ウルビズトンド・ビーチ、サンフアン/フィリピン(2023年1月25日水曜日)-ウルビズトンド・ビーチは、昨日のオンショア・コンディションから一転。3〜4フィートのクリーンな波に変わり、ラ・ウニオン・インターナショナルプロ・QS3000イベントは、女子のセミファイナル、男子のクオーターファイナルの出場者が決定し、ファイナルデーへの舞台は整った。
本日は男子のラウンドオブ32のH3からスタート。大音凛太は4位で敗退、H4ではアジア・ランキング5位の田中大貴がブロンソン・メイディに次いで2位でラウンドアップ。
H5では矢作 紋乃丞が、アジア・ランク2位のキアン・マーティンに次いで2位でラウンドアップ、加藤嵐は4位敗退となった。
H6は日本人ヒートとなり、金沢呂偉がスタートから7.75をスコアしてリード。しかし後半に須田喬士郎がバックハンドのビッグターン2発で7.35をスコアしてトップにつ。だがヒート終了間際に金沢がラストライドで大逆転。金沢1位、須田2位でラウンドアップ。岡村晃友、太田拓杜はここで敗退。
H7ではアジアランク3位の西優司と岩見天獅が、フィリピンのジョン・マークトコンと対戦。岩見がスタートかチャージを見せて、クローズセクションでのビッグリエントリーで7.00をスコア。バックアップを4.00としてヒートをリード。後半に6.75をスコアした岩見は圧勝。リズム合わない西優司は4位で惜しくも敗退となった。
H8に西慶司郎、安室丈が登場。二人の激しいトップ争いとなる。最初は安室が7.00をスコアしてヒートをリードするが、後半に入り西がバックハンドで6.25をスコア。バックアップ4.25でトップに躍り出る。更に安室が5.30で逆転、それに応えるように西が6.90をスコアして再びトップを奪い取る。そのままシチュエーションは変わらず、西が1位で安室が2位でラウンドアップを決めた。
男子のラウンドオブ16がスタート。
そのまま男子のラウンドオブ16がスタート。男子はほとんどの選手が本日2度目の登場。ヒート1では田中大貴と山中海輝がインドネシアのケトゥ・アグスとプトラ・ヘルマワンと対戦。ヒートはアグスが7.00と5.40をヒート早々にまとめて完全にヒートをコントロール。熾烈な2位争いの展開となる。
ヒート後半に田中がストレートアップとカービングのコンビネーションを披露し、5.60をスコアして2位にアップ。田中は続けて縦と横のマニューバーを織り交ぜて6.30をスコア。2位のポジションを固めてラウンドアップを決めた。山中はラストで6.85をスコアするも一歩及ばず、惜しくも9位フィニッシュ。
H3では、安室丈と金沢呂偉が、キアン・マーティンとジョン・マークトコンと対戦。ヒートはキアンがビッグセットで6.00をスコア。バックアップ5.25でヒートをリード。マークトコンも後半に6.50をスコアして2位のポジションに。安室も5.00をスコアして3位で追い上げる。金沢はリズムが合わずスコアを伸ばせない。
ヒート残り10分で安室がビッグセットをキャッチ。ボトムターンで引っかかりながら、トップでリエントリーをチャージ。巨大なスープの中から現れて見事メイク。7.75をスコアして一気にトップへ躍り出る。そのまま安室はトップ通過。金沢はラストにリバースを決めるも逆転ならず。4位で敗退となった。
「今日の波は本当に良いですが、どの波を選ぶかはまだ難しいです」と安室丈は言った。「あるセットは小さい方が良くて、あるセットは大きい方が良くて、混乱しています。ここフィリピンでクオーターファイナルに進出できて興奮していますし、ここラウニオンでの時間を楽しんでいます。」
H4は再び日本人ヒート。岩見天獅、西慶司郎、矢作 紋乃丞、須田喬士郎が登場、トップが常に入れ替わる激しいデットヒートの展開となる。前半はスローで後半に入りヒートが動き出し、岩見が5.40をスコアしてトップに。そこまでノーライドだった西もバックハンドで5.65をマーク。矢作はエアリバースとカービングのコンビネーションで5.55をスコアして逆転トップに躍り出る。
残り時間10分を切り、岩見がソリッドなターンのコンビネーションで5.70をスコアしてトップに。西もビッグセットを掴みバックハンドのワンマニューバーで4.15をマークして2位に浮上。岩見はラストに、物凄いリエントリーを決め、駄目押しの6.75 で締めくくり明日のファイナルデイに弾みをつけた。
女子のクオーターファイナルがスタート。
H1では野中美波と脇田紗良が対決。先制攻撃を仕掛けたのは野中。2本の波で7.40をマーク。脇田も5.00で反撃する。ビッグセットを掴んだ野中はソリッドなターンを決めて5.50をスコア。少しづつ脇田との差を広げていく。しかし脇田は後半に入り5.25をスコアして逆転に成功。
残り時間5分まで脇田がそのままリード。残り3分で優先権を持っていない野中が、ミドルから波を掴み、ソリッドなターンを2発メイク。その波が6.50となり大逆転。そのまま野中がセミファイナル進出。脇田は5位でフィニッシュとなった。
「トリッキーなコンディションでしたが、良い波を掴めて必要なスコアが出せたのでとても嬉しいです」と野中が語った。「脇田紗良選手は、この1週間ベストスコアを連発していたので、それを克服できてよかったです。ファイナルデーに向けて、自信と興奮でいっぱいです」。
H2で松田詩野が、フィリピンのニルビー・ブランカダと対戦。ヒートは意外にもスローな展開となり、松田はじっくりとセットの波を待つ作戦をとり、サイズのある波を掴みバックハンドの2マニューバーで4.75をスコアしてヒートを開始。
ニルビーはそれに対しキープビジーでヒートのベストとなる5.25をもスコアしてヒートをリードしていく。しかし松田のニードスコアは3.26。優先権を持って、セットの波にチャージを見せた松田は 3.60をスコアして逆転に成功。
ニード3.1のニルビーはヒート終盤に良い波を掴むも、まさかの場所でワイプアウト。この波を決められていたら逆転されていたかもしれない。九死に一生を得た松田はそのまま逃げ切り見事セミファイナル進出を決めた。
H3にカイラニ・ジョンソンvsタイナ・イズキエルドは、カイラニがラウンドアップ。
H4ではアジアランク3位の松岡亜音と5位の松永莉奈が対戦。ヒートは松永が先制攻撃を仕掛ける。逆にじっくり波を待つ松岡とヒート前半は互角の戦い。
残り時間10分を切り、インサイドまで、当てるセクションが出てくる波を掴んだ松岡が5.00をスコアして逆転。続けてビッグセットでソリッドターンを決めた松岡は5.25をスコア。リードを広げて松岡がセミファイナル進出を決めた。
イベントディレクターは、明朝7時(現地時間)にコールし、競技開始の判断を行う予定。明日のファイナルデイには優勝者が決定される。
男子クオーターファイナル
女子セミファイナル
男女ショートボード:https://www.worldsurfleague.com/events/2023/qs/112/la-union-international-pro/results
男女ロングボード:https://www.worldsurfleague.com/events/2023/lt/113/la-union-international-pro/results