CT再開。第7戦「コロナ・オープン・メキシコ」8月10日開幕。五十嵐カノアはR1でケリーと対戦。

Corona Open Mexico

オリンピックの余韻に浸りつつ、サーフィン界は今シーズンの世界タイトルを決定すべく、イベントが再開されていく。ワールドサーフリーグ(WSL)の2021年チャンピオンシップ・ツアー(CT)第7戦となる「コロナ・オープン・メキシコ presented by Quiksilver」が現地時間8月10日から8月19日まで開催される

 

本イベントは、メキシコ・オアハカ州のシエラマドレの端に位置する素晴らしいシリンダーバレルを形成するライトハンダーのポイントブレイク「バラ・デ・ラ・クルス」で開催、世界最高のサーファーたちが15年ぶりに、この地で戦うこととなる。

 

 

これは2006年にメキシコのバラ・デ・ラ・クルスでCTイベントが行われ、アンディ・アイアンズが優勝した時の映像。

 

 

オリンピック・サーファーがチャンピオンシップ・ツアー・イベントに出場

 

イタロ・フェレイラ PHOTO: © WSL / Dunbar

 

東京オリンピックの金メダリストである、カリッサ・ムーア(HAW)とイタロ・フェレイラ(BRA)は、2021年のCTとワールドタイトル・キャンペーンにフォーカス。また、オリンピックで成功を収めた銀メダルの五十嵐カノア(JPN)と銅メダルのオーウェン・ライト(AUS)もCTイベントに集中する。

 

ムーア、フェレイラ、五十嵐、ライトのメダリスト4人は、「コロナ・オープン・メキシコ presented by Quiksilver」で、世界タイトル獲得に向けてCTでの戦いを再開する。金メダルを獲得したムーアは、現在世界ランキング1位で、すでにWSLファイナル5への出場を決めており、フェレイラは現在世界ランキング2位で、オリンピック・メダリストとしてメキシコに臨む。

 

 

「世界チャンピオンになって日本を旗を振りたい。」五十嵐カノア

 

 

五十嵐カノア PHOTO: © WSL / Dunbar

 

今回のオリンピックでは、惜しくも金メダルには届かなかったが、オリンピック史上初のサーフィン男子銀メダリストになった五十嵐カノア。彼は現在世界ランキング6位で、今回のメキシコと次のタヒチで成績を上げて、ランキング5位に入れば、世界チャンピオン決定戦である「WSLファイナル」に出場することができる。だから今回のメキシコは絶対に負けられない。

 

今回のイベントでは、ラウンド1のヒート1にクレジットされたカノアは、キング、ケリー・スレーターとオリンピックでも対戦したコロヘ・アンディーノの対戦する。がんばれ!カノア!

 

 

 

オリンピック終了後の記者会見でカノアはこうコメントしている。「今シーズンはCTイベントが3試合(ファイナルを含め)残っています。オリンピックでは勉強になったことがたくさんありましたし、自分を信じてやれば、世界のトップ・パフォーマンスが披露できることを確信できました。

 

大きなプレッシャーの中で良いパフォーマンスを見せられたことは、一生自信を持ってやっていけると感じました。今年、世界チャンピオンになれるチャンスがまだあるので、それを目指していきたいです。オリンピックでは銀メダルだったけど、世界チャンピオンになって日本を旗を振りたいです。」

 

 

 

ワイルドカードとリプレイスメント

 

 

インドネシアの和井田理央

 

長年CTに出場し、世界タイトルを争ってきたジュリアン・ウィルソン(オーストラリア)は先日、プロサーフィンからの無期限の離脱を発表し、東京オリンピック出場を境に、2021年のCTの残りの試合からも去った。これに伴い、WSLのリプレイスメントであるマイキー・ライト(オーストラリア)が、リップカールWSLファイナルを前に、今シーズンの残りのCT2戦に出場することとなった。

 

またジュリアン・ウィルソン以外にも、レイキー・ピーターソン、ニッキー・ヴァン・ダイク、ジョン・ジョン・フローレンス、ジョーディ・スミス、ジャック・フリーストーンなど、チャンピオンシップ・ツアーのスター選手が今回のイベントを欠場。

 

このため出場枠が広がり、東京オリンピックに出場したブラジルのシルヴァナ・リマ、ペルーのルッカ・メシナス、インドネシアの和井田理央、それに加えてブラジルのマテウス・ハーディもリプレイスで出場することとなった。

