ジョアン・ディフェイとフィリーペ・トリードが優勝。CT第6戦「Jeep サーフランチプロ」大会最終日

勝利を仲間と喜ぶフィリーペ PHOTO: © WSL / Heff

レモー、カリフォルニア、アメリカ(2021年6月20日) ワールド・サーフ・リーグ(WSL)のチャンピオンシップ・ツアー(CT)第6戦であり、来月東京で開催されるサーフィンのオリンピック・デビューに向けた最終イベントである「Jeep サーフランチプロ presented by Adobe」でジョアン・ディフェイ(FRA)とフィリーペ・トリード(BRA)が勝利をつかんだ。

 

Finals Day Highlights From The Jeep Surf Ranch Pro presented by Adobe

 

ジョアン・ディフェイ PHOTO: © WSL / Heff

 

ディフェイは、ファイナルで4度のWSLチャンピオンであるカリッサ・ムーア(HAW)を僅差で破った。2人のオリンピック・クオリファイ・ペアは、8ポイント・ライドでバトルを繰り返したが、ディフェイの8.70が勝利を決定づけた。

 

ジョアン・ディフェイ PHOTO: © WSL / Heff

 

サーフ・ランチで女性のレベルの高さに本当に感動しました。

 

 

この勝利により、ディフェイは世界ランキングを5位から2位に上げ、WSLファイナル5への出場権獲得に一歩近づいた。ディフェイの今日の結果は、彼女のキャリアの中で4回目のCT優勝であり、今シーズンのベストリザルツであり、サーフランチ2度目のファイナル進出となった。

 

「ここサーフ・ランチでの女性サーフィンのレベルの高さに本当に感動しました。カリッサ、サリー、タティの3人が素晴らしい仕事をしてくれました。2試合連続でファイナルを戦うのは初めてのことで、結果にはとても満足しています。」とディフェイが言った。

 

 

ジョアン・ディフェイ PHOTO: © WSL / Heff

 

「ジョアンは優勝する気満々だった」とムーアがコメント。「彼女はまさにプールの女王で、常に何をすべきかを知っています。彼女は非常にタイミングが良く、今日は彼女の勝利を見ることができて本当に良かったです」。

 

カリッサ・ムーア「リップカールWSLファイナルズ」出場確定

 

 

準優勝したムーアは、世界ランキング1位をキープし、9月に開催される世界タイトルを争う「リップカールWSLファイナルズ」のWSLファイナル5としての出場権を正式に獲得した。

 

 

Carissa Moore First Surfer To Clinch Spot In Rip Curl WSL Finals

 

「最高の気分です」とムーアが言った。「トップ5に入ってリップカールWSLファイナルズに出場することが、今年のスタートからの大きな目標でしたから、とても嬉しいです。予選を通過できたことは素晴らしいことですが、世界チャンピオンになるためには、まだやるべきことがたくさんあります」。

 

勝利を仲間と喜ぶフィリーペ PHOTO: © WSL / Heff

 

メディーナに勝つことは僕にとって大きな意味があることなんです

 

今回のイベントのフォームサーファーであるトリードは、サーフランチで圧倒的なパフォーマンスを見せて勝利を手に入れた。トリードは、過去2回のイベントファイナルの再戦となったブラジル勢同士のファイナルで、仲間のガブリエル・メディーナ(BRA)と対戦した。

 

Dark Artsカーボンを使うフィリーペ・トリード PHOTO: © WSL / Nolan

 

今回、トリードはパーフェクトに近い9.67とエクセレントの8.27をスコアして、2度のWSLチャンピオンを圧倒。今年2度目の優勝を果たし、WSLランキングでは、今回9位タイのWSLチャンピオン、イタロ・フェレイラ(BRA)と2位のメディーナに次いで3位に浮上した。

 

フィリーペとメディーナ PHOTO: © WSL / Heff

 

「サーフ・ランチでのCTファイナルは3回目ですが、過去2回はガブリエルに負けていました」とトリードが言った「今回、優勝できて本当に良かったです。ガブリエルは今年ずっとショーを続けていて、既にトレッスルズのWSLファイナル5に進出しているので、彼に勝つことは僕にとって大きな意味があることなんです」。

 

 

プレッシャーがあるからこそ、すべてが面白くなる

 

ガブリエル・メディーナ PHOTO: © WSL / Nolan

 

