前田マヒナがトップで2回戦を突破しベスト16に残る。日本男子は全員敗退。シドニー・サーフ・プロ6日

前田マヒナ

2022年5月21日(土)-2022年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャレンジャー・シリーズ(CS)の第2戦、GWMシドニー・サーフ・プロ presented by Rip Curlは大会6日目。マンリー・ビーチは2フィートのセミ・クリーンのコンディションで女子ラウンドオブ64の残り2ヒートからスタート。男子ラウンドオブ48、女子ラウンドオブ32の最初の4ヒートが行われた。

 

 

男子ラウンドオブ48のヒート2で和井田理央は、ジュリアン・ウィルソン、マイケル・ロドリゲス、イズキール・ラウと対戦した。ヒートはロドリゲスがスタートから目の覚めるようなパワフル・バックハンドで7.67という高得点をマーク。

 

それに対して和井田も切れ味のあるバックハンドで5.83をスコアして応戦。ジークもテールハイのエアリバースで6.17をスコアし、ハイレベルなヒート展開となる。

 

和井田理央 © WSL / Dunbar

 

優先権を持って波を待ち続けた和井田は、ヒート後半に入り、レフトのビッグセットをキャッチ。バックハンドによる2つのビッグターン・コンボで6.23 をスコアして3位から2位に浮上。

 

最後にバックハンドのブローテール・リバースをメイクし6.97をスコア。和井田は僅か3本のライディングで逃げ切りR3へ勝ち進んだ。また同胞のクトゥ・アグスも勝ち進んでおり、クタ・キッズが好調だ。

 

 

ヒート5では、上山キアヌ久里朱が、ビリー・ステアマンド、マキシム・フスナット、ジェット・シリングと対戦。ヒート開始から攻め続ける上山は、開始早々にスコアをまとめてトップに躍り出る。

 

上山キアヌ

 

優先権を持って波を探す上山に対し、アベレージスコアを揃え、スコアを上げていくフスナットとステアメンドがリード。後半に入り上山は、ソリッドなセカンドターンのワンマニューバーで3.93をスコア。 さらにバックハンドのリエントリーを決めて4.60をスコアするも4位で敗退となった。

 

 

ヒート11では脇田 泰地が、、シェルドン・シムカス、マテウス・ハーディ、トーマス・デビエールと対戦。ヒートはエアマニューバーが得意なハーディがバックハンドのリバースを決めて派手にオープニングを飾る。

 

脇田泰地

 

他の選手がスコアを重ねる中、脇田は優先権を持ちセットを待ち続ける。後半に入り、波を掴んだ脇田はソリッドなビッグリエントリーをメイク。ようやくエンジンのかかった脇田は、続けざまに5.33と4.90をスコアする。

 

さらにラストウェイブでは、ビッグセットで素晴らしいチャージを見せ5.20をスコアするも僅かに逆転ならず。惜しくも4位で敗退となった。

 

 

 

前田マヒナがベスト16進出。

 

オリンピック後、スランプが続いているが、ファイナルデイまでに勢いをつけたいとインタビューで語った前田マヒナ

 

男子終了後に行われた女子のラウンド2、ラウンドオブ32のヒート1で前田マヒナは、ソーヤー・リンドブラッド、レイチェル・プレスティ、ペイジ・ハレブと対戦。

 

前田はオープニングライドで5.17をスコア。バックアップを3.17としてヒートをリード。前田は後半に入り、5.77をスコアしてリードを広げ、下位の追い上げを振り切ってラウンド3へ勝ち上がった。

 

 

前田マヒナ

 

ヒート3では松永 莉奈が、、モアナ・ジョーンズ・ウォン、アン・ドス・サントス、ゾーイ・マクドゥーガルと対戦。ヒートは昨日、圧倒的なパフォーマンスを披露したモアナ・ジョーンズが5.83をスコアしてヒートをリードし最後まで圧倒。松永はバックハンドで攻めたが惜しくも4位で敗退となった。

 

 

 

ヒート4では野中美波が、テレサ・ボンバロ、サラ・バウム、モリー・ピックラムという強豪3名と対戦。野中はスタートからヴァーティカルなバックハンドのリエントリーでヒートを開始。勢いに乗るテレサは、ソリッドなフロントハンドのリエントリーを何度も決めて5.67をスコア。

 

モリーも後半に入り7.33という高得点をマーク。しかし好調なテレサも7.03をスコアしてトップを奪い返す激しいトップ争いを演じる。しかし、最後に3位のサラがまさかの大逆転。優勝候補であるモリーを破る大番狂わせを引き起こした。

 

野中は、ライトブレイクでカーヴィングのコンビネーションで4.50をスコア。さらにバックハンドのソリッドなリエントリーで5.13をスコアして巻き返しを図るもそこまで。惜しくも4位敗退となった。

 

 

 

これで日本男子は全員敗退。明日ヒートが再開されれば、女子のヒート7にクレジットされている脇田紗良は、前回のCS優勝者のケイトリン・シマーズ、アリアン・オチョア、ナディア・エロスターベと対戦する。

 

今回もCT入りを目指す彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。がんばれ!日本!

 

 

男子:GWM Sydney Surf Pro

女子:GWM Sydney Surf Pro