男子のラウンドオブ32終了。男女共ベスト16が決定したCS第3戦「バリート・プロ」大会4日目

ベスト16へ勝ち上がったコール・ハウシュマン(USA) © WSL/McGregor/Tostee

バリート、クワズール・ナタール、南アフリカ(2023年7月5日水曜日)-ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャレンジャー・シリーズ(CS)の第3戦「バリート・プロ presented by O’Neill」大会4日目は、ビッグでチャレンジングなコンディションの中、メンズのラウンドオブ32を終了。ベスト16が決定した。

 

 

一晩でスウェルのサイズはかなり上がり、強い南西の風が4~5フィートの波のフェイスにコブを作り、時折5~6フィートのセットが入るコンディション。サーファーにとっては過酷なパドルアウトとなり、波に乗ってはビーチを走り、より早くラインナップに戻るために岩側からパドルアウトを強いられた。

 

コール・ハウシュマン(USA) © WSL/McGregor

 

シドニー・サーフ・プロで素晴らしい勝利を収めたコール・ハウシュマン(USA)は、同じカリフォルニアのコロヘ・アンディーノ(USA)とナット・ヤング(USA)、そしてタヒチのカウリ・ヴァースト(FRA)とのヒートで素晴らしいパフォーマンスを見せた。

 

コール・ハウシュマン(USA) © WSL/McGregor

 

ハウシュマンは、強烈なバックハンドターンで7ポイントライドを2本決め、ヴァーストを抑えてトップへ。ヒート終盤の5分間で、ハウシュマンがビッグターンでエクセレントな8.10(10点満点)をスコア。アンディーノは最後の数分でベストスコアを出したものの、ナット・ヤングと共に敗退となった。

 

「すごくいい感じですね、本当に、 大きな結果を取り戻そうとするのは、いつだって怖いものだからね」とハウシュマンは言った。「1ヒート1ヒートを大切にするように心がけています。コロヘやナットが勝ち上がれなかったのは残念だったけど仕方ないですね。」 と語った。

 

ビーチを走り右の岩場からパドルアウトするジェイコブ・ウィルコックス(AUS)© WSL/McGregor

 

朝一番のヒートに勝利し、ラウンドオブ16進出を決めたのは、現在チャレンジャーシリーズ・ランキング首位のジェイコブ・ウィルコックス(AUS)。オーストラリアでのCSレグで2つの好成績を収めたウィルコックスは、このバリートでも安定した成績を収め、現在のポジションをキープすることを目指す。

 

ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)© WSL/McGregor

 

「実際にかなり難しいですね」とウィルコックスが言った。「今朝、明るくなる前にサーフィンをして、ずっと流されたので、パドルアウトを上手くこなさないと難しい1日になると思いました! 潮が引けば良くなるかも。正直なところ、運としか言いようがありません。2ターンができるようなクリーンなものを探すか、ストレートにクローズアウトを狙うか、ジャッジはそのようなマニューバーが好きなようです。」

 

ジャクソン・ベイカー© WSL/McGregor

 

CSランキング6位につけていたジャクソン・ベイカー(AUS)は、土壇場での大逆転劇でラウンド16進出を決め、ほっと一息ついた。「何もかもが思い通りにいかず、状況を好転させるために戦わなければならないようなものだった」と言ったベイカー。

 

ジャクソン・ベイカー © WSL/Tostee

 

「プライオリティも何もかも失っていました。いつも自信はあるんです、でも、疑心暗鬼はつきもの、長いことやってきて、ツアーでそういうヒートがあったから 、それをうまく使っていくしかなかった。決してきれいなものではなかったけれど、まあ、良しとしよう!」。

 

ダニエル・エムズリー© WSL/Tostee

 

ベイカーに続いてラウンド16に進出した南アフリカのダニエル・エムズリーは、彼の特徴であるレイバックターンでコントロールし、スコアを伸ばすことに成功。

 

ジョージ・ピター© WSL/Tostee

 

また、ジョージ・ピター(AUS)、ジョアン・ドゥル(FRA)、ケイド・マトソン(USA)も大活躍を見せ、トップシードのイマイカラニ・デヴォルト(HAW)、マルコ・ミニョ(FRA)、マイキー・マクドナー(AUS)は敗退となった。

 

ネクストコールは現地時間7月6日(木)7:00(SAST)。日本時間の7月6日14時。女子のラウンドオブ16が行われれば、日本最後の砦となった都築虹帆が、R16 H7でブロンテ・マコーレーと対戦する。がんばれ!日本!

