WSL-CTシーズン開幕戦「ビラボン・プロ・パイプライン」ラウンド1のヒート表が発表。カノアはケリーと対戦

日本の五十嵐カノア。今年はどんな活躍を見せてくれるのか。Credit: © WSL / Cestari

バンザイ・パイプライン、ハワイ・オアフ島(2022年1月20日木曜日) – ワールド・サーフ・リーグ(WSL)の2022年チャンピオンシップ・ツアー(CT)シーズン開幕戦の「ビラボン・プロ・パイプライン」は歴史に刻まれるイベントとなる。

 

 

このパイプラインで女子が、男子と並んで初めてフル参戦。ビラボン・プロ・パイプラインでは、13人のルーキー、7人の世界チャンピオン、そして数え切れないほどの世界タイトル候補者が出場、今年最も期待されている大会の一つとして開催される。

 

 

 

 

ビラボン・プロ・パイプラインで女子プロサーフィンの歴史に新たなページが刻まれる

 

カリッサ・ムーア@パイプライン

2022年のシーズンの開幕戦は、サーフィンの歴史に残るベンチマークとなる大会として、女子にとって初のフルCTイベントとなる。

 

昨年の「ロキシー・プロ・マウイ」では、パイプラインで最後の3ラウンドを終え、2度のWSLチャンピオンであるタイラー・ライト(AUS)と5度のWSLチャンピオンであるカリッサ・ムーア(HAW)が信じられないようなパフォーマンスを見せてくれた。パイプでの女子初のフルCTイベントが、どのような形で行われるのか注目が集まる。

 

 

ルーキーたちがチャンピオンシップツアーデビューに向けて準備

 

母親が日本人のベティルー・サクラ・ジョンソン

 

今シーズンは13人のルーキーが出場。女子では、ベティルー・サクラ・ジョンソン(16歳)、ルアナ・シルバ(17歳)、ガブリエラ・ブライアン(19歳)の3人のハワイのティーンエイジャーが、オーストラリアのインディア・ロビンソン(21歳)とモリー・ピックラム(19歳)とともに2022年のCTに参加する。

 

また男子では、ジェイク・マーシャル(アメリカ)が、2018年のグリフィン・コラピントとキャロライン・マークス以来、アメリカ人として初めてクオリファイ。カルロス・ムニョスがコスタリカの男子として初めてCTに出場する。

 

ペルーのルッカ・メシナスは自国の男子として初めてクオリファイ。サミュエル・プポとジョアン・キアンカのブラジリアン・デュオが「ブラジリアン・ストーム」に存在感を加えようとしている一方で、リアム・オブライエン、カラム・ロブソン、ジャクソン・ベイカーらオーストラリアン・トリオが、このサーフィンというスポーツにおける自国の素晴らしい歴史に新たなページを刻む。

 

 

モアナ・ジョーンズ・ウォン、バロン・マミヤ、ミゲル・トゥデラがワイルドカード出場。

 

 

モアナ・ジョーンズ・ウォン(HAW)は、HICパイプ・プロQS 1,000で優勝して、今回のビラボン・プロ・パイプラインへのワイルドカードを獲得したが、このパイプでは間違いなく傑出した存在となることが予想されている。21歳の彼女は、オープニングホーンが鳴ったときに、世界のトップを脅かす存在となるだろう。

 

HICパイププロで優勝したモアナ  Credit: © WSL / Keoki

 

「パイプでの初めての女子イベントでサーフィンする機会を与えられて、とても興奮しています。」とウォンが言った。「このコンテストはいつも見るのが好きだったので、ただ見るだけではなく、世界で一番好きな波で世界のトップと競うことができて感無量です。

 

ノースショアを代表し、パイプのラインナップで多くの経験を積んできたことは私にとって素晴らしいことですが、同時にパイプラインは超トリッキーな波であり、そこにいる最高の選手でさえ苦労します。あそこでサーフィンができて、ここの出身であることを光栄に思っています」。

 

ウォンに加えて、バロン・マミヤ(HAW)は、HICパイプ・プロで優れた成績を収めて準優勝し、元パイプ・インビテーショナルでの準優勝者でイベント・ワイルドカードのミゲル・トゥデラ(PER)とともにワイルドカードを獲得した。

