KNOT online contest
「ルールにとらわれずに、自身のサーフィンスタイルを」
取材、撮影:山本貞彦 日本に埋もれている才能をフックアップすることを目的に開催された「Knot Online Contest」。ついに、この集大成となる映像が 5月15日 湘南のスペインクラブ茅ヶ崎にて公開された。
この大会で優勝したのが飯田航太。そして、視聴者からの推薦で1位となった平原颯馬の2人が、審査員を務めた大橋海人、森友ニ、小林直海、村上舜(怪我のため辞退)と共に、メキシコに旅立った。
このトリップに帯同したのが、アメリカのガダスカス兄弟のDane GudauskasとTanner Gudauskasの2人。それにフィルマーとして Alex Kilauanoも参加。また、日本からはカメラマン 高橋賢勇とビデオグラファーの二瓶シュウジが加わった。
4月に行われたこのトリップは各自の出発から始まり、現地での合流。そして、メキシコの色とりどりなの色彩の中、それぞれの個性が溢れたライディングシーンが満載。最後にはそれぞれの想いを語るシーンなど、約1時間の上映はとても短く感じられた。
サーフィンのパートではお互い感化され、各々が自分のスタイルを魅せ、そして、変わっていく過程も映像化。音楽もそれぞれに合った構成となっており、サーフトリップムービーながらドラマチックな仕上がりとなっている。
この旅の中で、Dane Gudauskas は語る。「プログラムの一員に選ばれて、とても嬉しい。彼らにとって、大事な瞬間だね。互いに感化されあって、その瞬間を共有しあえる。
このプロセスが、彼らのレベルをものすごい速度で上げてくれるんだ。そのこれはものすごく大切な経験だよ。コンテストでもフリーでも何をやるにしても、可能性を信じて突き進むこと。そして、楽しむことだけだよ。」
Tanner Gudauskasも「本当に素晴らしいと思う。日本でもアメリカでもサーファーとして成功するのは、同じくらい難しいと思うよ。そんな中でこのKNOTの取り組みには本当に感心しているよ。
これからの育成にかなりの影響力を与えると思う。サーフトリップは上手いサーファーと毎日ずっと一緒にいて、仲良くなる貴重な時間だ。だから、KNOTのコンセプトは理想そのものだ。あとは自分のスタイルを大事にして貫くこと。そして、楽しむことだよ。」と話す。
この「KNOT online contest」発起人の大橋海人は映像の中で、「仕事としてプロサーファーを生業にしている人の行動を生で見せたかった。それはサーファーだけでなく、フィルマーも含めて、いろんな人たちとシェアしたかった」と語っている。
これからも、もっと世界に出て道を切り開いていきたい。
自分が海外の一流プロと接した中で感じたこと。自分がそれを言葉で説明しても、多分、理解してもらえないだろう。だから、彼らのプロフェッショナルな流儀を肌で感じる機会を作ること。同じ場所でサーフィンして一緒に生活することで、それを感じて欲しかった。
そこで感じた同じ想いを持つ人が増えれば、次にまた違う人に伝えることができるようになる。それが結果、日本のレベルを上げることになると大橋は考える。その一つのきっかけになればというのが、この「Knot Online Contest」なのだ。
大橋は「自分が今までやってこれたのは、いろいろな人との繋がりがあったから。だからこそ、自分が今までやってきた世界との繋がりを、今度は子どもたちに繋げていきたい。その為には、これからも、もっと世界に出て道を切り開いていきたい。」と語る。
最後に「辛い挫折とかがあっても諦めずに続けるということも、この映像を通して感じてくれれば。」と締めくくった。
飯田航太
「世界レベルのサーファーと一緒にトリップできる機会があるのなら、日本のサーフィンのレベルっていうのは、一段と上がると思います。このトリップは自分の人生のハイライトになるんじゃないかなってくらいのイベントでした。今後の人生のサーフィンに活かしていけたらなって思います。」
平原颯馬
「こんなに反復練習できる環境も無かったし、こんなに本物のすごいサーファーたちを間近で見れることもなかったので。この人たちはこれを仕事にしているだけあって、陸にいる時間より海にいる時間の方が多くて。やはり、そういうところは学ばなきゃなと思いました。」
小林直海
「一緒にサーフィンして、一緒に生活してみて、とにかく尋常なくカッコ良かったです。やはりサーフィンって、これだなって改めて思ったし、追いかけたい気持ちになりました。もっといろんな良い波を経験して、早く彼らに追いついて、日本を代表するサーファーになれたら良いなって思っています。」
森友ニ
「あの人たちに追いつきたい。追いつきたいというの気持ちはずっとありました。間近で見るスピード感だったり、スタイルだったり。そこで当ててるんだとか。そういうのを間近で見れて楽しかったです。映像で見るのと、実際では全然違う。やはり、自分よりレベルの高い人とサーフィンすることが、絶対に自分を成長させてくれると思います。」
村上舜
今年度の「KNOT online contest」のジャッジに選ばれている村上舜。かかとの骨もくっつきサーフィンは始めていると言う。「この映像は終始、めちゃくちゃ面白かったです。ライダーも見る側も、たくさん学べる作品だったと思います。」とコメント。
KNOT presents in Mexico
大橋海人
小林直海
森友ニ
飯田航太
平原颯馬
Tanner Gudauskas
Dane Gudauskas
Alex Kilauano
高橋賢勇
二瓶シュウジ