脇田泰地と稲葉玲王がベスト16進出。チャレンジャーシリーズ第3戦バリート・プロ大会4日目

脇田泰地と稲葉玲王はベスト16進出 © WSL/Tostee

バリート、クワズール・ナタール、南アフリカ(2022年7月8日金曜日)-2022年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャレンジャー・シリーズ(CS)の第3戦となる「バリート・プロ presented by オニール」は大会4日目、ウィラード・ビーチの2~3フィートの波でコールオン。

 

本日は女子ラウンドオブ32から始まり、男子ラウンドオブ24、女子ラウンドオブ16がH2まで行われた。日本から出場の選手は、 女子は、松永莉奈、都筑有夢路、前田マヒナ。男子は脇田泰地、稲葉玲王がここまで勝ち上がっていた。

 

 

 

会場 © WSL/Van Gysen

 

女子ラウンドオブ32(女子2回戦)のH3で松永莉奈は、ポーリン・アド、ヴァヒネ・フィエロ、ディミティ・ストイルと対戦。スローな展開となったヒートは、ストイルがバックハンドで4.83をスコアしてヒートを開始。

 

松永はファーストライドでバックハンドのコンビネーション・マニューバーで4.53をスコア。2位につけ好調な滑り出しを見せる。後半に入りアドが5.23をスコアしてトップに。松永は3位を強いられる展開。

 

 

松永莉奈© WSL/Tostee

 

ヒート終盤にタヒチのヴァヒネ・フィエロがベスト2を4.47と4.33と揃えてトップに立つ。4位と追い込まれた松永はバックアップを3.30とするが惜しくもここで敗退。25位でフィニッシュとなった。

 

H7で都筑有夢路は、CSランク1位のケイトリン・シマーズ、CTルーキーのルアナ・シルバ、オーストラリアの新鋭ソフィー・マカロックという強豪たちと対戦。

 

都筑有夢路© WSL/Van Gysen

 

都筑はスタートから積極的に波を掴み、4.33をスコアしてヒートを開始。一方で、ソフィーが6.50をスコアし、シマーズが7.00をスコアするなど、どんどんハイスコアが出る激しいヒートとなる。

 

 

都筑有夢路 © WSL/Tostee

 

 

前半、波に乗り続けた都筑は後半に入り優先権を持ってじっくりと波を待つ作戦にでたが思うような波を掴めない。逆にシマーズとソフィーはバックアップをあげてリードを広げていく。

 

都筑は残り時間10分、3位で逆転にはエクセレントが必要な状況に追い込まれた。そしてラストウェイブでトップスコアを伸ばすも惜しくも3位敗退で、17位でフィニッシュとなった。

 

 

前田マヒナ © WSL/Tostee

 

H8の前田マヒナは、キラ・ピンカートン、レイチェル・プレスティ、元CTサーファーのニッキー・ヴァン・ダイクと対戦。このヒートも強豪揃い。前田はスタートから厳しい展開に追い込まれ、優先権を持って波を待つが4位を強いられる。

 

後半に入り、4.83と3.57をスコアした前田は2位に浮上。しかし、終盤に逆転されて追い込まれた前田は4位で惜しくも敗退。25位でフィニッシュとなった。

 

 

脇田泰地と稲葉玲王がベスト16進出。

 

 

続けて行われた3人ヒートの男子ラウンドオブ24(男子3回戦)ではH1に脇田泰地が登場。スレイド・プレストウィッチ、アレホ・ムニーツと対戦した。

 

今回好調な脇田はスタートから3ターンのコンビネーションを披露し、4.33をスコア。ムニーツもバックハンドのワンマニューバーで5.33でヒートを開始する。

 

それに対して脇田は続けてクローズセクションでビッグターンをメイク。4.87をスコアしてトップに躍り出る。

 

脇田泰地 © WSL/Tostee

 

ムニーツはエアリバースで4.30をスコア。続けてバックハンドのストレートアップで4.90を叩き出して逆転トップに。

 

残り時間10分で、目が覚めるようなバックハンドの高速ターンを2発決めた脇田は5.07をスコア。

 

全くリズムがつかめないプレストウィッチとの差を広げていく。そして、そのままタイムアップとなり、脇田は見事ラウンドオブ16へ勝ち上がった。

 

 

 

キアヌ・アシン © WSL/Tostee

 

ヒート2で稲葉 玲王は、ハワイのキアヌ・アシン、ディビッド ・シルバと対戦。キアヌが7.17というハイスコアでヒートを開始する中、稲葉もクローズセクションでのフォアハンドのビッグリエントリーを決めて、4.67をスコアしてヒートを開始。

 

 

大技を決めまくった稲葉玲王 © WSL/Tostee

 

調子を上げている稲葉は続けてバックハンドで3.50をスコアして2位のポジションを固める。それに対しキアヌは6.17をスコアしてリードを広げていった。

 

今回、脇田とともに素晴らしいサーフィンを見せている稲葉は、再びバックハンドでリエントリーをメイク。

 

バックアップを3.90まで上げる稲葉は、後半に入りフォアハンドのビッグリエントリーで5.67をマーク。トータルスコア10.34とし、シルバとの差を広げ、そのままタイムアップ。稲葉は逃げ切り見事ラウンドオブ16へ勝ち進んだ。

 

 

和井田理央 © WSL/Tostee
ベティルー・サクラ・ジョンソン  © WSL/Tostee

H4の和井田理央もテールハイのエアリバースを決めて2位でラウンドアップ。ベティルー・サクラ・ジョンソンも好調なサーフィンで女子のベスト16進出を決めている。和井田もサクラも母親が日本人のハーフである。

 

 

明日試合が再開されれば、稲葉玲王はラウンドオブ16のヒート1でアレホ・ムニーツと対戦。H2で脇田泰地はキアヌ・アシンと対戦。和井田理央はH3でルーク・トンプソンと対戦する。頑張れ!日本!

 

 

今回もCT入りを目指す彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。がんばれ!日本!

 

 

Ballito Pro

Presented By O’Neill
Ballito, KwaZulu-Natal, South Africa

https://www.worldsurfleague.com/events/2022/cs/22/ballito-pro/

 

2022 WSLチャレンジャー・シリーズ・スケジュール

  • ブースト・モバイル・ゴールド・コースト・プロ presented by Rip Curl: 5月7日~15日終了
  • シドニー・サーフ・プロ presented by Rip Curl: 5月17日~5月24日終了
  •  バリートプロ presented by O’Neill: 7月3日~10日
  • VANS USオープン・オブ・サーフィン 7月30日~8月7日
  • EDPヴィスラ・プロ・エリセイラ 10月1日~9日
  • クイックシルバー/ロキシー・プロ・フランス 10月12日~23日
  • コロナ・サクアレマ・プロ presented by バンコ・ド・ブラジル 11月1日~11月8日
  • ハレイワ・チャレンジャー 11月26日~12月7日