CT開幕戦「ビラボンプロ・パイプライン」開幕直前情報。8~12フィートの北西うねりで開幕となるか。

2022年1月28日(金)バンザイ・パイプライン、オアフ島、ハワイ/アメリカ  ワールド・サーフ・リーグ(WSL)の2022年チャンピオンシップ・ツアー(CT)の開幕戦となる「Billabong Pro Pipeline」が、世界的に有名なバンザイ・パイプラインで明日開幕する。

 

日本時間の今夜深夜30日2時30分ファーストコール。

 

予報では、早朝に8~12フィートの北西うねりが入り、初日はそれが維持され、歴史的な大会の幕開けとなることが予想されている。

 

 

Surflineの予報では、Billabong Pro Pipeline 大会期間のファンなスタートが予想されている。今週末は、8-12フィートのソリッドな波とグッド・コンディションが予想され、来週の半ばは再び強いパルスが発生し、ロングレンジの予報も有望だ。

 

大会初日のライブ中継はこちらから。

 

 

パイプラインで女子のプロサーフィンに新たなページが刻まれる

 

 

Billabong Pro Pipelineは、2022年シーズンのキックスターターとして、パイプラインで初の女子CT大会を開催し、サーフィンの歴史に刻まれる。昨シーズンのこの会場では、2度のWSLチャンピオンであるタイラー・ライト(AUS)と5度のWSLチャンピオンであるカリッサ・ムーア(HAW)が、コンペティションのハイレベルを証明。

 

また今シーズンのBillabong Pro Pipelineでは、次世代のタレントを含む、すべての女子CTサーファーが、男子選手と並んで輝く機会を得ることになる。

 

2度のWSLチャンピオンであるタイラー・ライト(AUS)

 

「女性がパイプでサーフィンできるなんて、信じられないことです」とライトが言った。「ここまでには、たくさんのハードワークがありました。慣れるまでには数年かかると思いますが、エキサイティングなことです。私はパイプが怖いんです、それを隠してもいません。あそこのサーフィンは、すべての選択肢とすべての情報を半秒以内に読み取らなければならない。サーファーとしてのすべての力が試されるんです。」

 

世界チャンピオンのフローレンス、ムーア、ライト、スレーター、フェレイラが2022年のCT開始

 

 

待望の22年シーズンのスタートを待つワールドクラスの男女には、2度のWSLチャンピオンであるジョン・ジョン・フローレンス(HAW)とライト、5度のWSLチャンピオンであるムーア、11度のWSLチャンピオンであるケリー・スレーター(USA)などが含まれている。

 

フローレンスは、2021年のパイプラインでの優勝に加え、「Michelob ULTRA Pure Gold Haleiwa Challenger」と「HIC Pipe Pro QS 1,000」でも優勝しており、シーズン開幕を前に紛れもない好調ぶりを見せている。3度のWSLチャンピオンであるガブリエル・メディーナ(BRA)が出場を辞退したため、フローレンスの弟であるアイバンがリプレイスとして大会に参加する。

 

2度のWSLチャンピオンであるジョン・ジョン・フローレンス(HAW)

 

「今年の目標は、ワールドタイトルを獲得することです 」とフローレンスがコメント。「この2、3年の怪我から多くのことを学びました。回復のために多大な努力と労力を費やしてきました。今年は怪我もなく、たくさんのトレーニングを積んで臨むことができ、とても良い感じです。自分の状況をより楽観的にとらえることができるようになりました」と語った。

 

 

ルーキークラスは準備万端

 

 

2022年のルーキークラスは冬の間、神聖なパイプラインで時間を費やし、CTデビューを前に印象に残るパフォーマンスを披露していた。

 

オアフ島のベティルー・サクラ・ジョンソンとルアナ・シルバ、そして同じくルーキーのガブリエラ・ブライアン(HAW)、インディア・ロビンソン(AUS)、モリー・ピックラム(AUS)は、CTのベテラン選手たちを脅かす存在となりそうだ。

 

ノースショアで育ったシルバは、この波に慣れており、17歳の彼女はホームで世界のトップに挑戦する準備ができている。

 

ルアナ・シルバ WSL / Poullenot

 

「パイプラインを難しくしている要因はたくさんあります」とシルバが言った。「観客、リーフ、波のブレイクの仕方、波の掘れ具合など、それが怖さにつながっています。あまり考えたくありませんが、みんなが求めているのは、そこにあるバレルライドだと思うんです。

 

パイプラインはバレルライドする波で、ターンではあまりスコアが出ません。私はただナイスなバレルを探していて、うまくいけば2、3回はメイクできると思います」。

 

