男子ベスト8が決定。女子は4名のQF進出者が確定。日本の都筑がベスト8進出。CS第4戦USオープン大会5日目

イーサン・オズボーン© WSL / Ryder

ハンティントンビーチ、カリフォルニア/USA(2022年8月3日水曜日)-ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャレンジャー・シリーズ(CS)の第4戦となるVANS USオープン・オブ・サーフィンは、4~6フィートのコンディションで大会5日目が開催。

 

男子ラウンドオブ24、ヒート5-8から始まり、ラウンドオブ16の試合が行われた。そして、女子のラウンドオブ16のヒート1~4が行われ、クオーターファイナルを戦う先の4名が決定した。

 

 

 

午前中に行われた男子のラウンドオブ16では、トップクラスの選手たちが、観客にさらなる興奮を呼び起こすようなパフォーマンスを披露した。

 

中でもカリフォルニア州ベンチュラのイーサン・オズボーン(USA)が巨大なフルローテーション・エアを決めて9.67(10点満点)をマーク。これまでのシングルウェーブで最も高いスコアを記録した。

 

イーサン・オズボーン© WSL / Ryder

 

オズボーンの爆発的なマニューバーは世界のサーフィン界で知られており、今日もその圧倒的な演技で、元CTヘビー級のウィリアム・カルドソ(BRA)を下した。

 

この結果、22歳のオズボーンはチャレンジャーシリーズでのベストリザルトを手に入れ、さらにその成績を伸ばそうとしている。

 

 

「昨日は、クローズアウトだったけど、みんなを驚かせるようなビッグワンを狙ったんだ。だから、もしランディング出来たら9ポイントプラスになると思って、朝から、ずっとそのことを考えていました」とオズボーンが言った。

 

「ウィリアン(カルドゾ)がジャイアントターンを2回すれば、しっかりしたスコアが出ることは分かっていたので、少し変化をつければ(ジャッジが)それに応えてくれると思ったんです。ヒートのスタートは5点で、これは大きな点数ではないけど、2つの良いスコアが出せたので、それが計画だったんです」。

 

 

キャロライン・マークス、USオープン・タイトル獲得へ向けて前進。

 

キャロライン・マークス© WSL / Ryder

 

 

VANS USオープン・オブ・サーフィン・プロ・ジュニアを2度制覇し、世界最高レベルのサーフィンを見せるキャロライン・マークス(USA)は、8.83と6.00のスコアラインで再び圧倒的な強さを発揮した。

 

マークスは、コスタリカのスター選手であるレイラニ・マクゴナグル(CRI)に勝たなければならなかったが、この2人はマークスのCTクオリファイに至るまで、何年もQSで競い合い、マークスのベストスコアを引き出してきたのである。

 

キャロライン・マークス© WSL / Ryder

 

「シングルマニューバーであのようなスコアを出すことは、間違いなく自分の自信になりますし、今日は本当に良い波で嬉しかったです」とマークスは言った。

 

「今日は典型的なハンティントンの波で大量のスウェルがあり、割とクリーンな波でとても楽しめました。自分はレイラニ(マクゴナグル)を尊敬している。彼女とは何度もヒートしていますが、とても素晴らしいサーファーです。」

 

 

元2022CTルーキークラスがビッグ・ショーダウンで激突

 

モリー・ピクラム© WSL / Ryder

 

CTミッドシーズン・カットの導入により、惜しくも世界最高峰の座を逃したルーキーたちは、復帰への意欲を豪快なフォームで示した。

 

2022年のCTルーキー、モリー・ピクラム(AUS)がVansワイルドカードのベラ・ケンウォーシー(USA)と対戦し、次世代女子サーフィンの見事なショーを見せてくれた。ピクラムは、バックハンド・アタックでエクセレントな8.00をマークし、7.00でバックアップし勝利をつかんだ。

 

 

 

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また、元CTサーファーの都筑有夢路(JPN)とメイシー・キャラハン(AUS)もクオーターファイナルに進出し、クラッチパフォーマンスでビッグフィニッシュの可能性を残している。

 

 

男子イベント・スタンダードのイマイカラニ・デヴォルト(HAW)とリアム・オブライエン(AUS)をフィーチャーしたラウンドオブ16では、2人の2022CTルーキー・クラスのコンペティターが一騎打ち。

 

マッシブなワンターンマニューバーがペースを握り、オブライエンは6.83をマークし、デヴォルトは6.93でリードを取った。しかし最終的に、オブライエンは終了間際にプライオリティーのミスがあったもののリードを保ち、3年連続で US オープンのクォーターファイナル進出を果たした。

 

 

リアム・オブライエン© WSL / Ryder

 

「この波は、いつも僕に優しくしてくれて、とても刺激的な波です」とオブライエンは言った。

 

「ここに来るのが大好きで、過去に何度か大きな結果を残すことが出来ました。イマイ(デヴォルト)は素晴らしいサーファーで、彼のサーフィンは好きなので、かなりタフなヒートになる事は分かっていましたが、自分のやるべき事をやりました」 と語った。

 

ジョアン・チアンカ© WSL / Morris

 

またルッカ・メシナス(PER)は、リクオリファイを目指す2022年CTルーキーのジョアン・チアンカ(BRA)と共に、新星コール・ハウシュマンド(USA)を撃破。

 

エヴァン・ガイゼルマン© WSL / Morris
ジョエル・ヴォーン(AUS)© WSL / Morris
ジョエル・ヴォーン(AUS)今後出てきそうな気配 © WSL / Ryder

 

 

エヴァン・ガイゼルマン(USA)、ジョエル・ヴォーン(AUS)、そして元CTエリートのライアン・カリナン(AUS)とイズキール・ラウ(HAW)もラウンドオブ16で大勝し、クォーターファイナルへの出場権を手に入れている。

 

 

 

ネクストコールは、現地時間8月4日の午前7時5分(PDT)、女子のラウンドオブ16ヒート5が午前7時35分(PDT)からスタートする予定。

 

 

その後、2022 WSLロングボード・ツアーの第2戦となる「VANSダクト・テープ・インビテーショナル&フェスティバル」が開催予定。

 

男女ラウンド1、男女ラウンド2が行われる予定となっており、女子R1 H1 に吉川広夏、男子 R2 H6に井上鷹。女子R2 H5に田岡なつみ、H3にサリー・コーヘン(HAW)がクレジットされている。

 

 

彼らの活躍を期待して、日本からエールを送り続けたい。がんばれ!日本!

 

 

https://www.worldsurfleague.com/events/2022/cs/23/vans-us-open-of-surfing/

https://www.vansusopenofsurfing.com/