カリフォルニア州ハンティントンビーチ／アメリカ（2021年9月23日木曜日） – 2021年ワールド・サーフ・リーグ（WSL）チャレンジャー・シリーズ（CS）の開幕戦である「USオープン・オブ・サーフィン ハンティントンビーチ presented by Shiseido」は、2～3フィートのウインディン・コンディションの中、男女のラウンド2が終了。女子はベスト16、男子はベスト24が決定した。
USオープン大会４日目ハイライト映像
男子ラウンド２のヒート12で五十嵐カノアは、リーフ・ヒーズルウッド、エヴァン・ガイゼルマン、ケイド・マトソンと対戦。サンクレメンテ出身である19歳のケイド・マトソンがヒートを先制。カノアはインサイドのエアを決められずスコアが伸ばせず後手に回った。
ヒート後半まで４位を強いられていたカノアだったが、しっかりとエアリバースを決めるなどしスコアを揃える。しかし、最後まで３位を強いられる展開。ニード5.47で残り時間３分で掴んだラストウェイブ。アウトサイド１発、インサイドで３発のクリティカル・ターンを決めて6.43をスコア。逆転２位でラウンドアップを決めた。
脇田紗良がヒートスコア14.03でベスト１６進出。
男子に続けて行われた女子のラウンド２では、H5に脇田紗良、H8では都筑有夢路と松田詩野が同じヒートで対戦となった。
脇田は、ポルトガルのヨランダ・ホプキンス、ゾーイ・マクドゥーガル、ケアラ・トモダ・バナートと対戦。他の選手がベスト２を揃える中でじっくりと波を待った脇田は、ファーストライドで7.00をスコア。更にベストスコアを7.03に塗り替えて、トップでラウンドアップを果たした。
脇田が大きなターンをするたびに、ビーチにいたサポーターから歓声が上がった。
「ビーチの応援団の声が聞こえてきて、ヒートの前半は1本も捕らえられず、とても緊張しました。あの7点のライディングで自信をつけて、そのあとすぐにバックアップも出来たので、楽しいヒートでした。
彼女たちが同じセットを取れば、私と同じかそれ以上のスコアが出ることはわかっていたので、あとは他のスコアよりも良い波を見つけることを考えていました。うまくいってよかったし、あのヒートを乗り切れてよかったです」。
脇田はラウンド３のヒート５でアリアン・オチョアと対戦する。
都筑有夢路は、インターフェアを取られて勝利を逃す。
H8で同じヒートで対戦となった都筑有夢路と松田詩野は、アリッサ・スペンサーとフィリッパ・アンダーソンといった強豪と対戦。ヒートはスペンサーがオープニングライドで6.67という高得点をスコアしてスタート。更にスペンサーは8.17のエクセレントをスコアして、下位の選手をコンビネーションに追い込んだ。
こうなるとヒートの後半戦は２位争いという展開となり、２位に都筑、３位に松田、４位にアンダーソンのまま終盤へ。都筑も松田もサーフィンの調子は良さそうだが、インサイドまでつながる波を掴めずスコアが伸びない。
ヒート終了間際にまさかの展開に。順位は変わらず、この３人は僅差で誰が勝ち上がってもおかしくない状況だった。しかし、優先権のあるスペンサーがレフトに、２位の都筑は同時にライトにテイクオフ。
そこからスペンサーがインサイドに向かい、ライトに繋いだことで、同じくライトにいた都筑はインターフェアを取られてセカンドウェイブをカットされ４位に転落。
ラストライドでアンダーソンが逆転２位。松田は３位。２位だった都筑はラウンドアップ目前にミスを侵し、悔しい敗退となった。
明日の大会5日目は、現地時間午前7時、日本時間の23時にファーストコール。男子のラウンド3が午前7時35分（PDT）のスタートが予定で、女子のラウンド3はスタンバイとなる。
明日は、男子 R3のH1に村上舜、H4 大原洋人、H12 五十嵐カノア。女子R3 H5に脇田紗良が登場。がんばれ！日本！
男子：US Open of Surfing Huntington Beach presented by Shiseido
女子：US Open of Surfing Huntington Beach presented by Shiseido
男子ラウンド３ヒート
ヒート1：村上舜、イマイカラニ・デボルト、カルム・ロブソン
ヒート4： エゼキール・ラウ、大原洋人、アレックス・リベイロ
ヒート7：コール・ハウシュマンド、五十嵐カノア、エドガード・グロッジア
女子のラウンド３ヒート
男子：US Open of Surfing Huntington Beach presented by Shiseido
女子：US Open of Surfing Huntington Beach presented by Shiseido
