エルサルバドル、2021年5月29日 – サーフィン・オリンピックの最終予選である「2021年サーフシティ・エルサルバドルISAワールドサーフィンゲームス」は現地時間2021年5月29日から6月6日まで、中央アメリカのエルサルバドルで開催。
El Salvador President Nayib Bukele and ISA President Fernando Aguerre Open World Surfing Games
本日はオープニングセレモニーが、エルサルバドル政府、現地組織委員会、ISAが定めた健康と安全に関するプロトコルの指導のもとで行われた。各チームは、ソーシャルディスタンスを保つために、2名のアスリートのみを出席させることが許可され、日本からは村上舜と松田詩野が出席。通常のパレードは開催されなかったが、「Sands of the World」のセレモニーに参加した。
本日はセレモニー後には試合は行われず、現地時間の明日30日の日曜日にエルスンザルとラ・ボカナの両会場で開始される予定。
大会初日は、男子メインラウンド1の24ヒートまでをラ・ボカナで、女子の24ヒートまでがエルスンザルで行われる。
初戦のヒート組も発表され、男子メインラウンド1のH9 に村上舜、H17に大原洋人、H25に五十嵐カノア。女子メインラウンド1のH12に都筑有夢路、H21に前田マヒナ、H24に松田詩野がクレジットされている。スケジュールではH25の五十嵐カノアは試合が行われない予定。
最大の4枠獲得を目指す。
また、本日は開催直前のオンライン記者会見が行われ、会見には日本代表選手の五十嵐カノア、大原洋人、村上舜、都筑有夢路、前田マヒナ、松田詩野をはじめ、コーチのウェイド・シャープ、NSA副理事長である宗像富次郎氏が出席した。
NSA副理事長である宗像富次郎氏は「現在日本が持っている枠は3枠だが、最大の4枠獲得を目指す」とコメント。「選手の陽性者が出ている状況であるが、日本は選手、スタッフとも大丈夫であることを確認。また今後は大会期間中と帰国前に2回PCR検査を行うことになる」と説明した。
今回初のISA日本代表となった都筑有夢路は「個人戦で自分のことに集中することは大事ですが、みんなで団結して戦うことも自分の勝ちにも繋がることだと思うので、みんなと協力していきたいです」とコメント。
ハワイから直接、現地入りした前田マヒナは「試合のためにハワイでトレーニングをしっかりとしてきました。またビッグウェイブ用のトレーニングがメンタル面でとても良かったので、それもやっていました。考えすぎずにヒート毎に集中して、クオリファイを目指します。」
オーストラリアから現地入りした五十嵐カノアは、今回の試合に出ればオリンピック出場が確定する。「CTレベルの波で水も暖かい。今回は自分の成績も大事だが、チームのサポートに回り、みんなを盛り上げたい」とコメント。
日本語が上手くなったのではという質問に「普段、日本語は親と話すだけなので。今回は日本の選手たちと一緒に過ごして、少し日本語の勉強できればと思っています」とリラックスした表情で記者からの質問に答えていた。
この大会で金メダルを取ることを考えています。
条件付き内定という立場にいる村上舜は、「現地に入って10日間、暑さや波にも慣れてきて調子はいいですね。条件付き内定とか考えてないです。ヒートごと集中して、こなしていって、この大会で金メダルを取ることを考えています。
2つの試合会場の波質が全然違う。メイン会場の方がパワーのある波で、エルスンザルの方は長いライトハンダーで、あまり張ってこないパワーのない『タルめな波』で、波選びが勝利の鍵になると思う。自分の100%を出せれば、結果はついてくる」とコメントした。
前回の宮崎大会では、村上舜がキング・ケリーを破り、ISA-WSGで2年連続4位入賞の快挙を達成し、日本を団体銅メダルに導いた。今回はどんな活躍を見せてくれるのか。今から楽しみだ。
がんばれ!日本!
現地時間の 2021年5月30日8時0分 は、
日本時間の 2021年5月30日23時0分です。
イベント・スケジュール。
5月30日〜6月6日 競技
6月6日 決勝戦および閉会式
ライブ中継、詳細スケジュールなどは、大会オフィシャルサイトにてご確認ください。