 

2023 バリート・プロ Presented By O’Neill

メンズ・ラウンドオブ32結果:
HEAT 1:ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)12.67 DEF. ルッカ・メシナス(PER)10.30、マイケル・ロドリゲス(BRA)9.80、イーライ・ハンネマン(HAW)8.83
HEAT 2:ケイド・マトソン(USA)12.36 DEF. モーガン・シビリック(AUS)11.90、マテウス・ハーディ(BRA)10.10、カルロス・ムニョス(CRC)9.26
HEAT 3:ジョージ・ピター(AUS)14.67 DEF. ジェイク・マーシャル(USA)10.70、イアン・ゴウベイア(BRA)8.20、ラファエル・テイシェイラ(BRA)6.33
HEAT 4:アレホ・ムニーツ(BRA)11.50 DEF. フレデリコ・モライス(POR)9.94、マイキー・マクドナー(AUS)9.43、ジョーガン・クズネット(FRA)3.50
HEAT 5:ジョアン・ドゥル(FRA)13.24 DEF. ノーラン・ラポザ(USA)13.00、マルコ・ミニョ(FRA)10.27、イマイカラニ・デヴォルト(HAW)8.43
HEAT 6:ジャクソン・ベイカー(AUS)11.93 DEF. ダニエル・エムズリー(RSA)11.67、デイヴィッド・シルヴァ(BRA)9.90、ジャクソン・バンチ(HAW)9.17
HEAT 7:コール・ハウシュマン(USA)15.43 DEF. カウリ・ヴァースト(FRA)13.27、コロヘ・アンディーノ(USA)12.37、ナット・ヤング(USA)11.57
HEAT 8:ディミトリ・プーロス(USA)12.66 DEF. ジョエル・ヴォーン(AUS)12.40、ティモシー・ビッソ(FRA)10.10、ディラン・モファット(AUS)10.00

 

 

男子ラウンド16のマッチアップ:
ヒート1:ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)対モーガン・シビリック(AUS)
HEAT 2:ケイド・マトソン(USA)対ルッカ・メシナス(PER)
HEAT 3:ジョージ・ピター(AUS)対フレデリコ・モライス(POR)
HEAT 4:アレホ・ムニーツ(BRA)対ジェイク・マーシャル(USA)
HEAT 5:ジョアン・ドゥル(FRA)対 ダニエル・エムズリー(RSA)
HEAT 6:ジャクソン・ベイカー(AUS)対ノーラン・ラポザ(USA)
HEAT 7:コール・ハウシュマン(USA)対ジョエル・ヴォーン(AUS)
HEAT 8:ディミトリ・プーロス(USA)対カウリ・ヴァースト(FRA)

女子ラウンド16のマッチアップ:
HEAT 1:サリー・フィッツギボンズ(AUS)対ルアナ・シルバ(BRA)
HEAT 2:ヴァヒネ・フィエロ(FRA)対ラウラ・ラウプ(BRA)
HEAT 3:ナディア・エロスターベ(EUK)対ソフィー・マカロック(AUS)
HEAT 4:ベラ・ケンワーシー(USA)対ザーリ・ケリー(AUS)
HEAT 5:イザベラ・ニコルズ(AUS)対キラ・ピンカートン(USA)
HEAT 6:サラ・バウム(RSA)対エリー・ハリソン(AUS)
HEAT 7:ブロンテ・マコーレー(AUS)対 都築虹帆(JPN)
HEAT 8:エウェレイウラ・ウォン(HAW)対アリッサ・スペンサー(USA)

 

 

WSLオフィシャルサイト:

Ballito Pro

Presented By O’Neill

Ballito, KwaZulu-Natal, South Africa