男子ベスト8、女子ベスト4が決定。CT第4戦となる「リップカール・プロ・ベルズビーチ」大会5日目

ジョン・ジョン・フローレンス © WSL / Slaone

ベルズビーチ、ビクトリア、オーストラリア(2022年4月15日金曜日)-ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2022チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第4戦となる「リップカール・プロ・ベルズビーチ」は、3~5フィートのスウェルと軽いオフショアのコンディションで男子ラウンドオブ16と女子クォーターファイナルを終え、男子ベスト8、女子ベスト4が決定した。

 

会場には多くのギャラリーがCredit: © WSL / Ryder

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女子のセミファイナル・マッチアップは、コートニー・コンローグ(USA) vs. タイラー・ライト(AUS)。カリッサ・ムーア(HAW) vs. ブリサ・ヘネシー(CRI)といった組み合わせとなった。

 

現在世界No.1のブリサ・ヘネシー(CRI)は、この日のクオーターファイナル最終ヒートでジョアン・ディフェイ(FRA)を退け、セミファイナルへ勝ち上がった。

 

ブリサ・ヘネシー(CRI)© WSL / Slaone

 

一進一退の攻防の中、2人のパワフルなナチュラル・フッターは、激しいバトルを繰り広げ、最終的にわずか0.03の差でヘネシーが勝利を掴んだ。

 

この勝利でヘネシーはセミファイナルに進み、カリッサ・ムーアと対戦することになり、マーガレット・リバーに向けてイエロージャージをキープすることはほぼ間違いないだろう。

 

「本当にタフなヒートだった」とヘネシーは言った。「ジョアンは素晴らしいライバルで、私はまだ自分自身を見つけようとしています。サーフィンは山あり谷ありで、できるだけ長くこの絶好調を維持しようと思っているんです。去年は大変だったけど、そのおかげで多くを学び、今の自分があるのだから、何にも変えられないですね。」

 

タイラー・ライト© WSL / Sloane

 

オール・オーストラリアン・クオーターファイナルでは、2度のWSLチャンピオンであるタイラー・ライトが、リプレイスのブロンテ・マコーレーを破った。マコーレーは、イベントを通してソリッドに見えたが、ライトのエクセレントな17.17(20点満点)の2ウェイブ・コンバインド・スコアを上回ることができなかった。

 

ライト コートニー・コナローグは、ベルズでの連覇を目指す。Credit: © WSL / Slaone

 

女子のクオーターファイナルのヒート1では、ベルズ・チャンピオン同士の対戦となり、イベント3勝のコートニー・コンローグ(USA)がベルズ2勝のサリー・フィッツギボンズ(AUS)と対戦。コンローグは14.57(20点満点)を記録し、フィッツギボンズを下した。

 

クオーターファイナルで敗退したステファニー・ギルモアは、マーガレット・リバー・プロにフォーカスを移す。Credit: © WSL / Ryder

 

フィッツギボンズと同様に、7タイム・ワールド・チャンピオンのステファニー・ギルモア(AUS)は、ここベルズで大きな結果を必要としていたが、残念ながら5タイム・ワールド・チャンピオンのカリッサ・ムーア(HAW)の手に落ち、惜しくも敗退となった。ギルモアはカットラインの前にツアーでのスポットを確保するためにマーガレット・リバーにフォーカスする。

 

オーウェン・ライト© WSL / Hughes

 

男子でもミッドシーズン・カットの瀬戸際にいるオーウェン・ライト(オーストラリア)は、安定した波とクリーンなサーフィンでナット・ヤングを圧倒し、彼が依然としてチャンピオンシップ・ツアーで圧倒的なサーファーであることを証明してみせた。

 

 

イーサン・ユーイングCredit: © WSL / Slaone

 

イーサン・ユーイング(オーストラリア)は、ベルズビーチで行われる初のファイナルズデイに、西オーストラリアの強豪ジャック・ロビンソンと共に臨み、2022年にベルズのトロフィーをオーストラリアに持ち帰ることを目指す。

 

ベルズでクオーターファイナル進出を決め、最高の結果を手に入れたカラム・ロブソン。Credit: © WSL / Sloane

 

ルーキーのカラム・ロブソン(オーストラリア)は、ベルズで4度の優勝を誇る、ワイルドカードのミック・ファニング(オーストラリア)を下し、その実力を見せつけた。ファニングは、そのスキルの高さを見せつけ、それぞれの波を最後まで乗り切り、観客が望むショーを見せてくれた。しかし、ロブソンは冷静さを保ち、3度のWSLチャンピオンにも動じない様子で、最後の最後に7.77(10点満点中)のライドで勝利をつかんだ。

 

ファニングと抱き合うロブソンCredit: © WSL / Ryder

 

「あの波が来た時、僕は深呼吸して、よし、これは僕のチャンスだと思ったんです」と、ロブソンは言った。「スタートで少しスタックしたように感じたんですが、ボウルでの3回目のターンで、良いターンが出来ました。そして、あの小さな夢のようなインサイドロールで運が良かった。

