和井田理央とテレサがCS初勝利。WLTはハリソンとホノルアが優勝。シドニー・サーフ・プロ大会最終日

和井田理央 © WSL / Dunbar

2022年5月24日(火)-2022年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャレンジャー・シリーズ(CS)の第2戦であり、WSLロングボード・ツアー(LT)の初戦となる「GWMシドニー・サーフ・プロ presented by Rip Curl」は大会最終日。

 

テレサ・ボンバロ(PRT)と和井田理央(IDN)は、チャレンジャー・シリーズ・イベントでキャリア最大の勝利を収め、ホノルア・ブロムフィールド(HAW)とハリソン・ローチ(AUS)は、2022 LTシーズンのオープニング・イベントを制した。

 

 

ファイナル・デーは3~4フィートのスーパー・クリーンな波で行われ、この期間を通してベスト・コンディションとなり、オーストラリアで3ヶ月連続で行われたプロ・サーフィン・アクションに素晴らしい締めくくりとなった。

 

和井田理央 © WSL / Ryder

 

和井田理央(IDN)は、マンリー・ビーチでCS初優勝を果たし、世界のサーフィン界におけるインドネシア人選手として最大の勝利を収めた。インドネシア国籍ながら日本人の母を持つ和井田理央は、ランキングでも2位に浮上。彼の夢であるCTクオリファイが現実味を帯びてきた。

 

 

週の初め、和井田は次のCTイベント「クイックシルバーGランドプロ」のワイルドカードに選ばれたが、彼の集中力は決して失われず、それはこのイベントで際立ったパフォーマンスを披露し、最終的にライアン・カリナン(AUS)とファイナルで対戦することになったことからも明らかである。

 

 

和井田理央 © WSL / Ryder

 

ファイナルでは、カリナンと和井田がマンリーのエピックなビーチブレイクコンディションで対決し、和井田がパーフェクトに近い9.50(10点満点)を含む17.53の2ウェーブコンビネーションで優勝を果たした。

 

和井田理央 © WSL / Dunbar
和井田理央 © WSL / Dunbar

 

 

「優勝できて本当に嬉しいですが、自分にとって仕事はまだ終わっていません。」と和井田は言った。「今年の目標は、エリートWSLチャンピオンシップ・ツアーにクオリファイすることで、これは素晴らしい結果ですが、私は素晴らしい結果を出し続けなければなりません。

 

今週末から始まるホームのインドネシアでのG-LANDイベントを楽しみにしています。私のサーフィンのスキルは、世界のトップと競い合い、世界一になるために必要なものです。

 

ハードなトレーニングを積んできたし、これからもトレーニングを続けてレベルアップしていくつもりです。僕にとってもインドネシアにとっても最高にいい日になりました。」

 

 

ハリソン・ローチ(AUS)ロングボード・ツアー初優勝

ハリソン・ローチ © WSL / Ryder

 

ヌーサのハリソン・ローチ(AUS)は、GWMシドニー・サーフ・プロで、イギリスのベン・スキナー(GRB)に圧勝し、WSLイベント初優勝を達成した。

 

二人はイベントを通してフォーム・サーファーだったが、ファイナルではローチが素晴らしいパフォーマンスでバックアップをした。ローチは、クリティカルなノーズライド、タイトなアーク、そしてフローティング・マニューバーを組み合わせて16.50の素晴らしいヒート・トータルを記録し、スキナーに圧勝した。

 

ハリソン・ローチ © WSL / Ryder
ハリソン・ローチ © WSL / Ryder

 

「ここでやるべきことはやったし、ロングボードツアー初優勝なので非常に嬉しいです。」とローチは言った。「もちろん、僕の最終目標は今年のワールド・タイトルを取ることで、カリフォルニアのマリブで開催される最終戦がタイトル獲得に重要だが、これは間違いなく理想的なスタートです。

 

地元のヒーロー、デクラン・ワイトン(AUS)をファンの前で破り、そしてベン・スキナーをファイナルで破り、今日は波も良く、サーフィンには最高の1日でした。」

 

ホノルア・ブロムフィールド(HAW)がWTL初戦を優勝

ホノルア © WSL / Ryder

 