「ハワイからの参加者が多いのは、カリッサが私たちに刺激を与えてくれたからだと思います」とシルバは続けた。「彼女は女子サーフィンを大きく発展させました。彼女がスタイルと優雅さを持ってサーフィンする姿は、私や他の女子選手たちに、次の世代や若い世代のために、もっとうまくやってサーフィンを発展させたいと思わせてくれます」。

 

これまで何年も挑戦し続けてきた、2022年のルーキーであるカルロス・ムニョス(CRI)とジャクソン・ベイカー(AUS)は、待望のCT進出を果たした。またペルーの2021年オリンピック代表選手であるルッカ・メシナス、南カリフォルニアのジェイク・マーシャル、ブラジルのサミュエル・プポとジョアン・キアンカ、オーストラリアのリアム・オブライエンとカラム・ロブソンなどが、このスポーツに世代交代をもたらす可能性のあるダイナミックなルーキークラスを構成している。

 

世界最高レベルの選手と新たに加わったルーキーたちは、イベントが始まると、パイプラインのスペシャリストであるワイルドカードのモアナ・ジョーンズ・ウォン(HAW)とバロン・マミヤ(HAW)、そしてパイプラインでの実績あるチャージャー、ミゲル・トゥデラ(PER)と対戦する。

 

 

カノアのヒートは変更に。

 

 

また日本人として唯一のCTサーファーであり、オリンピック銀メダリストの五十嵐カノアは、ラウンド1のヒート8にクレジットされ、対戦相手はキング、ケリー・スレーターと対戦する予定だったが、変更になっており、カノアのヒートは7ヒートでセス・モニーツとカルロス・ムニョスと対戦予定。

 

2016年のルーキーイヤーのパイプでケリーを破り、準優勝を果たした経験のあるカノア。今シーズンも期待がかかる。今シーズンCT初戦でカノアが、どんなパフォーマンスを見せてくれるか。今から楽しみだ。

 

 

また、JPSAグランドチャンピオンの経験もある柄沢明美さんを母に持つハーフのオーストラリア人サーファーのコナー・オレアリーはH3にクレジットされている。

 

 

いよいよ今シーズンのプロサーフィンがスタートする。

 

 

Billabong Pro Pipeline Women’s Opening Round Matchups:
Heat 1: Sally Fitzgibbons (AUS), Courtney Conlogue (USA), Molly Picklum (AUS)
Heat 2: Tatiana Weston-Webb (BRA), Gabriela Bryan (HAW), Malia Manuel (HAW)
Heat 3: Carissa Moore (HAW), Brisa Hennessy (CRI), Moana Jones Wong (HAW)
Heat 4: Johanne Defay (FRA), Isabella Nichols (AUS), Luana Silva (HAW)
Heat 5: Stephanie Gilmore (AUS), Tyler Wright (AUS), India Robinson (AUS)
Heat 6: Caroline Marks (USA), Lakey Peterson (USA), Bettylou Sakura Johnson (HAW)

Billabong Pro Pipeline Men’s Opening Round Matchups:
Heat 1: Jordy Smith (ZAF), Ezekiel Lau (HAW), Owen Wright (AUS)
Heat 2: Griffin Colapinto (USA), Liam O’Brien (AUS), Matthew McGillivray (ZAF)
Heat 3: Morgan Cibilic (AUS), Connor O’Leary (AUS), Caio Ibelli (BRA)
Heat 4: Conner Coffin (USA), Jake Marshall (USA), Barron Mamiya (HAW)
Heat 5: Italo Ferreira (BRA), Callum Robson (AUS), Miguel Tudela (PER)
Heat 6: Filipe Toledo (BRA), Samuel Pupo (BRA), Ivan Florence (HAW)
Heat 7: Kanoa Igarashi (JPN), Seth Moniz (HAW), Carlos Munoz (CRI)
Heat 8: Frederico Morais (PRT), Miguel Pupo (BRA), Jackson Baker (AUS)
Heat 9: John John Florence (HAW), Jadson Andre (BRA), Joao Chianca (BRA)
Heat 10: Jack Robinson (AUS), Kelly Slater (USA), Lucca Mesinas (PER)
Heat 11: Kolohe Andino (USA), Ethan Ewing (AUS), Imaikalani deVault (HAW)
Heat 12: Leonardo Fioravanti (ITA), Deivid Silva (BRA), Nat Young (USA)

 

Billabong Pro Pipelineのウェイティング期間は現地時間の1月29日からスタートする。

 

男子Billabong Pro Pipeline

女子Billabong Pro Pipeline