 

メキシカン・ワイルドカードのふたり

 

 

またメキシコの地元サーファーたちによる、男女トライアルイベントが行われ、ディエゴ・カデナとシェルビー・デトマーズがトライアルの勝者となり、ワイルドカードをゲット。女子は準優勝者であるレジーナ・ピオリも出場が決定。長年のパートナーであるコロナ社からワイルドカードを獲得したジョニー・コラゾも出場することが決まっている。

 

ピオリとデトマーズは、チャンピオンシップ・ツアーでサーフィンをした初めてのメキシコ出身の2人の女性であり、その地元の知識を生かして、このイベントでWSLファイナル5への進出を狙う選手たちに大混乱をもたらす可能性がある。

 

 

都筑有夢路は、9月からスタートするCSにフォーカス

 

都筑有夢路

 

また、今回のオリンピックで銅メダルを獲得して、一気に世界的に注目度の上がった都筑有夢路は、今回のCTイベントは出場しない意向を示している。

 

オリンピック後の記者会見で都筑有夢路は、「来年のCTは絶対に出たいと思っているので、今はCS(チャレンジャーシリーズ)の方にフォーカスをしていきたいなと思っています。CSで良い結果を残して、来年は確実にCTに出れるようにしたいと思っています。」とコメントしている。

 

都筑は来シーズンのCT入りを確実にするため、まずは9月20日からカリフォルニアのハンティントンビーチでスタートするCS初戦の「USオープン」に目標を定めている。がんばれ!アムロ!

 

 

コロナ・オープン・メキシコpres.byクイックシルバー・ウイメンズ・シード・ラウンド1

ヒート1:サリー・フィッツギボンズ(AUS)、キーリー・アンドリュー(AUS)、シルバナ・リマ(BRA)
ヒート2:ジョアン・デファイ(FRA)、マリア・マニュエル(HAW)、シェルビー・デトマーズ(MEX
ヒート3:カリッサ・ムーア(HAW)、ブロンテ・マコーレー(AUS)、レジーナ・ピオリMEX
ヒート4:タティアナ・ウェストン・ウェッブ(BRA)、コートニー・コンローグ(USA)、メイシー・キャラハン(AUS
ヒート5:ステファニー・ギルモア(AUS)、イザベラ・ニコルズ(AUS)、ブリサ・ヘネシー(CRI
ヒート6:キャロライン・マークス(USA)、タイラー・ライト(AUS)、セージ・エリクソン(USA

 

コロナ・オープン・メキシコpres.byクイックシルバー・メンズ・シード・ラウンド1

ヒート1:五十嵐カノア(JPN)、コロヘ・アンディーノ(USA)、ケリー・スレーター(USA)
ヒート2:グリフィン・コラピント(USA)、ジャドソン・アンドレ(BRA)、ルッカ・メシナス( PER)
ヒート3:モーガン・シビリック(AUS)、デイビッド・シルバ(BRA)、和井田理央(IND)
ヒート4:フィリペ・トリード(BRA)、ジェレミー・フローレス(FRA)、ジョニー・コラゾ(MEX)
ヒート5:イタロ・フェレイラ(BRA)、ピーターソン・クリサント(BRA)、マテウス・ハーディ(BRA)

ヒート6:ガブリエル・メディナ(BRA)、ジャック・ロビンソン(AUS)、ディエゴ・カデナ(MEX)
ヒート7:コナー・コフィン(アメリカ)、マシュー・マクギリブレイ(ZAF)、エイドリアン・バカン(AUS
ヒート8:ヤゴ・ドラ(BRA)、オーウェン・ライト(AUS)、マイキー・ライト(AUS)
ヒート9:フレデリコ・モライス(PRT)、カイオ・イベリ(BRA)、アレックス・リベイロ(BRA)
ヒート10:ライアン・カリナン(AUS)、レオナルド・フィオラバンティ(ITA)、コナー・オリアリー(AUS)
ヒート11:エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)、イーサン・ユーイング(AUS)、ミシェル・ボレーズ(FRA
ヒート12:セス・モニーツ(HAW)、ミゲル・プポ(BRA)、ウェイド・カーマイケル(AUS

 

詳細については、WorldSurfLeague.comをご覧ください。

男子:Corona Open Mexico presented by Quiksilver

女子:Corona Open Mexico presented by Quiksilver