USオープンを2度制覇した五十嵐カノアが来週開幕する2021年大会で3度目の勝利を目指す熱いメッセージを公開

2018年のUSオープンで2度目のタイトルを獲得して雄叫びをあげたカノア。今回もこの雄叫びが観れるのか。© WSL / Sherman

カリフォルニア州ハンティントンビーチ/アメリカ(2021年9月16日木曜日) 「USオープン・オブ・サーフィン ハンティントンビーチ presented by Shiseido」が、2021年のWSLチャレンジャーシリーズ(CS)の開幕戦として、9月20日から26日まで開催される。

 

USオープンの会場となるハンティントンビーチ  WSL / Morris

 

今回のイベントには、2度のUSオープン優勝(2017年、2018年)に加え、東京オリンピックで初の銀メダルを獲得した五十嵐カノアが参加する。五十嵐は、日本人として世界の舞台で活躍しているが、歴史的な3度目のUSオープンタイトル獲得に向けて、サーフシティUSAでも圧倒的な存在感を放っている。

 

大会を前に、WSLが世界ランキング8位の五十嵐カノアにインタビューを行った模様を掲載したのでそれを紹介したい。

 

 

9月から10月にかけては、本当のハンティントンを見てもらえるゴールデンタイムなんです。

 

 

WSL:異なるタイムフレームでのイベントと、それを待っている雰囲気はどうですか?

 

カノア:これからが僕たちの時間です(笑)。地元の人たちがビーチを取り戻す時期なんです。6月から8月くらいまでは、観光客や人混みでハンティントンが少し失われてしまう気がします。そして、9月から10月にかけては、本当のハンティントンを見てもらえるゴールデンタイムなんです。

 

気温が高く、毎日美しい夕日が見られ、朝は澄んでいて風も弱く、海にはいつも良いコンボスウェルが入っています。ハンティントンの違った一面を見てもらいたいし、いつもより少しだけ余裕を持って参加してもらいたいと思っています。

 

 

今回のコンテストに向けて、とても意欲的に取り組んでいます。

 

 

WSL:今年は大活躍の年でしたね。世界ランキング8位に入り、オリンピックでは銀メダルを獲得しました。このイベントに向けての心境はいかがですか?

 

カノア:いま競技者としても一人の人間としても、とてもユニークな精神状態にあります。この3週間は、ある意味で休みでした。競技面だけでなく、精神面でも自分のために多くの時間を割いています。サーフィンをしたり、友人と過ごしたりしていましたが、今回のコンテストに向けて、とても意欲的に取り組んでいます。

 

この大会で優勝すれば、ロブ・マチャドとティム・カランに次いで、この大会で3回優勝した唯一の人間になれると思います。自分のヒーローの一人であるブレット(シンプソン)と(2回の優勝を)分かち合えるのは本当に素晴らしいことですが、3回目の優勝をしたいと思います」

 

五十嵐カノア

 

WSL:CTが終わってチャレンジャー・シリーズが始まりますが、年末に向けての抱負や計画を教えてください。

 

カノア:メキシコ以来、かなり大きなリセットをしたような気がします。ある意味、このイベントに向けて自分のマインドセットがどうなるか楽しみです。頭がクリアーなので、自分のペースを気にする必要はありません。

 

これまでUSオープンに出場したときは、シーズンの途中だったので、ペース配分を気にしたり、直後のヨーロッパ大会に集中したりしていました。

 

しかし、今年は1年で最後の大会なので、思い切り自分を追い込むことができ、この大会にとても期待しています。全力を尽くして、地元の皆さんにショーを見せれると思いますし、友人たちも歓迎してくれるでしょう。

 

これまでUSオープンで優勝した年でも、頭の中が別の所にあったので、最高のハンティントンをサーフィンできたとは思えませんでしたが、来週はギアを入れて頑張りたいと思います」。

 

 

USオープン・オブ・サーフィンは、9月20日から26日までカリフォルニア州ハンティントンビーチで開催され、www.WorldSurfLeague.com でライブ放送されます。