ウルビズトンド・ビーチ、サンフアン、ラウニオン、フィリピン(2024年1月26日金曜日)-日本の井上楓(JPN)とフィリピン・ローカルのロジェリオ・ジェイ・アール・エスキベル(PHL)は、2024年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)ロングボード・クオリファイ・シリーズ(LQS)イベント「ラ・ウニオン・インターナショナル・プロ」で優勝した。
ウルビズトンド・ビーチのザ・ポイントに打ち寄せる3~4フィートのスウェルは、アジアのトップ・ロングボーダーたちが技を披露するのに理想的なロング・ウォールを提供した。
井上楓がLQS初優勝
井上楓(JPN)と吉川広夏(JPN)によるオールジャパニーズの女子ファイナルは、開始早々にアクションが起こった。そしてエクセレントの8.25 を井上がスコアし序盤で優位に立った。
後手に回った吉川も7.50をスコアして応戦し食い下がる。そして後半、吉川ニード7.51でスコアは7.10と僅かに届かず。そのままヒートの最後まで18歳の井上はベテラン吉川に対してリードをキープしてLQS初優勝を決めた。
セミファイナルでは長年のライバルであり、この大会のディフェンディング・ウィナーである田岡なつみ(JPN)を破った吉川は、2017年以来のLQS優勝を手にするかに思われた。
しかし、井上はヒート中盤で今大会初のエクセレントスコアとなる8.25(10点満点)をスコア。これは、テクニカルなハングテンから力強くドライブするカーブとスタイリッシュなボトムターンにつなげたことが大きな要因だった。吉川はすぐに7.50をマークして応戦したが、ファイナル終盤に2つのチャンスを決め切れず勝利を逃した。
井上にとってLQS初優勝となったが、彼女のこれまでのベストリザルトは、直近のLQSである2023年シフン・コリア・オープンでの7位。
SUPサーフィンのAPPツアーではワールド・チャンピオン経験のある井上は、2023 Bioglan Bells Beach Longboard Classicのトライアルで2位となり、本戦へのワイルドカードを獲得してWSLロングボードツアーを経験した。
彼女の兄であり、昨年の男子イベント準優勝者である井上鷹(JPN)は、長年WSLロングボードツアー選手として活躍しており、楓は妹の井上桜(JPN)とともに、兄に続く活躍を期待されていた。
「初めて優勝できて本当に嬉しいです」と井上は言った。「怪我をしていたけれど、ファイナルでは本来の力を発揮できました。兄、妹、母が応援に来てくれて本当にうれしいです。これからも本当の実力を発揮して、次も優勝できるようにがんばります 」と語った。
今回の勝利により井上楓は、現在トップの田岡なつみ(JPN)に次ぐアジア地区LQSランキング2位となった。WSLロングボードツアーに参加できるのは、この地域のトップランカーのみである。2月1日から始まるバレアー・インターナショナル・プロでは、間違いなく激しい戦いが繰り広げられるだろう。
ロジェリオ・JR・エスキべル(PHI)の快進撃は、2023年ラ・ウニオン・インターナショナル・プロでの初優勝後、信じられないほど急速に進み、フィリピンのロングボードコミュニティに多くの国際的な注目が集まった。
ラウニオンの地元出身選手エスキべルのホームでの試合復帰に期待が高まっていたが、彼はその期待を裏切ることなく、一週間を通して観客を沸かせた。
エスキベルは、セミファイナルで親友のリコ・デュマギンを下し、ファイナルではイベント最高のヒートトータル18.00(20点満点)をマークし、好調の浜瀬海(JPN)を下して優勝を決めた。
現在アジア・リージョンLQSランキング1位の浜瀬は、クオーターファイナルでイベント最高のシングル・ウェイブスコア9.50をマークし、セミファイナルではジョマリー・エブエザ(フィリピン)に9.15で勝利。
印象的なノーズライディングとソウルアーチを多用した浜瀬のクリーンでクリニカルなスタイルが、ファイナルでエスキベルのサーフィンに火をつけた。
彼の電光石火の速さとクリーンなフットワークはノーズからテールへと繋がり、グーフィーフッターのバックハンド・カーヴとクリティカルなノーズライドが交互に繰り広げられた。
それぞれがスタイリッシュかつ、いとも簡単に実行され、彼が現在WSLロングボード・ツアーで世界最高峰にランクされている理由を見せつけた。
「WSLのイベントがここで開催されたことは本当に嬉しかったです」とエスキヴェルは言った。
「優勝できて本当に嬉しいですね。ここでみんなが応援してくれているのを見るのは最高だった。みんながビーチにいる。友達も、家族も、スポンサーもここにいる。バレアーが楽しみです。兄や友人たちと出場するために、そこに向かうつもりです。波がいいことを願っているし、何が起こるか見てみたい」。
アジア地区LQSランキングではエブエザと同率2位、浜瀬が1位でリードを広げている。
WSLフィリピン・レッグ第2戦となるQS3000バレアー・インターナショナル・プロには、ラ・ウニオンからそのまま選手が移動する形。
ラウニオンと同様に、バレアー・プロではQS 3,000イベントとLQS 1,000イベントが開催され、世界中のショートボーダーとロングボーダーがサバンビーチの複数のピークに挑戦する。
- バレアー・インターナショナル・プロ
フィリピン – QS 3,000
2023年2月1日~7日 - セントラルコーストプロ
オーストラリア – QS 3,000オーストラリアとの共同開催
2023年3月4日 – 8日 - Burton Automotive Pro & Newcastle Racecourse Women’s Pro
オーストラリア – QS 5,000オーストラリアとの共同開催
2023年3月11日 – 17日