カリッサ・ムーアが本日唯一のエクセレント。女子ベスト4決定。ビラボン・プロ・パイプライン大会4日

カリッサ・ムーア WSL / Brent Bielmann 

BANZAI PIPELINE、オアフ島、ハワイ/アメリカ   2022年2月2日(水) – ワールド・サーフ・リーグ(WSL)の2022年チャンピオンシップ・ツアー(CT)開幕戦である「Billabong Pro Pipeline(ビラボン・プロ・パイプライン)」は大会4日目。

 

Day 4 Highlights Billabong Pro Pipeline

 

6~12フィートのコンディションの中、女子ラウンドオブ16と女子クオーターファイナルが終了。男子はオフ。女子のベスト4が決定し、タイラー・ライト(AUS)、モアナ・ジョーンズ・ウォン(HAW)、カリッサ・ムーア(HAW)、レイキー・ピーターソン(AUS)がセミファイナルへ勝ち進んだ。

 

Billabong Pro Pipeline」のネクストコールは、現地時間2月4日(金)午前7時50分(HST)。明日2月3日(木)は大会は行われない。

 

5度のWSLチャンピオンであるカリッサ・ムーアが圧倒

 

カリッサ・ムーア WSL / Brent Bielmann

 

今日の大会でエクセレントをスコアした唯一のサーファーである5度のWSLチャンピオンであるカリッサ・ムーア(HAW)は、バックドアで素晴らしいパフォーマンスを披露。見事セミファイナル進出を決めた。

 

べサニー・ハミルトン WSL / Brent Bielmann

 

ムーアは、ステファニー・ギルモア(AUS)に代わって急遽出場が決まったインターナショナル・サーフィン・アイコンのベサニー・ハミルトン(HAW)と対戦。

 

ムーアはパイプラインでミッドレンジ・スコアでヒートをスタート。その後、バックドアに移動し、ディープバレルで完璧に近い9.50(10点満点)をスコアし、クオーターファイナルへ勝ち上がった。

 

カリッサ・ムーア WSL / Brent Bielmann

 

「正直、今朝はとても緊張していましたが、泣くことで緊張と不安が解消されました。水面が落ち着き、太陽が出てきて、とてもいい天気になったので嬉しかったです。リーフの上では多くのエネルギーを感じることができますし、さらにそこには多くの歴史があります。サーファーであれば、ここでサーフィンをしたいし、自分自身を向上させたいと思うでしょう」。

 

バックドアを攻めるカリッサ・ムーア WSL / Brent Bielmann

 

その後、ムーアはセミファイナル進出をかけて、ブリサ・ヘネシー(CRI)と対戦。ヘネシーはラウンドオブ16でルーキーのガブリエラ・ブライアン(HAW)に勝利し、クオーターファイナル進出を決めた。ムーアは、スローなコンディションの中、バックドアのエクセレントな波に乗り、残り時間6分で8.33をマークしてヘネシーに勝利した。

 

「残りのウェイティング・ピリオドがかなり残っているので、それがどうなるか楽しみです。あまり大きくならないことを願っています」とムーアは付け加えた。

 

 

女子ランキングが大きく変動

 

タチアナはモアナに敗退。 WSL / Brent Bielmann

 

世界ランキング2位のタチアナ・ウエストン-ウェブ(BRA)と世界ランキング3位のサリー・フィッツギボンズ(AUS)は、ラウンドオブ16でローカル選手に敗退。

 

フィッツギボンズはマリア・マニュエル(HAW)に、ウェストン・ウェブはモアナ・ジョーンズ・ウォン(HAW)に敗れた。マニュエルとウォンは、バックドア・バレルのハンティングに集中し、2人ともクオーターファイナルに楽々と進出を果たした。

 

タイラー・ライト WSL / Brent Bielmann

 

しかし、マヌエルの快進撃もここまで。クオーターファイナルでは、2度のWSLチャンピオンであるタイラー・ライト(AUS)に敗退となった。ライトは、ルーキーのインディア・ロビンソン(AUS)が持病のために競技を棄権したため、ラウンドオブ16を通過してクォーターファイナルに進んだ。ライトは40分のヒートを一人でサーフィンする機会を得て、素晴らしいバックドア・バレルを決めて5.50をスコアした。

 

モアナ・ジョーンズ WSL / Brent Bielmann
モアナ・ジョーンズ WSL / Heff

 

またワイルドカードのモアナ・ジョーンズ・ウォンは、クオーターファイナルでCT2年目のイザベラ・ニコルズ(AUS)と対戦。5.67(10点満点中)をマーク。さらに2本目の5.67のスコアし、ニコルズを追い込んだ。しかし、ニコルズは、ヘビーなバックドアの波で7.67をスコアするも時既に遅し。ウォンがセミファイナル進出を決めた。

 

レイキー・ピーターソン WSL / Heff
ジョアン・ディフェイ WSL / Brent Bielmann

 

世界ランキング7位のレイキー・ピーターソン(USA)が世界ランキング4位のジョアン・ディフェイ(FRA)と対戦。ディフェイが最後の数秒までリードしていたが、ピーターソンがブザービーター、バックドア・ギフトを決めて勝利を収め、準決勝に進出を果たした。

 

男子Billabong Pro Pipeline

女子Billabong Pro Pipeline

 

ビラボン・プロ・パイプライン・ウィメンズ・セミファイナルの組み合わせ
HEAT 1:タイラー・ライト(AUS)対モアナ・ジョーンズ・ウォン(HAW)
HEAT 2:カリッサ・ムーア(HAW)対レイキー・ピーターソン(USA)

ビラボン・プロ・パイプライン・メンズ・QFの組み合わせ
HEAT 1:ケリー・スレーター(アメリカ)対五十嵐カノア(日本)
HEAT 2:ミゲル・プポ(BRA)対ルッカ・メシナス(PER)
HEAT 3:セス・モニーツ(HAW)対ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)
HEAT 4:カイオ・イベリ(BRA)対サミュエル・プポ(BRA)

 

 

ビラボン・プロ・パイプライン・ウィメンズ・Round of 16の結果
HEAT 1:マリア・マニュエル(HAW)8.73 DEF. サリー・フィッツギボンズ(AUS)7.06
HEAT 2:タイラー・ライト(AUS)8.27 DEF. インディア・ロビンソン(AUS)
HEAT 3:モアナ・ジョーンズ・ウォン(HAW)10.77 DEF. タチアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)9.44
HEAT 4:イザベラ・ニコルズ(AUS)11.06 DEF. ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)7.03
HEAT 5:カリッサ・ムーア(HAW)14.67 DEF. ベサニー・ハミルトン(HAW)2.23
HEAT 6:ブリサ・ヘネシー(CRI)9.16 DEF. ガブリエラ・ブライアン(HAW)5.03
HEAT 7:ジョアン・デフェイ(FRA)12.94 DEF. モリー・ピクラム(AUS)11.17
HEAT 8:レイキー・ピーターソン(アメリカ)13.83 DEF. ルアナ・シルバ(HAW)2.20

ビラボン・プロ・パイプライン・ウィメンズ・クォーターファイナルの結果。
HEAT 1:タイラー・ライト(AUS)5.77 DEF. マリア・マニュエル(HAW)4.97
HEAT 2:モアナ・ジョーンズ・ウォン(HAW)11.34 DEF. イザベラ・ニコルズ(AUS)10.44
HEAT 3 カリッサ・ムーア(HAW) 13.33 DEF. ブリサ・ヘネシー(CRI)4.37
HEAT 4:レイキー・ピーターソン(アメリカ)8.70 DEF. ジョアン・デフェイ(FRA)6.90