村上舜がイタロを破る。大原洋人、五十嵐カノアもトップ通過。前田マヒナもR4進出。エルサルバドル大会3日目

村上舜

エルサルバドル、2021年6月1日 – サーフィン・オリンピックの最終予選である「2021サーフシティ・エルサルバドルISAワールドサーフィンゲームス」大会3日目。

 

エルサルバドルのコーストラインには、これまでのイベントの中で最も強いうねりが入り、メインイベントのヒートと敗者復活のリパチャージ・ラウンドのファーストエリミネーションのヒートが行われた。

 

ラ・ボカナで、男子メインラウンド3の9ヒート。その後女子のメインラウンド3が8ヒート、男子リパチャージ・ラウンド1の18ヒートまでの奇数ヒートが9ヒート。エルスンザルでは、女子の女子リパチャージ・ラウンド1の16ヒート。その後に男子リパチャージ・ラウンド1の18ヒートまでの偶数ヒートが9ヒートが行われた。

 

本日はラ・ボカナのメインイベントでは、ISAで2度の金メダルを獲得しているCTサーファーのサリー・フィッツギボンズ(オーストラリア)が、リパチャージへ回るなか、ベネズエラのロザニー・アルバレスが、エルスンザルのロングポイントで2本の美しいライディングを披露し、女子のヒートトータルで17.57のハイスコアを記録。

 

男子のトップは、14.83をスコアしたベネズエラのラファエル・ペレイラ。ペレイラに続き、日本の大原洋人が14.6と続き、アルゼンチンの2017年ISA世界ジュニアチャンピオンのイグナシオ・グンデセンも14.43と続いた。 

 

 

 

波乗りジャパンが大活躍。

 

波乗りジャパン  PHOTO: ISA Sean_Evans

 

本日は波乗りジャパンが大活躍。村上舜、大原洋人、五十嵐カノアがトップで勝ち上がり、前田マヒナも2位でラウンド4進出を決めた。

 

 

村上舜、昨年のケリーに続き世界チャンピオンのイタロ・フェレイラを粉砕。

 

 

イタロ・フェレイラ  PHOTO: ISA Sean_Evans

 

メイン会場のラボカナで、男子ラウンド3ヒート3にクレジットされた村上舜は、イタロ・フェレイラ、マット・マクギリヴレイというCT選手らと対戦。イタロは予想通りの圧倒的なサーフィンでスタートから6.17をスコア。ヒートをリードしていく。村上もフォアハンドの際どいビッグリエントリーで5.33をスコア2位につける。

 

村上舜 PHOTO: ISA Sean_Evans
村上舜 PHOTO: ISA Sean_Evans

 

村上は、残り時間10分を切り、インサイドのクローズセクションでエアドロップ気味にリエントリーを決め、バックアップを4.60とし、イタロを逆転してトップに躍り出る。その後ビッグセットが入り、イタロがチャージを見せるもインコンプリート。

 

村上舜が、昨年のケリーに続き世界チャンピオンのイタロ・フェレイラを抑えて、ジャイアントキラーぶりを見せて、1位でラウンド4へ勝ち上がった。

 

村上舜 ©︎日本サーフィン連盟NAMINORI JAPAN

 

ハードヒートでしたけど、自分のサーフィンすることだけに集中して、周りのことを気にせずにやれたかなと思います。ヒート前はめちゃくちゃ緊張しました。久しぶりに波のサイズも上がってきて、上手く乗れるか不安だったんですけど、とりあえず1位通過できてよかったです。次も頑張ります。

 

 

大原洋人 PHOTO: ISA Sean_Evans

 

ヒート5の大原洋人は、日本で優勝経験もあるインドネシアのケトゥ・アグスらと対戦。大原はスタートからビッグレフトにレイト気味にスープからテイクオフ。クリティカルなターンから、インサイドのクローズセクションで物凄いバックハンド・リエントリーをメイク。

 

大原洋人 PHOTO: ISA Sean_Evans

 

7.50のエクセレントに近い高得点をマークし、セカンドウェイブでは7.10をスコア。2本の7ポイントを揃えて、下位の選手を圧倒し、ラウンド4へ勝ち上がった。

 

 

大原洋人 ©︎日本サーフィン連盟NAMINORI JAPAN

 

「エルサルバドルに来て、1日目とか2日目はこれよりも波がでかくて、その時は大変だったんですけど、今日の試合がその時と同じぐらいのサイズになってくれたんで、日本チームだけがこの波で練習したんだろうなという気持ちになって、他の選手よりもリラックスして試合に臨めたかなと思います。

舜のヒートは、CTサーファーが二人いるハードヒートで、波のコンディションもハードそうな中で1位で勝ち上がっていたのを見ていたんで、自分も絶対勝ち上がろうと良い刺激をもらいました。今回は早く現地入りして、練習できてポイントに慣れておけたことは凄く強みになっています。

 

 

五十嵐カノア PHOTO: ISA Sean_Evans

CT選手で今回五輪出場が確定した五十嵐カノアは、ヒート7でフィリーペ・トリード、ミシェル・ボレーズというトップCTサーファーらと対戦。

五十嵐カノア PHOTO: ISA Sean_Evans

 

カノアはスタートからバックハンドのパワーサーフィンで、クリティカル・セクションを攻め、6.00と5.17のベスト2を揃えてヒートを早々にリード。さらにバックハンドでヒートのベストスコアとなる6.83をスコア。トップを譲ることなく、ラウンド4へと勝ち進んだ。

 

五十嵐カノア ©︎日本サーフィン連盟NAMINORI JAPAN

 

「昨日はスローなスタートだったので、今日は最初の5分にスコアを出すことに集中していました。波のサイズの大きくなったので、波の長めにして。今日は本当に良いコンディションでした。

 

普段やっているWSLは40分ヒートで、ISAは20分ヒートなので、短い分もっとハッスルして波に乗らなくてはならない感じですね。だから戦力が変わってきますね。でも、それにも慣れてきたので、このリズムで頑張ります。

 

前田マヒナ PHOTO: ISA Pablo_Jimenez

 

女子ラウンド3では、前田マヒナがヒート5で元CTサーファーのページ・ハレブらと対戦。前田はスタートから4.50をスコアして、幸先の良いスタートを切る。しかしハレブが高速マニューバーで7.17をマーク。前田も食い下がりバックアップを揃えてトップを維持する。

 

残り時間3分を切って、再びチャージを見せた前田は、ラッピング・カットバックでインサイドまでしっかり繋ぎ6.00をスコア。リードを広げるも、最後にハレブが逆転。前田は2位で勝ち上がった。

 

 

前田マヒナ  ©︎日本サーフィン連盟NAMINORI JAPAN

 

 

明日のスケジュール。

ラ・ボカナ

午前8時~午後2時
男子リパチャージラウンド2 ; 18 ヒート
午後2時~4時40分
女子リパチャージラウンド 3; 8ヒート

エル・スンザル
午前 8 時~午後 1 時 20 分
女子リパチャージラウンド2 ; 16ヒート
13:20~16:20
男子リパチャージラウンド3; 9ヒート

 

明日は、昨日、敗者復活戦のリパチャージR2に進んだ松田詩野と都筑有夢路のヒートが行われる。都筑がH5、松田がH12にクレジットされている。メインラウンドを勝ち進む、五十嵐カノア、村上舜、大原洋人、前田マヒナの4目のヒートは明日はない。がんばれ!日本!

 

 

ライブ中継、詳細スケジュールなどは、大会オフィシャルサイトにてご確認ください。

https://isasurf.org/