エルサルバドル、2021年6月6日 – サーフィン・オリンピックの最終予選である「2021サーフシティ・エルサルバドルISAワールドサーフィンゲームス」大会最終日。
男子リパチャージ・ラウンド12で、大原洋人と村上舜が直接対決。
オリンピック代表権獲得の上位5名に入った村上舜と大原洋人は、本日のファイナルデイにおいて、どちらか上位になった選手がオリンピックの出場資格を獲得するという状況。日本のサーフファンにとっては、なんとも言えない気持ちである。
ここまで来たのだからカノアとともに3人でオリンピックに出場させてくれと思うのだ。しかし無情にも二人の勝負が始まってしまった。対戦相手はレオン・グラッツァーとジョアン・ドゥルー。
大原はバックハンドで、村上はフォアハンドでチャージを見せ、大原は4.33、村上は4.57をスコアしてバトルが開始される。続けて大原は再びバックハンドで、しっかりコントロールされ、レールを使ったパワーのあるコンビネーションライディングで5.83をスコア。トップに躍り出る。
ヒート後半に入り、エアゲームのレオンがで6.00、6.50をスコア。トップに躍り出る。ジョアンも677と5.97をスコアしてトップに。目まぐるしく順位が入れ替わる。
大原洋人は、ライトでビッグセットを掴み、コントロールされた2マニューバーを披露。クローズセクションでのビッグリエントリーを決めエクセレントの8.00を叩きだす。大原は一気にトップへ躍り出る。
村上はニード6.91で4位と追い込まれる。残り時間は5分。完全にゾーンに入った大原は、今度はバックハンドで6.27でバックアップを塗り替え、更に最後には9.00をスコアし圧勝。
そして村上舜は4位となり、大原洋人がグランドファイナルに進出。それと同時に大原洋人の五輪出場が決定。
条件付き内定を得ていた村上舜は、最後の最後で惜しくも代表入りを逃す結果となってしまった。松田同様に誰よりも多くの重圧のなかで戦ってきた村上舜。ここまで本当によくやったと声をかけてあげたい。
グランドファイナルはフランス対日本
グランドファイナルでは、五十嵐カノア、大原洋人、ジョアン・ドゥルー、ジェレミー・フローレスが対戦。フランス対日本という対決となった。
ヒートはカノアがライトブレイクに的を絞り、ビッグマニューバーを披露して4.00と6.67をスコアしてヒートをリードしていく。
それに対しジョアン・ドゥルーもバックハンドのダイナミックなサーフィンで7.67をスコアして応戦。波を読みきれない大原はスコアリングウェイブを掴めず、コンビネーションで4位を強いられる。
カノアは後半に入り、レイバックスラッシュとエアリバースのコンビネーションで7.07をスコア。2位のジョアンとの差を広げていく。
しかし、ジョアンが再びバックハンドで2本目の7ポイントをマークするとトップに躍り出て、カノアを逆転。
CTサーファーの意地を見せるベテランのフローレスは。パワフルなバックハンドサーフィンで7.27をマーク。さらにフォアハンドで5,67をマークしてバックアップを塗り替えてカノアにプレッシャーを与える。
大原も残り時間6分で5.83をスコア。唯一のグーフィーフッターであるジョアンは、各選手がスコアを出しているライトブレイクをバックハンドで攻めてスコアを重ねる。残り時間は2分。ビッグセットを掴んだカノアは、テールハイのビッグエアリバースを決めるも逆転ならず。
フランスのジョアンが優勝。カノアは銀メダル、大原は4位ででフィニッシュ。個人の獲得ポイントの合計で競い合う国対抗の団体ではフランスが金メダル、日本が僅差で銀メダルという結果となった。
これでオリンピックの予選が終了。オリンピックの日本代表は、五十嵐カノア、大原洋人、前田マヒナ、都筑有夢路の4名と決定した。
イベントの詳細は後ほど更新されます。
大会最終日のスケジュール。
午前7時30分~午前7時55分
女子リパチャージ・ラウンド9 1ヒート(前田マヒナ)
午前7時57分~午前8時22分
男子リパチャージ・ラウンド11、1ヒート(大原洋人)
午前8時24分~午前8時49分
女子メインイベント・ラウンド6、1ヒート
午前8時51分~午前9時16分
男子メインイベント・ラウンド7、 1ヒート(カノアと村上舜)
午前9時18分~午前9時43分
女子リパチャージ・ラウンド10、 1ヒート
午前9時45分~午前10時10分
男子リパチャージ・ラウンド12、1ヒート(大原洋人と村上舜)
午前10時15分~午前10時45分
女子決勝
午前10時50分~午前11時20分
男子決勝
12:45PM
閉会式
ライブ中継、詳細スケジュールなどは、大会オフィシャルサイトにてご確認ください。