CT第7戦「コロナ・オープン・メキシコ」開幕。五十嵐カノアは今季初のラウンド2を強いられる。

五十嵐カノア PHOTO: © WSL / Diz 

メキシコ、オアハカ州、バラ・デ・ラ・クルス(2021年8月10日火曜日) – ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2021年チャンピオンシップ・ツアー(CT)第7戦である「コロナ・オープン・メキシコ presed by Quiksilver」が本日から開幕。3−5フィートのコンディションで男女シード・ラウンドが行われた。

 

 

 

東京オリンピックで銀メダルを獲得した日本期待の五十嵐カノアは、第1ヒートで11回の世界チャンピオンオンであるケリー・スレーターと、東京オリンピック・アメリカ代表として戦ったコロヘ・アンディーノと対戦。

 

バレルをメイクするなど、スタートから果敢にチャージするコロヘ。スレーターもランピッング・カットバックのコンビネーションでスコアを重ねていく。

 

 

カノアはスタート早々にビーチに戻りフィンをチェンジ。その後優先権を持ち波をじっくりと持ち続けた。コンテスト会場に昨晩到着したケリーは、2006年の時のライディングを思い出させるチューブライディングとラウンドハウス・カットバックのコンビネーションで6.50をスコア。

 

それに対して、カノアは最大のセットを掴み、カーヴィングやレイバック・スナップなど多彩なマニューバーを披露しながらインサイドまでつなぎ、ヒートのベストスコアとなるエクセレントに近い7.50をスコア。2位に浮上する。

 

五十嵐カノア PHOTO: © WSL / Diz

 

しかし、残り10分を切って波を掴んだカノアだったが、まさかのワイプアウト。ニード3.5で掴んだラストウェイブに望みを託したが、3.27と僅かに届かず。今シーズン初のエリミネーション・ラウンドR2を強いられることとなった。

 

ケリー・スレーター PHOTO: © WSL / Diz

 

現在、WSLリーダーボードで6位のカノアは3位となり、トライアルで優勝したディエゴ・カデナ(MEX)とピーターソン・クリサント(BRA)とエリミネーション・ラウンドのヒート1で戦う。

 

怪我から復帰し、オリンピックへの準備に専念していたアンディーノは、故コービー・ブライアントに敬意を表してジャージの背番号を「24」に変更し、今日の勝利を手にした。スレーターも2位となり、ラウンドオブ32に進出。

 

 

 

WSLファイナル5に向けての戦いが始まった

 

コロナ・オープン・メキシコ presented by Quiksilver」では、WSLファイナル5への出場権をかけた戦いが本格化している。ディフェンディング・ワールド・チャンピオンでオリンピックの金メダリストであるイタロ・フェレイラ(BRA)と、同じくブラジリアンで2度のWSLチャンピオンであるガブリエル・メディーナは、ともにシーディング・ラウンドを2位で終え、ラウンドオブ32に進出

 

メディーナ PHOTO: © WSL / Heff

 

メディーナはすでにWSLファイナル5への出場権を獲得しているが、現在ランキング2位のフェレイラはまだファイナルへの出場権を獲得していない。

 

フェレイラがメキシコでWSLファイナル5への出場権を獲得するためには、「Corona Open Mexico presented by Quiksilver」のファイナルヒートに進出する必要がある。

 

世界ランキング3位のフィリーペ・トリード(BRA)は、ジェレミー・フローレス(FRA)とワイルドカードのジョニー・コルゾ(MEX)を抑えてトップ通過、WSLファイナルに進出を決めるためには、このイベントで少なくとも3位に入賞する必要がある。

 

 

モーガン・シビリックPHOTO: © WSL / Diz

 

 

今年のルーキーであり、現在WSLリーダーボードの4位であるモーガン・シビリック(AUS)は、ヒート3でデイビッド・シルバ(BRA)とワイルドカードの和井田理央(IND)に勝利し、そのままラウンドオブ32に進出して好調なスタートを切った。9月のリップカールWSLファイナルのために十分なポイントを獲得し、彼の地位を確保するために残ったイベントは2つだけ。

 

 

「今年の初め、自分の目標は2022年の出場権を獲得し、トップ10に入ることでした」とシビリックが言った。「今の目標は100%WSLファイナル5に入ることです。これまでの自分のパフォーマンスにはとても満足していて、自分のボードは調子が良いです。最高に楽しみです。」

 

 

オリンピアンのディフェイ、タティアナ、サリーがWSLファイナル5への出場権をかけて戦う

 

 

 

 

WSLリーダーボードのトップに座る5人の女子のうち、3人がメキシコ滞在中にWSLファイナル5への出場権を獲得することができる。現在の世界ランキング3位のサリー・フィッツギボンズ(AUS)は、「コロナ・オープン・メキシコ」の女子の第1ヒートに勝った。彼女は、このイベントで優勝すれば、リップカールWSLファイナルズへの出場が確定する。

 

ジョアン・ディフェイ(FRA)とタティアナ・ウェストン・ウェッブ(BRA)は、ともにヒートを2位で終え、そのままラウンドオブ16に進出。両者とも、メキシコでファイナルに進出すれば、WSLファイナル5への出場権を獲得できる。

 

