、オーストラリア(2023年4月22日土曜日)-ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2023チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第5戦であるウェスタン・オーストラリア・マーガレット・リバー・プロは大会3日目。

 

男子のエリミネーション・ラウンドが現地時間午前7時35分にスタートし、その後、40分ヒートのオーバーラップ方式で男子のラウンドオブ32、女子のラウンドオブ16は、今日の午後、最初の4ヒートが行われた。

 

メインブレイクでは、6~8フィートの波が用意され、午後は更に大きなセットが入り、壮大なコンペティションの一日が繰り広げられた。

 

 

3人ヒートのエリミネーション・ラウンドでは、ヒート4でビッグリザルトが必要な、オリンピック銀メダリストの五十嵐カノア(JPN)と2023年CTルーキーの和井田理央(INA)が登場。

 

このミッドシーズン・カットに大きな影響を与えるヒートでは、ワイルドカードのリーフ・ヘイズルウッド(AUS)が対戦相手。CTレベルでも活躍が期待される選手で侮ることはできない。

 

五十嵐カノア

 

そんな戦いで先手を打ったカノアは、ヒート開始直後にバレルをメイク。インサイドのクローズセクションもクリアして6.83をスコア。バックハンドで攻めるヘイズルウッドは7.17で好調なスタートを切る。

 

カノアはセカンドウェイブで得意のレイバックスラッシュで体勢を崩すも、リカバーしてラストのリエントリーまで持ち込みコンプリート。6.93をスコアしてヒートをリードする。

 

和井田理央© WSL / Hughes

 

後半に入り、和井田もビッグセットをつかみ大きな弧を描くカーヴィングターンからのインサイドでのマッシヴターンで6.80をスコア。2位のポジションを確保する。バックハンドでクリティカルなソリッドターンを繰り返すリーフ・ヘイズルウッドは7.23をスコアしてトップへ。

 

残り時間10分、和井田はバックアップを4.83まで上げてカノアを追い上げる。ラストの攻防ではカノアが再びファーストマニューバーでねじりこむビッグターンで7.63をスコア。和井田も7.70をスコアし、カノアと理央の激しい2位争いの展開となる。

 

 

しかし、カノアがそのまま逃げ切り2位でラウンドアップ。和井田が3位でイベントから姿を消した。

 

和井田は現在ランキング16位であるが、ベルズに続き今回も最下位となり、ランキングを落とすことになりそう。ミッドシーズン・カットに残れるかは、この時点は確定ではなく。他の選手の結果次第となりそうだ。

 

 

その後に行われた、40分ヒートのオーバーラップ方式となった男子のラウンドオブ32では、コナー・オレアリーがハワイのイズキール・ラウと対戦。

 

コナー・オレアリー

コナー・オレアリー
コナー・オレアリー

 

ヒート前半にパワフル・バックハンドで6.83をスコアしたコナーは、その後もヴァーティカルなバックハンドで6.67をスコアしてリード。

 

ジークも後半にフォアハンドのパワーハックで7.10をスコアするも、そのままコナーがリードをキープ。終了間際のラストウェイブでは、コナーが2発のパワフルなビッグリエントリーをソリッドに決めて7.60をスコア。見事ラウンドオブ16へ勝ち進んだ。

 

コナーはラウンドオブ16でのヒート4でヤド・ドラと対戦する。

 

 

 

敗者復活戦から勝ち上がった五十嵐カノアは、R32のH14でイタロ・フェレイラと対戦。二人はこれまで昨年のWSLファイナルズなど4ヒート対戦し2勝2敗。

 

五十嵐カノア© WSL / Hughes

 

一つでも多く勝ち上がりたいカノアは、ヒート開始早々にトリッキーセクションでパワフルなリエントリーを決めて、5.27、4.17をスコアしてヒートをリード。さらにカノアはレイバック・スラッシュからのエアリバースのコンビネーションで6.33をスコア。リードを広げていく。

 

五十嵐カノア© WSL / Miers

 

イタロもパワフルなバックハンド・アタックで6.175.33をスコア。僅差でカノアを追い上げる。そのニードスコアは5.44。後半に入りビッグセットを掴んだイタロは、2ターンコンボで6.27をスコアして逆転。カノアはニード6.11と追い込まれる。

 

イタロは再びビッグセットをつかみ、フルローテーションを試みるもワイプアウト。残り時間10分を切ってカノアは優先権を持って波をつかみ、2ターンをコンビネーションを見せるも、インサイドで決められずにスコアが伸ばせない。

 

その後イタロが再びビッグセットにテイクオフ。今度はフルスロットルで疾走し、完璧なフルローテーション・エアをメイクして9.03をスコア。更に8.50をスコアしたイタロは、カノアをコンビネーションに追い込んで試合終了。成す術なしのカノアは今大会を17位でフィニッシュとなった。

 

大会3日目の男子が終了し、ミッドシーズン・カットをクリアしたサーファーが発表。昨日発表になったコナーに続き、今日敗れた五十嵐カノアと和井田理央も見事クリア。今シーズンの後半戦の出場権を獲得した。

その他の情報は後ほど更新されます。

 

 

ライブ中継を見る

ウエスタン・オーストラリア・マーガレット・リバー・プロは、2023年4月20日から30日までの大会ウィンドウで開催。大会の開催が決定すると、WorldSurfLeague.com、WSLのYouTubeチャンネル、無料のWSLアプリでライブ中継される。

 

イベントサイト:

Western Australia Margaret River Pro