エルサルバドル、2021年6月2日 – サーフィン・オリンピックの最終予選である「2021サーフシティ・エルサルバドルISAワールドサーフィンゲームス」大会4日目は、さらに強いスウェルによるパワフルなサーフィンがエルスンザルとラボカナで披露された。
そんな中で番狂わせも発生。宮崎大会での女子優勝者である元ワールド・チャンピオンのソフィア・ムラノビッチ(PER)がリパチャージR3で早々に敗退。またオーストラリアのCTサーファー、ライアン・カリナンは、男子RPラウンド2ではヒートトータル15.5と今日のトップパフォーマンスを見せたものの、続くRPラウンド3では惜しくも敗れ、世界タイトルを狙うチーム・オーストラリアは早々に敗退者を出してしまった。
CTサーファーたちがラウンド1のみサーフし、その後の試合を棄権
とはいえ、カリナンとRPヒートで戦うはずだった世界チャンピオンのガブリエル・メディーナをはじめ、アメリカのキャロライン・マークス、カリッサ・ムーア、コスタリカのブリッサ・ヘネシー、ブラジルのタティアナ・ウェストン・ウェブなどCTサーファーたちは、このイベントに出場することがオリンピック出場の条件となっていたため、ラウンド1に出場して、その後の試合を棄権している。
ブラジルやアメリカのサーフィン連盟がSNSの声明で、彼らの棄権を発表しており、彼らのサーフィンが見たかったサーフィンファンとしては、非常に悲しい事態となっている。ただステフのように出場を続け、勝ち上がっているCTサーファーも見受けられる。日本のカノアもCT選手だが、リラックスして日本チームのためにサーフィンしてイベントを楽しんでいる。他の選手のモチベーションは定かではない。
波乗りジャパン女子がエクセレントを連発。
本日の波乗りジャパンは、敗者復活戦のリパチャージR2に進んだ松田詩野と都筑有夢路のヒートが行われた。
会場は、ライトハンダーのエルスンザル。こちらの波では、あまり練習ができていなかったと言っていた都筑有夢路がH5に登場。ファーストウェイブからビッグセットにチャージし、8.17というエクセレントをスコアをマーク。バックアップ6.93をスコアし、ヒートスコア15.10で1位でリパチャージR3へ勝ち進んだ。
©︎日本サーフィン連盟NAMINORI JAPAN
また、暫定的ながらオリンピック出場権を獲得している松田詩野は、H12にクレジット。得意のバックハンドサーフィンで大きなスプレーを上げ、都筑を上回るエクセレントの9.17をスコア。バックアップを7.90まであげて、ヒートトータル17.07という本日の最高得点をたたき出して、リパチャージR3へ勝ち進んだ。
©︎日本サーフィン連盟NAMINORI JAPAN
女子のリパチャージR3は、メイン会場のラボカナへ移り、H3に都筑有夢路が登場。スタートからスコアを重ねてヒートをリード。ヒート後半にバックハンドで4.43をマーク。
ラストウェイブでは、インサイドで得意のバックハンドでクローズアウト・リエントリーをメイク。5.67をスコアしてトップでリパチャージ4へ勝ち進んだ。このスコアはちょっと評価が低いのではと思うほど物凄いパフォーマンスであった。
松田詩野は、RP3H6でタヒチの元ジュニア世界チャンピオンであるヴァヒネ・フィエロらと対戦。ハイタイドでコンディションが難しくなる中、しっかりとベスト2を揃え、最後にフィエロを逆転。ヒートトータル9,50をマークして再びトップでラウンドアップを決めた。
がんばれ!波乗りジャパン
明日は、負けなしで、3人ヒートの男子メインラウンド4に勝ち進んでいる、波乗りジャパンの五十嵐カノア、村上舜、大原洋人は、村上舜がH1、大原洋人がH4でインドネシアの和井田理央とフランスのジョアン・ドゥルーと、五十嵐カノアがH5にクレジットされている。
女子のメインラウンド4に勝ち進んでいる前田マヒナは、H4で世界チャンピオンのステファニー・ギルモアらと4人ヒートで対戦。女子リパチャージR4では、都筑有夢路がH3、松田詩野がH6にクレジットされている。がんばれ!日本!
松田詩野
Shino Matsuda JPN |9.17+7.90| 17.07「今日は2ラウンド戦ったんですが、今日は今までの試合の中ではサイズアップしていた方なので、体力は使ったんですけど、体はちょっと疲れたけど、ちゃんと試合運びを考えられたので良かったです。
次はどちらの会場でやるか分からないんですけど、ラウンドを勝ち上がるごとに気を引き締めて頑張ります。今日はPCR検査とか2つの会場を移動したりしてバタバタしていましたが、ホテルが会場と近いので助かっています。
Amuro Tsuzuki JPN |8.17+6.93| 15.10
「リパチャージのラウンド2も3のどちらも緊張したんですけど、勝ててうれしいです。敗者復活戦だと思ったので余計緊張しました。2つの会場の波はどちらも難しいんですけど、ヒートを重ねるごとに波に慣れていければと思っています。今回は波乗りジャパンとして参加させてもらって、チームの団結力を感じて頑張れています。」
明日のスケジュール
現地時間の 2021年6月4日8時は、
日本時間の 2021年6月4日23時です。
ライブ中継、詳細スケジュールなどは、大会オフィシャルサイトにてご確認ください。