4度のWSLチャンピオンであり、オリンピックの金メダリストでもあるカリッサ・ムーア(HAW)は、すでに出場権を獲得しており、リップカールWSLファイナルの最高のシードポジションを得るために、ランキング1位をキープすることを目指してメキシコでサーフする。

 

 

マイキー・ライト、メキシコ大会を最後にコンペから離脱

 

 

 

シーディング・ラウンドのヒート8で、兄のオーウェン・ライト(AUS)とヤゴ・ドラ(BRA)と対戦し勝利したマイキー・ライト(AUS)は、メキシコでのイベントを最後にチャンピオンシップ・ツアーを止めることを発表した。

 

「これがチャンピオンシップ・ツアーでの最後のイベントになります」とライトが言った。「フリーサーフィンに戻って、スウェルを追いかけて、ビデオを作るつもりです。CTへの出場権を得るのがとても早かったので、自分がここにいたいかどうかを考える時間もありませんでした。だから、これからの数ヶ月は本当にワクワクしていて、自分にできることをみんなに見せて、楽しんでいきたいと思っています。」

 

 

ネクストコールは、日本時間8月11日の夜9:15 

Next Call @ Aug 11, 2021 9:15 pm JST*

 

 

Corona Open Mexico Men’s Seeding Round 1 Results:

HEAT 1: Kolohe Andino (USA) 13.60 DEF. Kelly Slater (USA) 11.00, Kanoa Igarashi (JPN) 10.77
HEAT 2: Griffin Colapinto (USA) 13.00 DEF. Lucca Mesinas (PER) 11.73, Jadson Andre (BRA) 9.43
HEAT 3: Morgan Cibilic (AUS) 10.00 DEF. Rio Waida (IDN) 9.70, Deivid Silva (BRA) 8.27
HEAT 4: Filipe Toledo (BRA) 13.46 DEF. Jeremy Flores (FRA) 11.33, Jhony Corzo (MEX) 6.87
HEAT 5: Mateus Herdy (BRA) 14.13 DEF. Italo Ferreira (BRA) 13.93, Peterson Crisanto (BRA) 13.03
HEAT 6: Jack Robinson (AUS) 13.83 DEF. Gabriel Medina (BRA) 10.13, Diego Cadena (MEX) 7.90

HEAT 7: Adrian Buchan (AUS) 11.83 DEF. Conner Coffin (USA) 11.77, Matthew McGillivray (ZAF) 11.34
HEAT 8: Mikey Wright (AUS) 12.73 DEF. Owen Wright (AUS) 11.80, Yago Dora (BRA) 10.76
HEAT 9: Caio Ibelli (BRA) 13.77 DEF. Frederico Morais (PRT) 12.77, Alex Ribeiro (BRA) 8.87
HEAT 10: Leonardo Fioravanti (ITA) 15.17 DEF. Ryan Callinan (AUS) 10.13, Connor O’Leary (AUS) 9.50
HEAT 11: Ethan Ewing (AUS) 15.16 DEF. Michel Bourez (FRA) 12.40, Adriano de Souza (BRA) 12.06
HEAT 12: Miguel Pupo (BRA) 11.43 DEF. Wade Carmichael (AUS) 11.37, Seth Moniz (HAW) 10.46

 

Corona Open Mexico Women’s Seeding Round 1 Results:

HEAT 1: Sally Fitzgibbons (AUS) 14.27 DEF. Silvana Lima (BRA) 12.90, Keely Andrew (AUS) 11.96
HEAT 2: Malia Manuel (HAW) 14.93 DEF. Johanne Defay (FRA) 11.00, Shelby Detmers (MEX) 7.43
HEAT 3: Carissa Moore (HAW) 14.96 DEF. Bronte Macaulay (AUS) 12.60, Regina Pioli (MEX) 5.07
HEAT 4: Courtney Conlogue (USA) 14.24 DEF. Tatiana Weston-Webb (BRA) 11.24, Macy Callaghan (AUS) 8.30
HEAT 5: Stephanie Gilmore (AUS) 13.07 DEF. Brisa Hennessy (CRI) 12.60, Isabella Nichols (AUS) 10.94
HEAT 6: Caroline Marks (USA) 15.03 DEF. Tyler Wright (AUS) 11.97, Sage Erickson (USA) 11.53

 

Corona Open Mexico Men’s Elimination Round 2 Matchups:

HEAT 1: Kanoa Igarashi (JPN) vs. Peterson Crisanto (BRA) vs. Diego Cadena (MEX)
HEAT 2: Yago Dora (BRA) vs. Deivid Silva (BRA) vs. Jhony Corzo (MEX)
HEAT 3: Adriano de Souza (BRA) vs. Jadson Andre (BRA) vs. Alex Ribeiro (BRA)
HEAT 4: Seth Moniz (HAW) vs. Matthew McGillivray (ZAF) vs. Connor O’Leary (AUS)

 

Corona Open Mexico Women’s Elimination Round 2 Matchups:

HEAT 1: Isabella Nichols (AUS) vs. Macy Callaghan (AUS) vs. Regina Pioli (MEX)
HEAT 2: Keely Andrew (AUS) vs. Sage Erickson (USA) vs. Shelby Detmers (MEX)

 

詳細については、WorldSurfLeague.comをご覧ください。

男子:Corona Open Mexico presented by Quiksilver

女子:Corona Open Mexico presented by Quiksilver