ソイヤー・リンドブラッド(USA)とイーライ・ハンネマン(HAW)がUSオープン優勝。五十嵐カノアは3位。

イーライ・ハネマン(HAW)とソイヤー・リンドブラッド(USA)© WSL / Nolan

ハンティントン・ビーチ、カリフォルニア、USA(2023年8月6日日曜日)ソイヤー・リンドブラッド(USA)とイーライ・ハンネマン(HAW)は、ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2023チャレンジャー・シリーズの第4戦「ウォレックス・USオープン・オブ・サーフィン Presented by Pacifico」で優勝した。

 

南カリフォルニアのリンドブラッドは、友人や家族の前でキャリア最大の勝利を獲得。ファイナルで絶対的なショーケースを見せたハンネマンは、イベント最高のヒート・トータルをスコアし、キャリアを塗り替える優勝を果たした。

 

 

リンドブラッド、キャリア最大の勝利で夢を実現

 

ソイヤー・リンドブラッド© WSL / Morris
ソイヤー・リンドブラッド© WSL / Nolan
ソイヤー・リンドブラッド© WSL / Nolan

 

南カリフォルニアのソイヤー・リンドブラッドが、ホームの海で夢のような滑りを披露し、見事な勝利を飾った。リンドブラッドは今シーズンを準優勝でスタート。彼女は現在ランキング3位につけており、CTへの出場権獲得も射程圏内だ。

 

 

元CTのスター、サリー・フィッツギボンズ(AUS)はファイナル序盤、リンドブラッドにプレッシャーをかけ、7.17(10点満点)という素晴らしいスコアをマーク。

 

15分頃にはキーとなるエクスチェンジで6.00を追加。しかし、リンドブラッドはフォアハンドのパワーで応戦し7.60をスコア。さらにリンドブラッドは、ギャラリーを沸かせるパフォーマンスを披露。エクセレントの8.93を叩き出し、これまでのキャリアで最も重要な結果を確固たるものにした。

 

ソイヤー・リンドブラッド

 

「正直、5歳の頃からこの大会で優勝するのが夢でした。」とリンドブラッドが言った。

「この大会に出場している女子たちをいつも尊敬していました、ファイナルでサリー(フィッツギボンズ)と対戦するのは夢のようでした。そして優勝できて、今は言葉にできない気持ちです。とても幸せです。今、私の家族全員がビーチにいて、私を応援してくれていること、そしてスポンサーも応援に駆けつけてくれたことに感謝したいです」。

 

 

ハンネマン、ハンティントン・ピアでキャリアを塗り替える大勝利

 

イーライ・ハンネマン(HAW)© WSL / Morris
イーライ・ハンネマン(HAW)© WSL / Nolan

 

イーライ・ハンネマン(HAW)は、ここハンティントン・ビーチで、彼の若いキャリアの中で最大の勝利を獲得。2023年チャレンジャー・シリーズ・シーズンは厳しいスタートとなったが、今日の勝利でハンネマンはランキング急上昇。彼は現在ランキング4位につけており、CTクオリファイが見えてきた。

 

 

ハンネマンはファイナルで南カリフォルニアの注目株、クロスビー・コラピントと対戦。スタートで出遅れたものの、波が再び入り出すとハンネマンは時間を無駄にすることなくエアを開始。ハネマンはエアを含む、メジャー・マニューバーをコンビネーションさせ、パーフェクトに近い9.00をマーク。

 

さらにマウイ島のハンネマンは6.83のスコアでコラピントにプレッシャー。終盤に入り、ハンネマンは再びエアをメイクし、エクセレントの8.10をスコアラインに加え、コラピントの逆転の望みを完全に断ち切り、圧倒的な勝利を収めた。

 

イーライ・ハンネマン(HAW)© WSL / Nolan

 

「これは全てに意味があることです」とハンネマン。「毎日ハードワークして、それがついに報われるなんて。神への信頼が少し必要だっただけ。どうやって9.00を出したのか自分でもわからないくらい。クロスビー(コラピント)はオン・ザ・フェイスが得意で、僕らの世代ではオン・ザ・フェイス・サーフィンが一番。風が少し吹いてきたのを感じて、自分の番だと思いました。落ち着いて準備するだけでした」

 

イーライ・ハンネマン(HAW)© WSL / Morris

 

USオープン・オブ・サーフィンを2度制したハンティントン・ビーチの五十嵐カノア(日本)をセミファイナルで破らなければならなかったハンネマンにとって、ファイナルへの道のりは簡単なものではなかった。

 

五十嵐カノア© WSL / Nolan

 

ヒートでは、カノアがヒート前半エアリバースを仕掛けるも着地に失敗するなど、思うように点が伸ばせないなか、ハンネマンが少しづつカノアとを差を広げていく。最後はテールハイからフラットな面に着地する難易度の高いグラブレールのエアリバースをメイクし、6.83 と 6.30をスコアし、あとは優先権を持ってカノアをマークして封じ込め勝利をつかんだ。

 

男子チャレンジャーシリーズ・ランキング

女子チャレンジャーシリーズ・ランキング

今回のUSオープンが終了し、今年のチャレンジャー・シリーズも残り2戦となり、いよいよ大詰め。男子トップ10、女子トップ5が来年のCTへクオリファイ出来る。今回2位のクロスビーと優勝のイーライが一気にトップ10入り。女子は今回2位のサリーがトップ。ソイヤーがトップ3入りを果たした。

 

今回のUSオープンでは、良い成績を残すことがでいなかった日本勢。現在のCSランキングは、女子では都築虹帆が20位、都筑有夢路が27位、野中美波が40位、松岡亜音が41位。男子では大原洋人が58位、田中大貴が82位。がんばれ!日本!

 

次回のポルトガルは10月1日からスタート、CSは残り2戦で第5戦ポルトガルのEDP Vissla Pro Ericeiraと第6戦ブラジルのCorona Saquarema Pro のみとなる。

 

 

ウォレックスUSオープン・オブ・サーフィン Presented by Pacifico 女子ファイナル結果:
優勝 – ソイヤー・リンドブラッド(USA)16.53
2位 – サリー・フィッツギボンズ(AUS)13.17

ウォレックスUSオープン・オブ・サーフィン Presented by Pacifico 男子ファイナル結果:
優勝 – イーライ・ハンネマン(HAW)17.10
2位 – クロスビー・コラピント(USA)9.60

女子セミファイナル結果:
HEAT 1:ソイヤー・リンドブラッド(USA)12.76 DEF. エリー・ハリソン(AUS)12.50
HEAT 2:サリー・フィッツギボンズ(AUS)13.20 DEF. レイラニ・マクゴナグル(CRC)12.80

男子セミファイナル結果:
HEAT 1:クロスビー・コラピント(USA)13.83 DEF. ノーラン・ラポーザ(USA)11.20
HEAT 2:イーライ・ハネマン(HAW)13.13 DEF. 五十嵐カノア(JPN)11.10

 

 

イベント・オフィシャルサイト:https://www.usopenofsurfing.com/

詳細はWorldSurfLeague.comをご覧ください。

 

https://www.worldsurfleague.com/events/2023/lt/49/huntington-beach-longboard-classic/main