大原洋人と村上舜が一回戦を突破。チャレンジャーシリーズ開幕戦「USオープン」がついに開幕

ジャック・ロビンソンPHOTO: © WSL / Kenny Morris

カリフォルニア州ハンティントンビーチ/アメリカ(2021年9月20日月曜日) -ワールド・サーフ・リーグ(WSL)のチャレンジャー・シリーズ(CS)イベントである「USオープン・オブ・サーフィン・ハンティントンビーチ・プレゼンテッド・バイ・シセイドウ」がスタート。本日は男子のラウンド1が行われてヒート18までで終了。

 

2~3フィートのコンディションとはいうが、波数も少なく番狂わせも起きる厳しいコンディションでのスタートとなった。予報では週末に少し波は上がりそうだが、似たようなコンディションで試合が続きそうな気配だ。

 

 

 

大会初日は、カリフォルニアの選手たちが序盤から地元をアピール 。USオープンで過去に準優勝した経験もあるCTサーファーのグリフィン・コラピントが見事なパフォーマンスを披露し、本日のハイエスト・ヒートトータルをマーク。また同じCTサーファーであるコナー・コフィンとコロヘ・アンディーノ、そしてロングビーチ出身のノーラン・ラポザが素晴らしい活躍を見せた。

 

ノーラン・ラポザ Credit: WSL/ Morris
コナー・コフィンPHOTO: © WSL / Kenny Morris
グリフィン・コラピントPHOTO: © WSL / Kenny Morris

 

また、ペルーのオリンピアン、ルッカ・メシナスがスケール感のあるパフォーマンスを披露。チャンピオンシップツアーで活躍したカイオ・イベリも高得点をたたき出した。

 

 

大原洋人と村上舜がラウンド2進出。

 

 

男子のラウンド1ヒート3で村上舜は、ジョシュ・モニーツ、セバスチャン・ジーツ、コディ・ヤングと対戦。今回も波乗りジャパンのコーチを務めた大野修聖がコーチとして帯同。波数は少なくセット間隔が長い感じ。しかもハイタイドで沖で割れた波は途中タルくなり、インサイドまで繋いで最後に大技を仕掛ける構成となる。

 

村上舜

 

村上はオープニングから、ピアに向かってブレイクするレフトを掴み、4つのターンのコンビネーション・マニューバーで6ポイントをスコア。素晴らしいスタートを切る。モニーツもフィンフリーのリエントリーで6.03をスコア、バックアップも4,67とヒートをリード。村上はバックアップを掴めずに3位で後半戦へ。

 

優先権を持ち、じっくりと波を待つ村上だがスコアを伸ばせる波を掴めない。残り5分でつかんだ波でバックハンドでチャージ。最後にワイプアウトするも3.83をスコアして逆転に成功し2位に浮上。3位のヤングの追い上げを振り切り見事ラウンドアップを決めた。

 

大原洋人

ヒート5で大原洋人は、マルコス・コレア、ジェイク・マーシャル、、イアン・クレーンと対戦。大原洋人も村上同様に大野修聖がコーチとしてサポート。大原はスタートからグッドスコアをメイク。インサイド・セクションでフィンフリーの2発のリエントリーを決めて6.43をスコアする。

 

ヒートは前半に5.33と6.47 の2本を揃えたマーシャルがリード。コレアが2位につけ、バックアップを探す大原が3位という展開。後半は波が入らず残り10分を切って、波を掴んだ大原はバックハンドでレフトに振りながら、リフォームする波をライト方向に攻めて5.13をスコア。逆転に成功して2位でラウンドアップを決めた。

 

ヒート7で西修司は、ラムジ・ブキアム、パトリック・グダウスカス、キャラム・ロブソンと対戦。波数が減るなか、ヒート前半はノーライドの西。後半波を掴むもスコアを伸ばせず。優先権を持ち逆転できる波を待ち続けたがスコアリング・ウェイブは入らず。惜しくも4位で敗退となった。

 

 

ヒート10で稲葉玲王は、CTサーファーのコロヘ・アンディーノ、チャーリー・マーティン、ノーラン・ラポザと対戦。稲葉には田中樹がコーチとして帯同している。

 

ヒートはコロヘがスタートから目の覚めるようなエアリバースをメイクして7.50。ラポザもバックハンドで7.43という高得点を叩き出す。コロヘは続けてスタイリッシュなフロントサイド・ブローテールで4.90をスコア。バックアップを素早くに揃えてトップに躍り出る。

 

稲葉玲王

稲葉玲王は、レフトの波を掴みアウトサイドでフォアハンドの鋭い2つのターンを入れて、5.33をスコア。さらにレフトで際どいセクションでターンを見せる稲葉。しかしインサイドでワイプアウトしてスコアが伸ばせない。

 

完全にレフト狙いの稲葉は再びビッグターンを2ターンを入れインサイドまでつなぐも最後が決めきれず4.97。インサイドのフィニッシュが決まらずスコアが伸ばせなかった稲葉は、惜しくも3位で敗退となった。

 

またアジアシードとして出場の和井田理央も2位でラウンドアップを果たしている。

 

 

明日の大会2日目は、現地時間午前7時30分、日本時間の23時30分にファーストコール。男子のラウンド1ヒート19が午前8時5分(PDT)にスタートする予定で、女子のラウンド1はスタンバイ。

 

男子ラウンド1のヒート24には五十嵐カノアがクレジット。女子のラウンド1では H8 野中美波、H10 前田マヒナ、H11 脇田紗良、H12 黒川日菜子、H13 都筑有夢路、H15 松田詩野がクレジットされている。がんばれ!日本!

 

 

ヒート24
五十嵐カノア、トリスタン・ギルボー、シェーン・サイクス、スレード・プレストウィッチ

 

女子のラウンド1
ヒート8
ココ・ホー、野中美波、ソーヤー・リンドブラッド、カロリーナ・メンデス

ヒート10
前田マヒナ、キアラ・トモダ・バナート、アリアン・オチョア、ソル・アギーレ

ヒート11
レイキー・ピーターソン、エヴリン・フート、脇田紗良、ケイトリン・シマーズ

ヒート12
レティシア・カナレス・ビルバオ、黒川日菜子、インディア・ロビンソン、ゾーイ・マクドゥーガル

ヒート13
コートニー・コンローグ、レイチェル・プレスティ、都筑有夢路、ブリアンナ・コープ

ヒート15
ブリサ・ヘネシー、フレイア・プリュム、松田詩野、マケナ・バーク

 

 

男子:US Open of Surfing Huntington Beach presented by Shiseido

女子:US Open of Surfing Huntington Beach presented by Shiseido