 

「ノースショアで育った僕は、友達と一緒に、学校が終わるといつもコンテストを見に行っていました。」とマミヤが言った。

 

「だから、今年のコンテストに参加できて最高の気分です。ここに住んでいて、毎年パイプでサーフィンをしていると、ここの出身ではない人や数回しかサーフィンをしたことがない人よりも、確実に慣れてきます。慣れてくるとサーフィンの仕方も変わってくるんです。ここは世界で最もヘビーな波のひとつであり、そこが自分のホームブレイクとなっていることに本当に感謝しています」

 

2016年のルーキーイヤー、パイプでケリーを破り、準優勝を果たしたカノア。今シーズンも期待がかかる。© WSL / Cestari

 

カノアはケリーらと対戦。

 

また日本人として唯一のCTサーファーであり、オリンピック銀メダリストの五十嵐カノアは、ラウンド1のヒート8にクレジット。対戦相手はキング、ケリー・スレーターとルーキーのルッカ・メシナス(PER)。2016年のルーキーイヤーのパイプでケリーを破り、準優勝を果たした経験のあるカノア。今シーズンも期待がかかる。

今シーズンCT初戦でカノアが、どんなパフォーマンスを見せてくれるか。今から楽しみだ。

 

 

ビラボン・プロ・パイプライン・ウィメンズ・オープニング・ラウンド1マッチアップ
ヒート1:サリー・フィッツギボンズ(AUS)、コートニー・コンローグ(USA)、モリー・ピックラム(AUS)
ヒート2:タティアナ・ウェストン・ウェッブ(BRA)、ガブリエラ・ブライアン(HAW)、マリア・マニュエル(HAW)
ヒート3:カリッサ・ムーア(HAW)、ブリサ・ヘネシー(CRI)、モアナ・ジョーンズ・ウォン(HAW)
ヒート4:ジョアン・ディフェイ(FRA)、イザベラ・ニコルズ(AUS)、ルアナ・シルバ(HAW)
ヒート5:ステファニー・ギルモア(AUS)、タイラー・ライト(AUS)、インディア・ロビンソン(AUS)
ヒート6:キャロライン・マークス(USA)、レイキー・ピーターソン(USA)、ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)

ビラボン・プロ・パイプライン・メンズ・オープニング・ラウンド1マッチアップ
ヒート1:グリフィン・コラピント(USA)、ミゲル・プポ(BRA)、ジャクソン・ベイカー(AUS)
ヒート2:モーガン・シビリック(AUS)、セス・モニーツ(HAW)、カルロス・ムニョス(CRI)
ヒート3:コナー・コフィン(USA)、イズキール・ラウ(HAW)、オーウェン・ライト(AUS)
ヒート4:イタロ・フェレイラ(BRA)、リアム・オブライエン(AUS)、マシュー・マクギリブレイ(ZAF)
ヒート5:フィリーペ・トリード(BRA)、コナー・オレアリー(AUS)、バロン・マミヤ(HAW)
ヒート6:ガブリエル・メディーナ(BRA)、ジェイク・マーシャル(USA)、ミゲル・トゥデラ(PER)
ヒート7:ジョーディ・スミス(ZAF)、ジャドソン・アンドレ(BRA)、ジョアン・キアンカ(BRA)
ヒート8:五十嵐カノア(JPN)、ケリー・スレーター(USA)、ルッカ・メシナス(PER)
ヒート9:フレデリコ・モライス(PRT)、イーサン・ユーイング(AUS)、イマイカラニ・デボルト(HAW)
ヒート10:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、ライアン・カリナン(AUS)、ナット・ヤング(USA)
ヒート11:ジャック・ロビンソン(AUS)、デイヴィッド・シルヴァ(BRA)、サミュエル・プポ(BRA)
ヒート12:コロヘ・アンディーノ(USA)、レオナルド・フィオラバンティ(ITA)、カラム・ロブソン(AUS)

 

Billabong Pro Pipelineのウェイティング期間は、現地時間の1月29日からスタートする。

 

男子Billabong Pro Pipeline

女子Billabong Pro Pipeline