 

ミック・ファニング© WSL / Slaone
昨日カノアを下し、好調だったファニングはここで敗退となった。Credit: © WSL / Ryder

 

ビーチで待っているときは、よく聞こえなかったのですが、仲間が親指を立ててくれていて、それをスピーカーで聞いて確認した瞬間、多くの感動を覚えました。あのヒートでは多くのミスを犯してしまったので、最後に一矢報いることができて、それを生かすことができて、本当に感激しています。」。

 

 

ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)Credit: © WSL / Ryder

 

2019年のベルズ優勝者ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は、モーガン・シビリック(AUS)に対し、17.77(20点満点)をスコアし勝利を掴んだ。

 

フローレンスは鋭いカーブと優れたウェイブ・セレクションで誰にも止められず、2022年にベルを鳴らす有力候補の一人となっている。フローレンスには昨年2度勝利していたシビリックだったが、今回はヒートで優位に立つことができず、コンビネーションでの敗退となった。

 

ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)© WSL / Slaone

 

「モーガンに勝てて気持ちよかったです 」とフローレンスは言った。「特に昨年は、2回ほどヒートで当たったんですが、その時は、彼に負けてしまいました。だから嬉しかったですね。波も素晴らしく、信じられないくらい。ずっと皆が『ああ、予報は悪そうだ』と言っていたのに、この2日間は風以外はベルズで想像できるくらい良い波だった。すべてが素晴らしい」。

 

コナー・オレアリー© WSL / Hughes
今回は9位でフィニッシュしたコナー・オレアリー© WSL / Slaone

 

 

フィリーペ・トリード(BRA)は、ベルズビーチで行われたヒートで、オージーのグーフ・フッター、コナー・オレアリーに圧勝し、ファイナルデイに向けてチャージを続けている。

 

トリードの電光石火のレールサーフィンは、ベルズのボウルに完璧にマッチしており、このブラジリアンはベルズ初優勝を狙う構え。そのためには、前回優勝者のフローレンスを倒す必要がある。このジョン・ジョン・フローレンスとトリードの事実上ファイナルは必見だ。

 

今回のヒートで起きた、上の動画でも取り上げられているジェットスキーのアシスト問題。今後、何か策を講じることになりそうだ。

 

 

フィリーペ・トリード © WSL / Slaone

 

トリードは、ベルズ・ビーチで競技が再開されると、同じブラジリアンのミゲル・プポ、2019 WSLチャンピオンのイタロ・フェレイラと共にクォーターファイナルに進出する。

 

リップ・カール・プロ・ベルズビーチ・メンズ・ラウンド・オブ16結果
HEAT 1:オーウェン・ライト(AUS)16.40 DEF. ナット・ヤング(USA)15.77
HEAT 2:イーサン・ユーイング(AUS)14.27 DEF. ジャクソン・ベイカー(AUS)9.10
HEAT 3 フィリーペ・トリード(BRA)16.26 DEF. コナー・オレアリー(AUS)13.00
HEAT 4:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)17.77 DEF. モーガン・シビリック(AUS)7.83
HEAT 5:カラム・ロブソン(AUS)14.50 DEF. ミック・ファニング(AUS)14.27
HEAT 6:ミゲル・プポ(BRA)14.76 DEF. コロヘ・アンディーノ(USA)10.90
HEAT 7:ジャック・ロビンソン(AUS)16.04 DEF. イマイカラニ・デ・ボルト(HAW)14.53
HEAT 8:イタロ・フェレイラ(BRA)15.40 DEF. サミュエル・プポ(BRA)15.13

リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ・メンズ・クオーターファイナル・マッチアップ
HEAT 1:オーウェン・ライト(AUS)対イーサン・ユーイング(AUS)
HEAT 2:フィリーペ・トリード(BRA) vs ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)
HEAT 3 カラム・ロブソン(AUS) vs. ミゲル・プポ(BRA)
HEAT 4:ジャック・ロビンソン(AUS) vs. イタロ・フェレイラ(BRA)

リップカールプロ・ベルズビーチ・ウイメンズ・クォーターファイナル結果。
HEAT 1:コートニー・コンローグ (USA) 14.57 DEF. サリー・フィッツギボンズ(AUS)11.93
HEAT 2:タイラー・ライト(AUS)17.17 DEF. ブロンテ・マコーレー(AUS)12.07
HEAT3 カリッサ・ムーア(HAW)13.67 DEF. ステファニー・ギルモア(AUS)12.53
HEAT 4:ブリサ・ヘネシー(CRI)11.60 DEF. ジョアン・デフェイ(FRA)11.57

リップ・カール・プロ・ベルズビーチ・ウイメンズ・セミファイナル・マッチアップ
HEAT 1:コートニー・コンローグ(USA) vs. タイラー・ライト(AUS)
HEAT 2:カリッサ・ムーア(HAW) vs. ブリサ・ヘネシー(CRI)

 

 

男子:Rip Curl Pro Bells Beach

女子:Rip Curl Pro Bells Beach

 

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