レモー、カリフォルニア、アメリカ(2021年6月20日) ワールド・サーフ・リーグ(WSL)のチャンピオンシップ・ツアー(CT)第6戦「Jeep サーフランチプロ presented by Adobe」は大会最終日。今回勢いのあったジョアン・ディフェイ(FRA)とフィリーペ・トリード(BRA)が勝利をつかんだ。(大会全体のリポートは後ほど更新されます。)
日本の五十嵐カノアは、今大会で絶好調のサーフィンを見せて、暫定3位で大会最終日を迎えていた。大会最終日に行われた予選最後のボーナスランではスコアを塗り替えることはできなかったが、最終予選4位でベスト8入りを果たして、セミファイナルに進出を決めた。
セミファイナルでは、しっかりとコントロールされた多彩なマニューバーのライディングを披露。ディープなバレルライドからのエアリバースと、スピード、パワー、コミットメントの要素が感じられるパフォーマンスで、8.93 と8.00 という2本のエクセレントをマーク。
ヒートスコア16.93を叩きだして、トップを維持する。しかし最後に登場したメディーナとトリードのブラジリアン2名に逆転されてファイナル進出を逃し、惜しくも3位となった。
それでも今回の3位は、カノアにとって今シーズンのベストリザルツとなり、世界ランキングで前回までの9位から6位に浮上した。
次のカノアの目標は東京オリンピック。そして、その次は世界タイトル獲得へ一直線だ。カノアは8月10日からメキシコ、24日からタヒチという残りのCT2戦で、ランキングを一つ上げてトップ5までに入れれば、世界チャンピオン決定戦の「リップカールWSLファイナルズ」に出場できることになる。
その勝ったものが世界チャンピオンとなる試合の会場は、カノアが子供の頃から慣れ親しんだカリフォルニアのローワー・トレッスルズ。なので、なんとかファイナルズに残って、素晴らしいパフォーマンスを再び見せて、王座を掴んで欲しい。
勢いのあるブラジリアンたちを倒せるのはカノアしかいない。がんばれ!カノア!
残りのCTイベント・スケジュール
コロナ・オープン・メキシコ presented by Quiksilver:
メキシコ、バーラ・デ・ラ・クルス
2021年8月10日~20日
アウターノウン・タヒチ・プロ
タヒチ、チョープー
2021年8月24日~9月3日
リップカールWSLファイナルズ(世界チャンピオン決定戦)
アメリカ、カリフォルニア州ローワー・トレッスルズ
2021年9月9日~9月17日
詳細については、WorldSurfLeague.comをご覧ください。
男子:Jeep Surf Ranch Pro presented by Adobe
女子:Jeep Surf Ranch Pro presented by Adobe