女子ロングボード・ツアー・ファイナルは、長年のタイトル候補であるクロエ・カルモン(BRA)が、3度のWSLロングボード世界チャンピオンであるホノルア・ブロムフィールド(HAW)と対戦し、各サーファーは2022年シーズンのパーフェクトなスタートを切ろうとするデッドヒートなった。

 

カルモンは、最初からヒートをリードし、早い段階でアドバンテージを持つように見えたが、スタイリッシュなハワイ人は、残り数分でセットを見つけ、ノーズライドからのカーヴィングとのコンビネーションで、ヒート終盤にリードを奪い、イベント優勝を勝ち取った。

 

ホノルア © WSL / Ryder

 

ブロムフィールドは、「クロエは素晴らしいサーファーなので、勝つには本当にタフなファイナルになると思っていました」と言った。

 

「決勝ではずっと2位に甘んじていたが、私は冷静さを保ち、常に優勝できると思っていました。これは、私の競技サーフィンの中で進化してきたことで、冷静さを保ち、必要な波はいずれ自分のところにやってくると知っていて、今日それが起こったのです。タイトル防衛を始めるにはパーフェクトなやり方です。」

 

優勝したハワイのホノルア・ブロムフィールド(HAW)は、4度目のワールド・タイトルに向けて最高のスタートを切った。

 

 

ポルトガルのテレサ・ボンバロ、初のメジャータイトル獲得

 

テレサ© WSL / Dunbar

 

ポルトガルのテレサ・ボンバロ(PRT)は、長い間、エリート・ランクに入り、チャンピオンシップ・ツアーでタイトルを争う次のヨーロッパ女子サーファーとして注目されてきた。今日、ボンボロは、ここシドニーサーフプロチャレンジャーシリーズイベントで優勝し、彼女のキャリア最大の勝利を収め、新たな一歩を踏み出したと言える。

 

スタイリッシュなグーフィーフッターは、比較的目立たない存在ではあったが、ファイナルで最高のパフォーマンスを見せた。ファイナルではニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)との対戦でイベント最高の2ウェーブコンビネーションを記録し、ベストパフォーマンスを発揮した。

 

ボンバロの15.83の2ウェーブ・コンビネーションは、ヴァン・ダイクを追い詰めるには十分すぎるもので、ここマンリーで2度目の優勝を飾った。

 

テレサ © WSL / Ryder

 

「ここで勝てたことは本当に素晴らしいことです。オーストラリアに来るのは好きだし、パンデミックの前にもここでいい成績を残しているので、ここに戻ってきて勝てたことは本当に素晴らしいことだと思っています」と、ボンバロは言った。

 

「自分のキャリアの中でも最高の勝利です。そしてポルトガルのギャラリーが自分を応援してくれるのも本当に素晴らしいことです。」

 

4名の優勝者 © WSL / Dunbar

 

GWMシドニー・サーフ・プロ 女子チャレンジャーシリーズ結果

優勝:テレサ・ボンバロ(PRT)15.83
2位:ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)13.13

セミファイナル
ヒート1:テレサ・ボンバロ(PRT)13.07 DEF. ケアラ・トモダ・バナート(HAW)12.74
ヒート2:ニッキー・ヴァン・ダイク(AUS)14.37 DEF. ソフィー・マッカロク(AUS)12.77

 

GWMシドニー・サーフ・プロ・男子チャレンジャー・シリーズ結果

優勝:和井田理央(IDN)17.73
2位:ライアン・カリナン(AUS)15.70

セミファイナル
ヒート1:和田理央(IDN)13.50 DEF. ジェット・シリング(USA)8.50
ヒート2:ライアン・カリナン(AUS)16.34 DEF. レオナルド・フィオラバンティ(ITA)9.23

 

GWMシドニー・サーフ・プロ 女子ロングボード結果

優勝:ホノルア・ブロムフィールド(HAW)12.87
2位:クロエ・カルモン(BRA)12.06

 

GWMシドニー・サーフ・プロ 男子ロングボード結果

ファイナル
優勝:ハリソン・ローチ(AUS)16.50
2位:ベン・スキナー(GBR)13.67

 

 

男子:GWM Sydney Surf Pro

女子:GWM Sydney Surf Pro

 

詳しくは、WorldSurfLeague.comをご覧ください。