稲葉玲王と脇田泰地は9位でフィニッシュ。チャレンジャーシリーズ第3戦バリート・プロ大会5日目

稲葉玲王と脇田泰地© WSL/Tostee

バリート、クワズール・ナタール、南アフリカ(2022年7月9日土曜日)-2022年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャレンジャー・シリーズ(CS)の第3戦となる「バリート・プロ presented by オニール」大会5日目は、4~5フィートのウィラード・ビーチでコールオン。

 

午前中からオンショアが強まり、トリッキーなコンディションとなったがサイズアップ。昨日最初の2ヒートが終了した女子のラウンドオブ16から再開し、その後男子のラウンドオブ16が行われた。男子のクオーターファイナルまでが行われた。

 

日本から出場の選手は、 女子が全員敗退するなか、男子は脇田泰地、稲葉玲王がベスト16まで勝ち残った。

 

 

 

 

稲葉玲王はラウンドオブ16のヒート1でアレホ・ムニーツと対戦。ムニーツは32歳のブラジリアンでQSで戦い長く続けているべテラン選手。

 

ヒートはムニーツが先攻し4.83と3.67をスコア。稲葉は優先権を持って波を待つ。後半に入り、掘れたライトブレイクをキャッチ。ソリッドなバックハンド・オフザリップと、クローズセクションでのリエントリーで6.50をスコアする。

 

稲葉玲王  © WSL/Tostee

 

後半に入ってもムニーツがトップを維持するが、稲葉のニードスコアは僅か2.00。そこで上手く波を掴み、逆転し更に差を広げたかった稲葉だったが、2.20というロースコアでの逆転となった。

 

アレホ・ムニーツ © WSL/Tostee

 

案の定すぐにムニーツが2ターンコンボで5.33をスコア。稲葉は残り3分でニード3.66と追い込まれ、そのままタイムアップ。完全に勝てる試合だっただけに本当に悔しい敗退。それでも9位となり3,320ポイントをゲットした。

 

 

H2で脇田泰地はキアヌ・アシンと対戦。キアヌ・アシンは元CTサーファーで現在29歳のベテランサーファー。今も再びCTに戻ることを目指して戦い続けている。

 

脇田泰地

ヒートは、脇田がスタートからバックハンドで2本の3ポイントをスコアしてヒートスコア6.67でヒートをリード。

 

キアヌ・アシン

 

それに対しアシンは3つのシャープなフォアハンドターンをコンビネーションさせて5.33をスコア。続けてバックハンドで6.17をスコアして逆転トップに躍り出る。

 

ニード7.83と追い込まれた脇田だったが、積極的に波を掴みフォアハンドの2ターンコンボで4.33をスコア。その差を少しづつ縮めていく。

 

ヒート後半にバックアップを3.77まで上げた脇田は、残り3分でビッグセットをキャッチ。

 

バックハンドの深いボトムターンからトップで力強く板を蹴り返し、大きなスプレーをあげる。そしてクローズするヘビーセクションでのリエントリーをメイクしてヒートベストとなる6.67を叩き出す。

 

さらにバックアップを4.77まで上げた脇田は、残り1分で掴んだラストの波にチャージ。しかし最後のセクションでワイプアウトして逆転ならず。惜しくも僅差で敗退となり9位でフィニッシュとなった。

 

 

好調なサーフィンでベスト16まで勝ち上がった日本の稲葉と脇田だったが、このラウンドの敗退は非常に悔しいものだった。しかし二人とも調子が上がっており、7月末に行われるUSオープンでは今回の経験を生かして、さらなる上位を目指して戦い続けて欲しい。

 

 

和井田理央
今大会のハイエストスコアをマークしたマテウス・ハーディ、次世代のブラジリアンストームの一角をなす

 

チャレンジャーシリーズでランキングトップの和井田理央(IDN)は、南アフリカのルーク・トンプソン(RSA)と対戦。このヒートは完全に和井田のワンサイドゲームとなり、圧倒的なパワーサーフィンで圧勝。

 

和井田はその勢いのまま、クオーターファイナルでは今大会の優勝候補の一人であるブラジルの新鋭、マテウス・ハーディーを撃破。セミファイナルへ勝ち上がった。

 

ベティルー・サクラ・ジョンソン © WSL/Tostee

 

ベティルー・サクラ・ジョンソンも好調なサーフィンで女子QF進出を決めている。いよいよ明日がファイナルデイとなる。

 

 

CT入りを目指す彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。がんばれ!日本!

 

 

Ballito Pro

Presented By O’Neill
Ballito, KwaZulu-Natal, South Africa

https://www.worldsurfleague.com/events/2022/cs/22/ballito-pro/

 

2022 WSLチャレンジャー・シリーズ・スケジュール

  • ブースト・モバイル・ゴールド・コースト・プロ presented by Rip Curl: 5月7日~15日終了
  • シドニー・サーフ・プロ presented by Rip Curl: 5月17日~5月24日終了
  •  バリートプロ presented by O’Neill: 7月3日~10日
  • VANS USオープン・オブ・サーフィン 7月30日~8月7日
  • EDPヴィスラ・プロ・エリセイラ 10月1日~9日
  • クイックシルバー/ロキシー・プロ・フランス 10月12日~23日
  • コロナ・サクアレマ・プロ presented by バンコ・ド・ブラジル 11月1日~11月8日
  • ハレイワ・チャレンジャー 11月26日~12月7日