すでにWSLファイナル5への出場を決めているメディーナは、2018年と2019年のサーフランチのイベントで優勝しており、今日までサーフランチでは無敗だった。メディーナの今回の準優勝は、今シーズンの6つのイベントのうち5回目の決勝進出となる。

 

「サーフランチのコンテストは、素晴らしい波があるのでいつも楽しいですね」とメディーナが言った。「ここでは、プレッシャーがあるからこそ、すべてが面白くなるのだと思います。フェリーペと僕はいつもここで最高のバトルをしています。彼は見ていて一番好きなサーファーです」。

 

 

 

 

女子セミファイナルでは、オリンピック出場権を獲得した4名が対戦し、ムーアとディフェイがそれぞれエクセレントな8.50をマークしてファイナルに進出。サリー・フィッツギボンズ(AUS)とタティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)は、3位タイでイベントを終えた。

 

ロットネストで優勝した後、世界ランキング2位となったフィッツギボンズだったが、今回の結果で1つ順位を下げて3位へ。同じく、ここまで1勝のウェストン・ウェブも3位から4位に後退した。

 

 

五十嵐カノアが3位で世界ランク6位へ

五十嵐カノア PHOTO: © WSL / Nolan

 

男子のセミファイナルでは、8名のサーファーがファイナル進出をかけて戦った。五十嵐カノア(JPN)は、僅か1ポイント差でファイナル進出を逃し、3位となり、WSLランキングを3つ上げて6位となった。五十嵐は今後、リセットしてオリンピックキャンペーンに集中することになる。

 

五十嵐カノアは3位でフィニッシュ。世界ランク6位にアップ。CT第6戦「Jeep サーフランチプロ」大会最終日

 

 

Yago Dora Goes Near-Perfect, Lays Down Massive 9.50 On The Left At The Surf Ranch

 

ヤゴ・ドラ(BRA)は、セミファイナルでパーフェクトに近い9.73という今大会最高のシングルウェイブ・スコアを叩き出したが、それをバックアップするスコアを出せず、5位タイでイベントを終えた。ドラもまた今シーズンの最高結果を残し、世界ランキングを2つ上げて8位となっている。

 

優勝したフィリーペとジョアン PHOTO: © WSL / Heff

 

Jeep Surf Ranch Pro pres. By Adobe 男子結果。
1. フィリーペ・トリード(BRA)17.94
2. ガブリエル・メディーナ(BRA) 10.60

 

Jeep Surf Ranch Pro pres. By Adobe 女子結果
1. ジョアン・ディファイ(FRA)16.63
2. カリッサ・ムーア(HAW) 16.23

 

ファイナリスト PHOTO: © WSL / Heff

 

男子セミファイナル結果
1. フィリーペ・トリード(BRA)17.74
2. ガブリエル・メディーナ(BRA) 18.10
3. 五十嵐カノア(JPN) 16.93
4. グリフィン・コラピント(USA) 16.50
5. エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA) 14.47
6. ヤゴ・ドラ(BRA) 13.06
7. イーサン・ユーイング(AUS) 12.77
8. ケリー・スレーター(USA)11.53

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女子セミファイナル結果
1. ジョアン・ディフェイ(FRA)16.07
2. カリッサ・ムーア(HAW)15.90
3. タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)15.77
4. サリー・フィッツギボンズ(AUS)15.33

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WSL女子チャンピオンシップ・ツアー・リーダーボード トップ5:

  1. カリッサ・ムーア 43,855 pts
  2. ジョアン・デフェイ 34,635 pts
  3. サリー・フィッツギボンズ 34,270 pts
  4. タティアナ・ウェストン・ウェブ 33,625 pts
  5. ステファニー・ギルモア 29,390 pts

 

WSL男子チャンピオンシップ・ツアー・リーダーボード トップ5

  1. ガブリエル・メディーナ: 46,720 pts
  2. イタロ・フェレイラ: 33,555 pts
  3. フィリーペ・トリード: 32,065 pts
  4. モーガン・シビリック:24,610 pts
  5. グリフィン・コラピント 22,235 pts

 

2021年CTの次の開催地は、8月10日から20日まで開催する「Corona Open Mexico presented by Quiksilver」です。

 

詳細については、WorldSurfLeague.comをご覧ください。

男子:Jeep Surf Ranch Pro presented by Adobe

女子:Jeep Surf Ranch Pro presented by Adobe