五十嵐カノア、USオープン準決勝で敗退し3位でフィニッシュ。惜しくも3度目のUSオープン優勝ならず

カリフォルニア州ハンティントンビーチ/アメリカ(2021年9月26日日曜日) – ワールド・サーフ・リーグ(WSL)のチャレンジャー・シリーズ(CS)イベントのオープニングを飾る「USオープン・オブ・サーフィン・ハンティントンビーチ・プレゼンテッド・バイ・シセイドウ」のファイナルデーは男子の準々決勝からスタート。

 

日本期待の五十嵐カノアは、準々決勝ヒート4でルーカス・シルベイラと対戦。カノアとシルベイラのヒートは後半、ライディング毎にトップが入れ替わるクロスヒートの展開に。

 

バックハンドのエアリバースを決めたカノアPHOTO: © WSL / Kenny Morris

 

シルベイラが8ポイントのエクセレントをスコアしてトップとなるも、すかさずカノアがバックハンドのエアリバースをメイク。再びトップを奪い取り、見事セミファイナルへ勝ち進んだ。

 

 

セミファイナルでは、CTサーファーでサンクレメンテ出身のグリフィン・コラピントと対戦。カノアとコラピントは2018年のUSオープン・ファイナルで対戦しており、その時はカノアが勝利し、USオープン2連覇を達成。そんな、事実上のファイナルとも言える、ある意味「因縁の対決」となった。

 

グリフィン・コラピント PHOTO: © WSL / Kenny Morris

 

ヒートは、スタートからコラピントが得意のエアリバースを組み合わせたライディングで7.17をスコア。素晴らしい先制攻撃を仕掛ける。一方、カノアはバックハンドでエアリバースを見せるも、その先が続かずスコアを伸ばせない。

 

勢いに乗ったコラピントは直ぐにバックアップ6.00をスコアして、ヒート前半にカノアをコンビネーションに追い込む。その後、カノアは優先権を持って波を待ち続けたが、惜しくも敗退。コラピントは2018年のリベンジを果たし、その勢いのまま優勝した。

 

 

ホームタウン・ヒーローである五十嵐カノアは、3度目のUSオープン優勝は来年までお預けとなった。

 

今年は世界ランキング8位に入り、オリンピックでは銀メダルを獲得するなど大活躍だった五十嵐カノア。そんな今年を締めくくるUSオープンで有終の美を飾りたかったが、その願いも叶わず。

 

しかし次の試合でも活躍を期待せずにはいられない素晴らしいパフォーマンスを披露してくれた。がんばれ!カノア!

 

 

男子:US Open of Surfing Huntington Beach presented by Shiseido

女子:US Open of Surfing Huntington Beach presented by Shiseido